2026年1〜3月配合飼料が約5,000円値上げへ|補填発動の条件と農家が今やるべき5つ

2026年1〜3月 配合飼料が約5,000円値上げする見通しを示す酪農・畜産向け解説イメージ 酪農NEWS
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2026年1〜3月期の配合飼料供給価格が、関係者によると全国全畜種平均で約5,000円/トンの大幅値上げとなる見通しです。急激な円安とトウモロコシなどの穀物相場上昇が主因で、農林水産省の配合飼料価格安定制度(補填)の発動可能性も高まっています。本記事では最新の数字と公式制度の要点、現場で使える短期〜中期の対策を図表と実例で整理します。

今回の「何が」起きているのか

関係者の情報では、2026年1〜3月期にかけて配合飼料供給価格が、前期(2025年10〜12月期)比で全国全畜種平均約5,000円/トンの上昇になる見通しです。これにより、畜産農家の飼料費負担が急増する可能性があります。なお、JA全農等の正式発表は随時行われるため、公式発表を確認してください(出典:業界取材・MAFF資料等)。

牛さん
牛さん

JAの公式発表で全国全畜種平均約4,200円/トンとなりました。

なぜ値上がりするのか(原因を短く整理)

  • 円安の急進:輸入原料比率の高い配合飼料は為替変動の影響を受けやすく、円安が進むと輸入コストが増加します。
  • 国際穀物相場の上昇:トウモロコシ・大豆などの価格上昇が原料費を押し上げます。
  • 需給の変動:世界的な需給バランスや輸出制限・気象リスクなどが相場に波及します。

数値で見る:最近の価格推移(参考値)

以下は報道・業界公表の要点を整理した簡易比較表です(出典注記は記事末尾)。

配合飼料供給価格(目安)変化備考
2025年9月時点(参考)約94,321円/トン年内の目安値(報道値)
2025年10〜12月期(実績)前期比 約▲550円/トン若干の値下げ需給緩和の影響
2026年1〜3月期(見通し)前期比 約+5,000円/トン(想定)大幅上昇見込み関係者取材ベース・正式発表待ち

表中の数値は2025年12月時点の業界報道・関係者情報をもとに作成した想定値です。正式発表はJA全農や農林水産省の告示をご確認ください。

補填(配合飼料価格安定制度)について:発動の仕組みと今回の位置づけ

補填制度は、輸入原料価格が基準値を超えた場合にその差分を補填する公的制度です。2025年度は補填がゼロで推移していましたが、今回のように基準を上回ると制度発動の対象となる可能性があります。補填があっても全額カバーされるわけではない点に注意が必要です。

酪農・畜産経営に及ぼす影響(短期〜中期)

短期(数週間〜数か月)

  • 現金流出の増加(仕入れコストの即時上昇)
  • 入荷ロット管理・支払条件の見直しが必要

中期(数ヶ月〜1年)

  • 牛乳・肉価への価格転嫁(交渉余地が限定的な場合あり)
  • 経営改善策の検討(飼料配合見直し、飼料自給率向上など)

現場で今すぐできる実務対策(具体的で実行可能)

ここでは私の現場経験を踏まえ、即実行できる優先度の高い対策を列挙します。

  1. 補填と公式発表のウォッチ:農林水産省・JA全農・主要飼料メーカーの発表を日次でチェック。発動条件(基準価格)を確認して早めに申請準備を行う。
  2. 仕入れロットと支払条件の再交渉:仕入れ先と短期ロット・長期ロットの比率を調整し、支払い期日を最適化。分散購入で価格変動リスクを平準化。
  3. 自給飼料・代替飼料の検討:牧草・食品製造副産物の活用、自給率向上へ投資検討。必要なら簡易コストシミュレーションで回収期間を算出する。
  4. 出荷・商品戦略の見直し:乳価や肥育計画を見直し、原価上昇分の転嫁が可能な商品(付加価値化)を模索。
  5. 仲間・地域ネットワークの情報共有:共同購入や横持ち、地域の共有在庫の活用で調達コストを下げる手法を検討。

経営試算の簡易例(例:乳牛経営での月次負担試算)

以下は概算の例です(実際は飼料配合率・頭数により変動します)。

項目前提影響(概算)
値上げ幅+5,000円/トン
1頭あたり月次飼料消費約0.5トン/月
1頭あたり月次負担増0.5 × 5,000円約2,500円/月
経営(50頭規模)50頭 × 2,500円約125,000円/月の増加

上はあくまで概算モデルです。実際の配合比・自給飼料比により負担額は変化します。

消費者(小売)への波及はいつ?

過去の事例(2022〜2023年の飼料高騰)では、数か月〜半年程度で肉・乳製品価格に徐々に波及しました。流通在庫や業者側の吸収余地、需給によってタイムラグは変わります。

FAQ(よくある質問)

Q. 補填が発動すれば飼料代は完全に戻りますか?

A. いいえ。補填は一定条件に基づく緩和措置であり、全額がカバーされるわけではありません。発動条件と補填額の算定方法を確認してください。

Q. どの段階で公的発表が出ますか?

A. JA全農や農林水産省が四半期ごとに供給価格や制度発動の可否を公表します。公式発表を最優先で確認してください。

Q. 小規模農家が今すぐやるべきことは?

A. 在庫の平準化、納入先との条件交渉、自給率向上のための現場改善が優先です。地域での共同購入も有効です。

参考・出典

  • 農林水産省:配合飼料価格安定制度(公的資料)
  • JA全農:配合飼料供給価格の公表(各期のデータ)
  • 業界報道:2025年12月時点の関係者取材による見通し(配合飼料値上げ 約5,000円/トン)
  • 飼料メーカーIR(原料コスト・為替影響に関する説明)

まとめ(結論→根拠→行動)

結論:配合飼料は2026年Q1に約5,000円/トンの値上げ見通しで、補填発動の可能性が高まっています。
根拠:急激な円安と国際穀物相場の上昇が輸入原料コストを押し上げているためです。
行動:まずは(1)補填制度の公式発表を継続チェック、(2)仕入れロットと支払条件の見直し、(3)自給飼料・代替原料の検討といった実務対応を優先してください。

出典:農林水産省(配合飼料価格安定制度)、JA全農公表データ、業界取材(2025年12月時点)。記事の数字は関係者情報と公表値を統合した想定値です。正式な数値は各公表資料を参照してください。

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この記事を書いた人

神奈川県横浜市の非農家に生まれる。実家では犬を飼っており、犬部のある神奈川県立相原高校畜産科学科に進学。同級生に牛部に誘われ、畜産部牛プロジェクトに入部。牛と出会う。

大学は北海道の酪農学園大学に進学。サークルの乳牛研究会にて会長を務める。ゼミでは草地・飼料生産学研究室に所属。

今年で酪農歴10年!現在は関西の牧場にて乳肉兼業農場の農場長として働いています。

【保有免許・資格・検定】普通自動車免許・大型特殊免許・牽引免許・フォークリフト・建設系機械・家畜商・家畜人工授精師・日本農業技術検定2級・2級認定牛削蹄師

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