ホイップクリームとカスタードクリームは、どちらもスイーツ作りに欠かせない存在ですが、その特徴や使い方は大きく異なります。ふんわり軽いホイップクリームと、濃厚でとろりとしたカスタードクリーム。材料や作り方の違いを知ることで、お菓子作りの幅がぐっと広がります。本記事では、それぞれの特徴をわかりやすく比較して解説します。

ホイップはクリームを泡立てるだけ、カスタードは卵・砂糖・牛乳を加熱して作る!
1. 基本の違い(要点まとめ)
まずは短く要点を押さえます。
- ホイップクリーム:生クリームを泡立てたもの。空気を含み、軽い食感。ケーキのデコレーションやトッピング向き。
- カスタードクリーム:卵(主に卵黄)と牛乳を加熱してとろみを出すクリーム。濃厚でコクがあり、フィリングやタルト・プリンに向く。

カスタードクリームは濃厚でコクがあり、シュークリームやプリンのフィリングに最適!


2. 材料の違い(何が味と食感を決めるか)
材料を見ると違いの理由がはっきりします。
ホイップクリームの主な材料
- 生クリーム(乳脂肪分35%以上が扱いやすい)
- 砂糖(グラニュー糖、粉糖など)
- オプション:バニラエッセンス、安定剤(生クリーム代替の植物性ホイップは植物油脂)

カスタードクリームの主な材料
- 卵黄(または全卵を使うレシピもある)
- 牛乳
- 砂糖
- とろみ付けのための小麦粉またはコーンスターチ
- オプション:バニラビーンズ、バター
プロの視点:乳脂肪分が高い生クリームほど泡立ち良好で安定します。反対に低脂肪だと分離しやすいので注意。

3. 作り方の違い(手順・時間・注意点)
実際の手順を短く比較しておきます。
| 項目 | ホイップクリーム | カスタードクリーム |
|---|---|---|
| 工程 | 冷やした生クリームを泡立てるだけ | 卵と粉を混ぜ、牛乳で伸ばして火にかけてとろみを付ける(加熱調理) |
| 所要時間 | 短時間(1〜5分) | やや長め(下ごしらえ+加熱で10〜15分) |
| 主な注意点 | 泡立てすぎると分離する | ダマ、焦げ、卵の過加熱に注意 |
ホイップクリームの基本レシピ(家庭向け)
- 生クリーム200ml(乳脂肪35%以上)をよく冷やす。ボウルとホイッパーも冷やすと安定する。
- クリームに砂糖20〜30g、好みでバニラ少々を加える。
- ハンドミキサーで低速→中速にして、ツノが立つ程度(ソフトピーク〜ハードピーク)。
- 使い切るか、すぐ使わない場合は冷蔵庫で保管(長時間は安定剤が必要)。

カスタードクリームの基本レシピ(鍋で作る標準法)
- 卵黄3個分、砂糖50gを白っぽくなるまで混ぜる。
- 小麦粉(またはコーンスターチ)25gを加えてよく混ぜる。
- 牛乳400mlを温め、少しずつ卵液に加えて馴染ませる(湯せんで温めると均一に)。
- 弱火で絶えず混ぜながらとろみがつくまで加熱。沸騰させないよう注意。
- 濾し、バター少量を混ぜて艶を出し、冷ます。
4. 食感・味・カロリー(比較)
代表的な違いを把握しておくとレシピ選択が簡単です。
- 食感:ホイップ=ふわふわ/カスタード=とろり・濃厚
- 味:ホイップ=ミルキーで軽い甘さ/カスタード=卵のコクが前面に出る
- カロリー目安(100gあたり):ホイップ約300〜400kcal(脂肪分による)、カスタード約200〜300kcal(卵・砂糖・粉の量で変動)

ホイップはふわふわ、カスタードはとろり濃厚!
5. 用途の違い(どんなお菓子に合うか)
代表的な使い分け:
- ホイップクリーム:ショートケーキ、パンケーキ、モンブランの外側、コーヒートッピング
- カスタードクリーム:シュークリーム、カスタードタルト、クレームブリュレ(派生)、フィリング全般
両者を混ぜた「ディプロマットクリーム(カスタード+ホイップ)」は、濃厚さと軽さを両立させたいときに便利です。

ホイップはふんわりトッピング向き、カスタードはフィリング向き!

6. よくある失敗と対策
Q:ホイップが固まらない・ゆるい
A:生クリーム・器具を十分に冷やす。乳脂肪分が低いと固まりにくいので35%以上を使う。
Q:カスタードがダマになる/分離する
A:卵液に温度差で一気に熱い牛乳を入れると卵が固まる。温度を馴染ませながら少量ずつ加え、弱火で絶えず混ぜる。濾すと滑らかになる。
Q:保存方法は?
A:ホイップは短時間(当日中)で消費。カスタードは冷蔵で2〜3日が目安。長期保存は冷凍(解凍で食感変化あり)。
7. 応用レシピとアレンジ
すぐに使える2つの応用例:
ディプロマットクリーム(軽いカスタードホイップ)
- 冷ましたカスタード200gに、砂糖少々で泡立てたホイップ200gを合わせる。
- ふんわり混ぜてケーキやシューに詰める。
バニラホイップ(香りアップ)
- ホイップにバニラペーストかバニラエッセンスを少量加える。
- フルーツやパンケーキのトッピングに最適。
8. この記事のまとめ
ホイップクリームは「生クリームの泡立て」、カスタードクリームは「卵と牛乳の加熱で作る濃厚なクリーム」。用途や求める食感によって使い分けるのが基本です。まず基本レシピを守り、失敗の原因(温度・時間・材料)をチェックすると上達が早いです。
試してみよう:まずはホイップとカスタードの基本レシピを一度ずつ作ってみて、食感の違いを体感するのがおすすめ。気に入ったらディプロマットに挑戦してみてください!感想や質問は下のコメント欄へどうぞ。

ホイップはふんわり、カスタードは濃厚!用途で使い分けるのが基本です
FAQ(よくある質問)
Q:生クリームとホイップクリームの違いは?
A:生クリームは未処理の液体(冷やしたもの)、ホイップはそれを泡立てた状態を指します。市販の「ホイップクリーム風」商品は植物性のものが多いです。

Q:カスタードは冷ましても固まらないことがありますか?
A:比率や加熱時間によってトロッとした状態が残ることがあります。冷えると十分に固まることが多いですが、硬めにしたい場合は粉類を増やすか、少し多めに加熱してください。
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