普段何気なく食べている「ソフトクリーム」と「アイスクリーム」。
どちらも冷たくて美味しいデザートですが、実は成分や作り方、食感に大きな違いがあります。
この記事では、ソフトクリームとアイスクリームの違いを詳しく解説し、
さらに法律上の分類やジェラートとの比較もご紹介します。

アイス好きの方は必見!知らなかった秘密が盛りだくさん!
ソフトクリームとアイスクリームの違い
温度の違い
ソフトクリームとアイスクリームの最大の違いは「作られる温度」です。
種類 | 製造温度 | 販売・提供時の温度 |
---|---|---|
ソフトクリーム | -5℃~-7℃ | -5℃~-7℃ |
アイスクリーム | -30℃以下で急速冷凍 | -18℃以下 |
ソフトクリームはフリーザーで適度に冷やしながら、空気を含ませて柔らかく仕上げるため、
ふんわりなめらかな口当たりになります。
一方、アイスクリームは一度-30℃以下で急速冷凍し、その後-25℃以下で保存されるため、
硬くてしっかりした食感になります。

温度の違いで、味わい方も全然違うんだ!

成分の違い(アイスクリームの4分類)
日本では「食品衛生法」に基づき、アイスクリームは乳固形分と乳脂肪分の含有量によって4種類に分類されます。
種類別名称 | 乳固形分 | 乳脂肪分 |
---|---|---|
アイスクリーム | 15.0%以上 | 8.0%以上 |
アイスミルク | 10.0%以上 | 3.0%以上 |
ラクトアイス | 3.0%以上 | – |
氷菓 | 上記以外 | – |
ソフトクリームはこの法律には直接分類されませんが、
「アイスクリーム」や「アイスミルク」に該当するものが多いです。

アイスクリームの種類って、成分でこんなに違うんだ!
風味と食感の違い
ソフトクリームは空気を多く含んでおり(オーバーランが30~60%)、
ふんわりと軽やかな口当たりが特徴です。
アイスクリームはオーバーランが40~100%と幅広く、
しっかりした食感と濃厚な風味が楽しめます。
「オーバーラン」とは
ソフトクリームやアイスクリームの製造において、空気をどれだけ含ませるかを指します。具体的には、アイスクリームやソフトクリームの重量に対する空気の比率を表します。オーバーランが多いほど、ソフトクリームは軽く、ふわっとした食感になります。

オーバーランが多いほど、ふわっと軽くなる!ソフトクリームの秘密はここにあったんだ!
ソフトクリームは和製英語?
「ソフトクリーム」は日本独自の呼び名で、海外では「Soft Serve Ice Cream」と呼ばれます。
この名称は、日本のソフトクリームメーカー「日世株式会社」の創業者・田中穰治氏が命名しました。
海外でソフトクリームを注文する際は、「Soft Serve」と言えば伝わりますよ!

え?ソフトクリームって和製英語だったんだ!
ジェラートとの違い
ジェラートはイタリア発祥のアイスクリームで、
日本の基準では「アイスミルク」または「氷菓」に分類されることが多いです。
種類 | 製造温度 | オーバーラン(空気含有量) | 乳脂肪分 |
---|---|---|---|
ソフトクリーム | -5℃~-7℃ | 30~60% | 3~8% |
アイスクリーム | -30℃以下で急速冷凍 | 40~100% | 8%以上 |
ジェラート | -8℃~-10℃ | 20~40% | 5%前後 |
ジェラートは乳脂肪分が少ないのに濃厚に感じるのは、
オーバーラン(空気含有量)が低く、素材の味が濃縮されているからです。

アイスの種類、結構細かく分類されてるんだなぁ
まとめ
- ソフトクリームはアイスクリームの一種であり、「出来たてのアイスクリーム」とも言える。
- 温度・食感・風味が異なり、ソフトクリームはなめらかでふんわり、アイスクリームはしっかり濃厚。
- アイスクリームの種類は「アイスクリーム」「アイスミルク」「ラクトアイス」「氷菓」に分類される。
- ジェラートはアイスミルクに近く、低脂肪なのに濃厚な味わいが特徴。
- 「ソフトクリーム」は和製英語で、海外では「Soft Serve」と呼ばれる。

温度や作り方、乳成分で種類が細かく分かれてるんだね!
次回、ソフトクリームを食べるときは、ぜひその違いを味わってみてください!