北海道本別町・農大市の「のうだい牛乳」に虫混入 — 北海道立農業大学校が44本を自主回収

北海道本別町の農大市で販売されたのうだい牛乳を自主回収する北海道立農業大学校。虫混入が見つかり原因を調査中 乳製品
のうだい牛乳で虫混入、北海道立農業大学校が44本を自主回収
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2025年10月24日、北海道本別町で開催された「農大市」で販売された北海道立農業大学校製の「のうだい牛乳」から、購入者が未開封の状態で黒い粒を発見し、校側が確認したところ体長約3mmの虫が見つかりました。学校は販売した44本を自主回収すると発表し、原因調査と購入者対応を進めています。本記事では発生の経緯、回収対象と手続き、消費者が取るべき対応、現場目線の再発防止策を専門的に整理して解説します。

1. 事件の経緯(時系列)

当日の状況は報道各社の整理によれば、10月24日の農大市で消費期限が近い(報道では例として10月26日表記)の「のうだい牛乳」を複数本販売。購入者が帰宅前に容器を目視していた際、牛乳の中に黒い粒が見えると気づき学校に連絡しました。学校が確認したところ、未開封状態のボトルから体長約3mmの虫が見つかり、10月25日に校側が公表して自主回収を開始した、という流れです。

2. 回収範囲と学校の対応

学校は販売した44本をすべて回収対象とし、購入者への連絡や返金・交換対応を行う旨を表明しています。広報や問い合わせ窓口を設置し、原因調査を進めると報じられています。問い合わせ先として学校の教務部などの連絡先を報道が紹介しているため、該当商品を購入した方はまず学校の公式発表ページ、あるいは窓口へ確認してください。

問い合わせ
北海道立農業大学校(教務部・研究班)電話:0156-24-2700(報道掲載の情報)。

3. なぜ牛乳に虫が混入するのか?(酪農現場からの専門的見解)

酪農・製造工程のどの段階で混入したかは現在のところ学校の調査結果待ちですが、実務的に考えられる主なポイントを整理します。

  • 1)搾乳工程での混入リスク:屋外環境や牛舎内の照明・開口部から飛来する小さな昆虫がバルク周辺に入ることがあり、初期ろ過や粗い濾過が不十分だと生乳に混入する可能性があります。
  • 2)殺菌・充填工程の不備:加熱殺菌(低温殺菌や高温短時間殺菌)は微生物のリスクを減らしますが、充填・キャッピングの際に容器の開放状態が長いと虫が侵入することがあります。
  • 3)容器保管・搬送時の混入:詰め終えたボトルを外部に搬出する過程や、イベント会場での保管時(屋外展示、テーブル露出)に虫が混入するケースも考えられます。
  • 4)ラベリング/密封不良:容器が不適切にシールされていると、開封前でも微小な隙間から混入する恐れがあります。

上記は一般的なリスク要因で、今回の個別因果は学校の検査結果が出てから確定します。既報のとおり、今回の牛乳は未開封の状態で虫が見つかっており、製造工程や詰め作業での混入の可能性が高いと推測されます。

4. 消費者が取るべき対応(購入している場合)

  1. まず写真で記録を残す:容器のラベル(商品名・容量・消費期限・ロット番号)と異物の写真を撮影してください。写真は問い合わせや保険、万一の医療相談時に役立ちます。
  2. すぐに販売者へ連絡:学校が回収窓口を設置しています。該当商品を購入した方は連絡し、回収・返金・交換の案内を受けてください。
  3. 容器は廃棄せず保管(可能な範囲で):回収の手続きがある場合、メーカーや学校の指示に従ってください。保管が難しい場合は写真を残すこと。容器は密閉して冷蔵保存しておくとよいでしょう。
  4. 体調異常があれば医療機関へ:報道時点では健康被害の報告は確認されていませんが、発熱や腹痛など異常がある場合は医療機関に相談してください。

5. 学校・運営側に期待される再発防止策(現場目線)

酪農教育機関かつ製造・販売を行う立場として、信頼回復のために実務で有効な対策を挙げます。

  • フィジカル対策:充填室と作業場の出入口に二重の防虫網、照明配置の見直し、充填ライン付近の外気流制御(エアカーテン等)を導入する。
  • 工程管理:充填・キャッピング作業は最小人数で行い、作業手順を標準化。作業ログ(誰がいつどのロットを扱ったか)を残す。
  • 品質検査の強化:出荷前のランダム検査(光学検査・サンプリング)や第三者機関による定期検査を導入する。
  • 教育・訓練:学生・職員への衛生講習、異物混入時の初動対応訓練を実施する。
  • 情報開示とコミュニケーション:発生時の説明責任を果たすため、調査経過と対策を定期的に公表する。透明性が信頼回復の鍵です。

6. 過去の類似事例と教訓

食品メーカーの回収事例を見ると、製造ラインの小さな不備や人的ミスが大きな販路停止や信用損失につながることがあります。地方の小規模生産者・教育現場の場合は、スピード感のある初動対応(迅速な回収と誠実な情報開示)が被害拡大と評判悪化を防ぐ最優先事項です。

7. よくある質問(FAQ)

Q. 開封前に虫が見つかったけど、飲んでしまったらどうなる?

A. 一般的に、短時間に軽度の健康被害が出るケースは稀ですが、体調に不安がある場合は医療機関へ相談してください。報道時点では健康被害の報告は出ていません。

Q. 回収対象かどうか確認する方法は?

A. 容器のラベルに記載された商品名・容量・消費期限・ロット番号を控え、学校の回収窓口または報道で示された問い合わせ先に連絡してください。

Q. 同じ商品を持っている友人に伝えるべき?

A. 回収対象の可能性があるなら速やかに情報共有し、当該商品があれば保管のうえ学校へ連絡するよう促してください。

この記事のまとめ

2025年10月24日の農大市で販売された「のうだい牛乳」から異物(体長約3mmの虫)が確認され、北海道立農業大学校は販売分44本を自主回収しました。報道時点で健康被害の報告はなく、学校は原因調査と購入者への返金・交換対応を実施中です。該当商品を持っている場合はラベル(商品名・容量・消費期限・ロット)を確認し、写真を保存して学校の回収窓口へ連絡してください。製造・充填・保管の各工程での防虫対策と情報公開の徹底が再発防止のポイントです。

出典(主要)

  • 北海道放送(HBC/TBS NEWS DIG)報道(概要・発生日時・回収本数)。
  • 北海道文化放送(UHB)記事(異物の大きさ・未開封での発見、消費期限の例示)。
  • 北海道新聞(道新)関連記事(回収本数・地域報道)。
  • 勝毎電子版(Kachimai)地域報道(商品仕様の記載例)。
  • Livedoorニュース配信まとめ(配信系のまとめ情報)。

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この記事は報道各社の公表情報を基に執筆しています。正式な回収案内・問い合わせ先は北海道立農業大学校の公式発表をご確認ください。最新の調査結果が公表され次第、記事を更新します。

この記事を書いた人

神奈川県横浜市の非農家に生まれる。実家では犬を飼っており、犬部のある神奈川県立相原高校畜産科学科に進学。同級生に牛部に誘われ、畜産部牛プロジェクトに入部。牛と出会う。

大学は北海道の酪農学園大学に進学。サークルの乳牛研究会にて会長を務める。ゼミでは草地・飼料生産学研究室に所属。

今年で酪農歴10年!現在は関西の牧場にて乳肉兼業農場の農場長として働いています。

【保有免許・資格・検定】普通自動車免許・大型特殊免許・牽引免許・フォークリフト・建設系機械・家畜商・家畜人工授精師・日本農業技術検定2級・2級認定牛削蹄師

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