ババリアブルーチーズとは?歴史・味・レシピまで徹底解説 – ドイツのマイルドブルーチーズガイド

ババリアブルーチーズ Bavaria Blu の断面と盛り付け例 – ドイツ産マイルドなブルーチーズ 乳製品
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ババリアブルーチーズ(Bavaria Blu)は、ドイツ・バイエルン地方で生まれたクリーミーでマイルドなブルーチーズです。強い香りや辛味が苦手な方でも食べやすく、サラダやパスタ、グリル料理など幅広い用途で使えます。本記事では、起源や製法、味の特徴から簡単レシピ、ワインとの相性、購入・保存のコツまで、分かりやすく丁寧に解説します。

ババリアブルーチーズ(Bavaria Blu)とは?

ババリアブルーチーズ(英語表記:Bavarian Blue Cheese / Bavaria Blu)は、ドイツ・バイエルン地方を代表するマイルドなブルーチーズです。一般的な強い香りのブルーチーズとは異なり、クリーミーでバターのような舌触りが特徴。青カビ(Penicillium 種)による“青い静脈”が見られますが、塩味や刺激は抑えめで、ブルーチーズ初心者にも食べやすいタイプです。

白かびチーズと青かびチーズが並ぶ海外のチーズ売り場
カマンベールやブルーチーズが並ぶ海外のチーズ売り場

歴史と起源

現代のババリアブルーチーズは、20世紀後半にドイツの乳製品メーカーが伝統的な青カビチーズの考え方を取り入れて開発した品種です。フランスのロックフォールやイタリアのゴルゴンゾーラといった古典的ブルーチーズから影響を受けつつ、ドイツらしい“マイルドさ”と安定した品質を追求する形で普及しました。現在はドイツ国内のみならず国際的にも流通しています。

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製造方法と外見・食感の特徴

牛乳を原料とし、低温殺菌またはパスチャライズした後に凝乳を作り、Penicillium roquefortiなどの青カビを添加して熟成します。チーズに針で穴を開け(needling)、内部に空気を送り込むことでカビが成長し、青い縞模様ができます。熟成期間は製品によりますが数週間〜数ヶ月程度。仕上がりはクリーミーで、しっとりした断面に青い脈が入るのが見た目の特徴です。

  • 原料:牛乳(高品質な牧草を食べた牛のミルクが好まれる)
  • 熟成:数週間〜数ヶ月(製品により異なる)
  • テクスチャ:やわらかめ〜セミソフト(クリーミー)
チーズの熟成過程
熟成中のチーズ

味の特徴・食べ方・ペアリング

味はマイルドな塩味と乳の甘み、わずかな酸味がバランスよく混ざり、ナッツやバターを感じさせる風味が特徴。香りも控えめなので、ブルーチーズ独特の強い刺激が苦手な人にも向いています。

おすすめの食べ方

  • そのまま:クラッカーやフルーツ(洋梨、リンゴ)と合わせる。
  • サラダ:砕いてルッコラやロメインにトッピング。
  • 温かい料理:パスタやリゾットに溶かしてクリーミーソースに。
  • グリル:ステーキやポークの上に少量のせて溶かす。

ワイン・飲み物のペアリング

フルーティーなリースリング(Riesling)や軽めの赤(Dornfelderなど)、熟成した白ワインとも相性が良いです。ビールでは、やや甘みのあるデュッペル/ドッペルボック系が合います。合わせる際は「塩味×甘さ」のコントラストを意識すると味が引き立ちます。

おすすめレシピ:簡単で美味しい使い方

1)ババリアブルーチーズのグリーンサラダ(2人分)

材料:ババリアブルーチーズ 60g、ミックスリーフ 100g、くるみ 20g、オリーブオイル 大さじ1、バルサミコ酢 小さじ1、塩・胡椒 少々。

作り方:ミックスリーフを皿に盛り、くるみを散らす。チーズを崩してトッピングし、オリーブオイルとバルサミコで和える。完成。

2)ブルーチーズクリームパスタ(2人分)

材料:パスタ 160g、生クリーム 100ml、ババリアブルーチーズ 50g、にんにく 1片、塩・黒胡椒。

作り方:パスタを茹でる。フライパンで潰したにんにくを弱火で香りを出し、生クリームを加えて温める。火を止めてチーズを溶かし、茹で上がったパスタと和える。黒胡椒で仕上げ。

3)デザート感覚のチーズ&フルーツプレート

薄切りの洋梨や蜂蜜、クラッカーと一緒に少量のババリアブルーチーズを盛り付けるだけで、甘じょっぱいデザートとして楽しめます。

購入ガイドと保存方法

購入はチーズ専門店や輸入食材店、信頼できるオンラインショップで。商品ラベルに原産国(Germany / Bavaria)や原材料、製造者が明記されているか確認しましょう。ブランド名で探すと目当ての味に辿り着きやすいです。

家庭での保存法

  • 冷蔵庫のチーズ専用ゾーンまたは野菜室の奥など、温度変化の少ない場所で保存。
  • ラップで直接包むのではなく、ワックスペーパーや専用のチーズバッグで包み、さらに密閉容器に入れると乾燥を防げます。
  • 目安:開封後は7日以内に食べ切るのが理想(製品により差あり)。

栄養・健康上のポイントと注意点

ブルーチーズはタンパク質、カルシウム、ビタミンB群を含みますが、脂肪分と塩分が比較的高めです。心血管系の健康や塩分摂取を気にする方は量に注意してください。妊娠中の方や免疫が低い方は「非加熱の青カビチーズ」について医師に相談するのが安全です(製品の加工法によりリスクは異なります)。

よくある質問(FAQ)

Q1:ババリアブルーとゴルゴンゾーラの違いは?

A:ゴルゴンゾーラはイタリア産で風味が強いものが多いのに対し、ババリアブルーはよりマイルドでクリーミーな仕上がりが特徴です。

Q2:乳アレルギーでも食べられますか?

A:牛乳由来のため乳アレルギーの方は摂取を避けてください。乳糖不耐症の方は少量なら大丈夫な場合もありますが個人差があります。

Q3:加熱すると風味は変わりますか?

A:加熱するとクリーミーさが増しソースに溶け込みやすくなる一方、青カビの香りは弱まります。料理用途に合わせて使い分けてください。

まとめ:ババリアブルーチーズで食卓に新しい風味を

  • 特徴:ババリアブルーチーズはクリーミーでマイルドな青カビチーズ。強烈なクセが少なく初心者向け。
  • 製法概要:牛乳を原料に青カビ(Penicillium)を入れ、needling(針入れ)で内部に空気を通して青い脈を形成、数週間〜数ヶ月熟成。
  • おすすめの食べ方:そのままクラッカーやフルーツと、サラダのトッピング、パスタやソースに溶かしても相性抜群。
  • ペアリング:フルーティーなリースリングや軽めの赤ワイン、やや甘めのビール(ドッペルボック系)と好相性。
  • 保存と購入:専門店や信頼できる輸入食材店で入手。ワックスペーパーやチーズバッグで包み、冷蔵で乾燥を避けて保存。開封後は目安として1週間程度で消費。
  • 注意点:脂肪分・塩分が高めなため摂取量に注意。乳アレルギーの方は不可。妊婦・免疫低下時は製品の加熱処理を確認の上注意。

ババリアブルーチーズは、ブルーチーズの中でも「食べやすさ」と「汎用性」を両立した魅力的なチーズです。サラダやパスタ、グリル料理など幅広く使えるので、まずは小さめサイズで試して好みの食べ方を見つけるのがおすすめ。気になる方は専門店で試食してみてくださいね。

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この記事を書いた人

神奈川県横浜市の非農家に生まれる。実家では犬を飼っており、犬部のある神奈川県立相原高校畜産科学科に進学。同級生に牛部に誘われ、畜産部牛プロジェクトに入部。牛と出会う。

大学は北海道の酪農学園大学に進学。サークルの乳牛研究会にて会長を務める。ゼミでは草地・飼料生産学研究室に所属。

今年で酪農歴10年!現在は関西の牧場にて乳肉兼業農場の農場長として働いています。

【保有免許・資格・検定】普通自動車免許・大型特殊免許・牽引免許・フォークリフト・建設系機械・家畜商・家畜人工授精師・日本農業技術検定2級・2級認定牛削蹄師

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