ブルー・ド・ジェックス(Bleu de Gex)徹底ガイド:歴史・特徴・食べ方・日本での買い方

ブルー・ド・ジェックス(Bleu de Gex)の歴史と特徴、食べ方や日本での入手方法を紹介する青カビチーズの写真 乳製品
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ブルー・ド・ジェックス(Bleu de Gex)は、フランス東部ジュラ地方で生まれた希少なAOP認定の青カビチーズです。13世紀の修道院に起源を持ち、王族にも愛された歴史を持ちながら、マイルドで食べやすい味わいが魅力。この記事では、その特徴や歴史、食べ方、ワインとのペアリング、日本での入手方法まで詳しく解説します。

1. 歴史と背景

ブルー・ド・ジェックスの起源は中世にさかのぼります。ジュラ山脈地域の修道院で生まれた伝統的な製法が、山間部の牧童や小さな農家に伝わり、地域特有のチーズ文化が育まれました。フランス国内でも古くから親しまれ、1970年代後半にAOC(原産地呼称)制度で保護され、その後AOPへと移行しました。

AOP認定により、使用できる乳種(MontbéliardeやSimmentalなど)や製造エリア、製法に厳格な規定が設けられており、地域性と品質が守られています。高地の牧草や気候が、独特のアロマと繊細な風味を生み出します。

白かびチーズと青かびチーズが並ぶ海外のチーズ売り場
カマンベールやブルーチーズが並ぶ海外のチーズ売り場

2. 生産方法と特徴(作り方のポイント)

ブルー・ド・ジェックスは伝統的に生乳(非加熱乳)を原料にします。基本的な工程は以下の通りです。

  1. 新鮮な生乳を用意し、凝乳酵素でカード(凝固)を作る。
  2. カードをカットしてホエイを切り離し、成形する。
  3. 塩水で塩味を整え、独特の灰色または自然の外皮を形成。
  4. Penicillium属の青カビ(ブルーチーズ)を用いて内側に青緑の筋(ベイン)を作る。
  5. 最低でも約2ヶ月の熟成を行い、理想的には3~4ヶ月以上で風味が深まる。

形状は大きな円盤型(直径約30〜35cm、重さ数kg)で、外皮は灰色っぽく、内部はクリーミーかつ弾力のあるセミソフト。青カビは散らばるように入っており、塩味は控えめでナッツやクリームのような香りが特徴です。

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ポイント:夏の放牧でハーブや野花を食べた牛の乳から作られたチーズは、香り高く上質とされます。AOP規格は地域・乳質・製法を守ることで、その品質を保証しています。

3. 味わい・食感の特徴

ブルー・ド・ジェックスは一般的なロックフォールやゴルゴンゾーラに比べて刺激が穏やかで塩味が控えめ。初心者にも親しみやすいブルーチーズとして評価されています。

主な味の要素

  • クリーミーでなめらかな舌触り
  • ナッツやバターに似たコク
  • 熟成が進むと現れる軽いピリッとしたアクセント(ペッパーノート)
  • 後味は比較的スッキリしている

色合いは淡い青緑のマーブルが特徴で、見た目にも上品さがあります。ワインや果物と組み合わせると、複雑な味の層が楽しめます。

4. 食べ方・ペアリング・おすすめレシピ

ブルー・ド・ジェックスはそのまま味わうのが基本ですが、調理やアレンジでも活躍します。温度や合わせる飲み物によって風味が変わるため、いくつかのおすすめを紹介します。

基本:常温に戻してから

チーズは冷蔵庫から出して約30分〜1時間程度、常温に戻すことで香りが立ち、風味が引き立ちます。スライスしてそのまま、あるいはパンにのせてどうぞ。

おすすめペアリング

  • ワイン:ジュラ地方のVin Jaune(黄ワイン)ややや甘口の白、軽めの赤(ピノ系)
  • ビール:フルーティーなエールや酸味の少ないビールと相性良し
  • 果物:洋ナシ、リンゴ、アプリコットなどの甘味がチーズの塩味を引き立てる
  • ナッツ:クルミやアーモンドが食感と風味のバランスを作る

簡単レシピ例

1. ブルー・ド・ジェックスのタルティーヌ

トーストしたパンに薄くはちみつを塗り、薄切りのチーズをのせる。ナッツを散らしてブラックペッパーを挽く。

2. じゃがいもとチーズのグラタン(簡易)

茹でたじゃがいもをスライスし、耐熱皿に並べてチーズをちぎってのせ、オーブンで表面が軽く焼けるまで加熱。仕上げに刻んだパセリ。

エメンタールチーズ入りのグラタン
たっぷりのチーズが入った熱々グラタン

5. 日本での入手方法と価格の目安

日本では生産量が少ないため流通量は限られますが、下記の方法で入手可能です。

  • チーズ専門店(都心の輸入チーズ専門店や地方のチーズショップ)
  • 有名デリカテッセンや高級スーパーの輸入チーズコーナー
  • オンラインショップ(チーズ専門通販、海外食品輸入サイト、マーケットプレイス)

価格の目安:輸入品のため為替・輸送コストにより変動しますが、小売りでは100gあたりおよそ600〜1,200円前後、1kg換算で3,000〜5,000円程度のケースが多いです(販売店や熟成度、輸入ロットによる)。

買うときのポイント:

  • 製造日・熟成日を確認する(できれば2ヶ月以上熟成のものが落ち着いた風味)
  • 外皮の状態(過度に乾燥していないか、異臭がないか)をチェック
  • 販売店に保存方法やおすすめの食べ頃を尋ねると安心

6. 保存方法と注意点

ブルー・ド・ジェックスは生乳を使う製品が一般的なため、妊婦や免疫抑制状態の方、小さな子どもは加熱して食べることをおすすめします(加熱により雑菌リスクを下げられます)。

冷蔵保存の基本

  1. 購入後は冷蔵(チルド)で保存。温度は3〜7℃が目安。
  2. ラップで密封するのではなく、チーズ専用の紙(または湿らせたクッキングペーパーで包む)で包みつつ通気を確保するのが理想。
  3. 長期保存は避け、購入から1〜2週間以内に食べ切るのが無難。

カビや異臭がある場合

表面に見慣れない色のカビ(青緑以外)や強いアンモニア臭がする場合は食べないでください。腐敗している可能性があります。

7. よくある質問(FAQ)

Q1. ブルー・ド・ジェックスと他のブルーチーズの違いは?

A. 塩味や刺激が穏やかで、クリーミーさとナッツのような甘みが感じられる点が特徴です。一般的なロックフォールよりもマイルドで食べやすいです。

Q2. 妊婦でも食べられますか?

A. 生乳使用の青カビチーズは妊婦にはリスクがあるため、加熱(加熱して中心温度が十分に上がる調理)を推奨します。詳しくは医師に相談してください。

Q3. 家庭で代替できるチーズはありますか?

A. 完全な代替は難しいですが、マイルドなブルーチーズ(国内流通の穏やかな青カビチーズ)や、軽く熟成したゴルゴンゾーラ・ドルチェなどが近い食感・味わいです。

Q4. どのくらい熟成させると良い?

A. 最低2ヶ月ですが、3〜4ヶ月熟成のものはより風味が深まり、ナッツや香ばしい要素が強くなります。好みに合わせて選びましょう。

8. まとめ — ブルー・ド・ジェックスを楽しむコツ

ブルー・ド・ジェックスは「山の青カビチーズ」として知られる、マイルドで奥行きのある風味が魅力のAOPチーズです。初心者でも入りやすく、ワインや果物と合わせることでそのポテンシャルを最大限に引き出せます。

購入時は熟成日や保存情報を確認し、常温に戻してから提供するのが基本。日本では専門店やオンラインで手に入りやすくなってきているので、気になる方はまず100g程度から試してみると良いでしょう。

当サイトのおすすめ:まずははちみつと合わせたタルティーヌや、茹でじゃがいも×チーズの簡単グラタンで試すのがおすすめ。マイルドな青カビの魅力を気軽に楽しめます。

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この記事を書いた人

神奈川県横浜市の非農家に生まれる。実家では犬を飼っており、犬部のある神奈川県立相原高校畜産科学科に進学。同級生に牛部に誘われ、畜産部牛プロジェクトに入部。牛と出会う。

大学は北海道の酪農学園大学に進学。サークルの乳牛研究会にて会長を務める。ゼミでは草地・飼料生産学研究室に所属。

今年で酪農歴10年!現在は関西の牧場にて乳肉兼業農場の農場長として働いています。

【保有免許・資格・検定】普通自動車免許・大型特殊免許・牽引免許・フォークリフト・建設系機械・家畜商・家畜人工授精師・日本農業技術検定2級・2級認定牛削蹄師

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