総務省がまとめた家計調査(2022〜2024年平均)を読み解くと、意外な事実が見えてきます。飲用牛乳の年間支出額で大津市(滋賀県)が全国1位を記録。なぜ“滋賀の人は牛乳をたくさん買う”のか――給食の習慣、地元ブランドの存在、朝食文化や世帯構成など、データと現地事情を照らし合わせて答えを探ります。本記事では一次データの図解、上位都市の比較、そして今後の消費動向までわかりやすく解説します。
要点
- 学校給食での牛乳提供が習慣化しており、幼少期から牛乳摂取が定着している。
- ご当地牛乳ブランドが多く流通し、購入の選択肢と地元支持が消費を押し上げている。
- 朝食文化(パン+牛乳)や子育て世帯の多さが日常消費を後押ししている。

都市別飲用牛乳 年間支出額TOP5
総務省「家計調査」(対象:2人以上世帯、2022〜2024年平均)を基にした主要数値は以下の通りです。
| 順位 | 都市 | 飲用牛乳 年間支出額 |
|---|---|---|
| 1位 | 大津市(滋賀県) | 20,224円 |
| 2位 | 奈良市(奈良県) | 19,632円 |
| 3位 | 堺市(大阪府) | 19,429円 |
| 4位 | 岡山市(岡山県) | 18,877円 |
| 5位 | 京都市(京都府) | 18,748円 |

(補足)上位傾向としては近畿地方が強く、学校給食やご当地牛乳文化が影響していると考えられます。
なぜ大津市が1位なのか?酪農家の考察
① 学校給食の「牛乳提供」が基礎習慣を作る
幼児期から学校給食で牛乳が定期的に提供される地域では、家庭でも牛乳を日常的に飲む習慣が残りやすいです。給食の提供頻度が高いことは、消費の下支えになります。
② 地元ブランド(ご当地牛乳)の存在が購入喚起を強める
滋賀県内には複数の地域ブランド牛乳が流通し、スーパーや学校給食で目にする機会が多いことが消費促進に寄与します。ローカルブランドは「味」「地元愛」「安心感」で購入を後押しします。
③ 朝食習慣と世帯構成が消費を支える
大津市では「パン+牛乳+コーヒー」といった朝食スタイルの支出が高い傾向があり、子育て世帯が多いことも相まって、家庭での牛乳需要が高いと推定されます。
消費(支出)と生産(量)のギャップ:興味深い対比
牛乳生産量は北海道が圧倒的ですが、消費(家計支出額)では近畿圏が上位に入ることがあります。生産地と消費地は必ずしも一致しません。生産地では原料乳が加工や出荷価格の関係で家庭の「支出」に直結しづらい一方、消費地ではブランド性や生活習慣が支出を押し上げます。
現場からの視点(酪農・流通に関する注意点)
・酪農家の減少や飼料価格の上昇は供給側コストを押し上げるため、地元牛乳でも価格変動が起き得ます。
・地元消費が強い地域では、需要に合わせた供給確保とブランド維持のための地元支援策が重要です。
本文のまとめ
- 大津市が牛乳支出額で1位なのは「給食文化」「ご当地牛乳」「朝食習慣・世帯構成」が主因であり、これらが複合的に作用しているため。
- 生産量日本一の北海道とは異なる「消費特化型」の構造が見られる。
- 今後は酪農の持続性と地元消費のバランスが重要。消費者・自治体・酪農家それぞれの連携が求められる。
よくある質問(FAQ)
Q1:本当に大津市が1位ですか?
A:はい。総務省「家計調査」(2022〜2024年平均、2人以上世帯対象)で大津市は飲用牛乳支出額が最も高い都市として集計されています。
Q2:支出額と飲用量は同じ意味ですか?
A:厳密には異なります。支出額は購入金額のため、価格差や購入単位(まとめ買い等)により飲用量と完全に一致しませんが、消費傾向の指標として有効です。
Q3:この記事のデータはどこから来ていますか?
A:主に総務省統計局「家計調査」をベースにしています(2022〜2024年平均)。
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