広島・三原市の学校給食で442本の牛乳廃棄|保冷庫トラブルが招いた食品ロス

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学校給食用牛乳の廃棄と保冷庫トラブル 乳製品
広島県三原市の小学校で、保冷庫の不具合により牛乳が適切に保存できず廃棄されました
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2025年7月17日、広島県三原市の市立小学校で保冷庫の不具合が発生し、442本もの学校給食用牛乳がやむなく廃棄されました。牛乳は10℃以下での保存が義務付けられているにもかかわらず、故障で温度が14~19℃に上昇し、衛生基準を満たさなかったことが要因です。本記事では、事件の経緯と背景、酪農業界や教育現場への影響、そして再発防止の具体策をわかりやすくご紹介します。

牛さん
牛さん

保冷庫故障で学校給食用牛乳が大量廃棄。温度管理の重要性を再認識!


事件の概要:保冷庫トラブルが招いた大量廃棄

広島県三原市の市立小学校では、通常5℃以下で管理されるべき給食用牛乳を保冷庫内で保存していました。しかし、保冷庫の温度センサーが故障し、庫内温度が14℃まで上昇。結果として牛乳の容器内部温度も14~19℃に達し、学校給食衛生管理基準(「牛乳は10℃以下で保存」)を満たさなくなりました。このため、442本すべてを廃棄する決断が下されました。

牛さん
牛さん

保冷庫の温度センサー故障で給食用牛乳が基準超過。食品安全管理の難しさを痛感!


なぜ牛乳は10℃以下で管理が必要なのか?

牛乳は高タンパク質・高栄養食品である反面、雑菌繁殖のリスクが非常に高い食品です。

  • 10℃以下での保存…細菌の増殖を抑制し、品質・味覚を保つための国の基準。
  • 温度上昇のリスク…雑菌が急激に増えて腐敗や食中毒を引き起こす可能性がある。

学校給食では、多数の子どもたちが同じものを口にするため、安全管理は特に厳格に求められます。

牛さん
牛さん

牛乳は栄養豊富だけど雑菌が増えやすい!だから10℃以下の管理が必須


酪農家と乳業メーカーへの影響

学校給食用牛乳は、地元酪農家や乳業メーカーにとって重要な販路です。大量廃棄が頻発すると:

  • 生産者の収入減少(販売ロス分の補填が難しい)
  • 在庫過多による品質悪化リスク
  • ブランドイメージの低下

など、経済的・社会的なダメージが広がります。

牛さん
牛さん

学校給食用牛乳の廃棄は酪農家の収入に直撃!


過去の類似事例から学ぶ

2025年7月 湯梨浜町こども園での誤提供事件
鳥取県湯梨浜町のこども園で、賞味期限切れの牛乳が誤って提供される事案が発生しました。幸い健康被害は確認されませんでしたが、乳製品の管理ミスによる信頼低下が懸念されています。
湯梨浜町こども園で賞味期限切れ牛乳誤提供|健康被害は確認されず

2025年7月 仙台市の学校給食再開までの経緯
仙台市では、牛乳の風味不良と体調不良が相次ぎ、学校給食における牛乳提供が一時停止されていました。品質管理体制の見直しを経て、7月1日より安全性が確認された上で提供が再開されています。
仙台市学校給食牛乳提供再開|体調不良、風味トラブルを経て【2025年7月1日】

牛さん
牛さん

過去事例から学び再発防止策の徹底が急務


再発防止に向けた具体的対策ポイント

  1. 保冷庫の定期点検・交換スケジュール化
    • センサーや冷却ユニットの動作確認を年間スケジュールに組み込む。
  2. 温度記録システムの導入
    • 保存履歴を自動でクラウド管理し、異常時にアラームが送信される仕組みを構築。
  3. マルチチャネルでの余剰牛乳活用
    • 学校給食以外の販路(地域のイベントや福祉施設など)に振り分ける連携体制を事前に整備。
  4. 教育現場への啓発とマニュアル整備
    • 給食担当者向けに「牛乳管理マニュアル」を作成し、作業手順を標準化。
  5. ロングライフ牛乳(常温保存可能なLL牛乳)の導入検討
    • 常温で2〜3ヶ月の賞味期限を持つロングライフ牛乳を採用することで、保冷設備トラブル時でも一時的に安定供給が可能。
    • 導入にあたっては、地域の酪農メーカーや乳業会社と協力し、試験導入プログラムを設計すると効果的です。
牛さん
牛さん

ロングライフ牛乳導入で安定供給を実現!


まとめ:関係者の連携が鍵を握る

  • 事件概要:保冷庫の故障で牛乳442本を廃棄。
  • 影響:酪農家・乳業メーカーの収益悪化、食品ロス増大。
  • 再発防止策:定期点検と温度記録の自動化、多様な販路確保、担当者向けマニュアル整備。
    各関係者が連携し、設備管理から代替ルート構築まで一貫した対策を進めることが急務です。

今回の三原市での牛乳廃棄事件は、設備トラブルの一言で片づけられない、多面的な課題を示しています。酪農家・乳業メーカー、学校・教育委員会、そして行政が連携し、需給調整から設備管理、緊急時の代替ルートまで一貫した対策を講じることが急務です。

牛さん
牛さん

保冷庫の定期点検で食品ロスを防止しよう!


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この記事を書いた人

神奈川県横浜市の非農家に生まれる。実家では犬を飼っており、犬部のある神奈川県立相原高校畜産科学科に進学。同級生に牛部に誘われ、畜産部牛プロジェクトに入部。牛と出会う。

大学は北海道の酪農学園大学に進学。サークルの乳牛研究会にて会長を務める。

今年で酪農歴10年!現在は関西の牧場にて乳肉兼業農場の農場長として働いています。

毎日牛乳1L飲んでます!

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