那須発のクラフトスイーツ「バターのいとこ」。公式のキャッチコピーは 「ふわっ・シャリッ・とろっ」。酪農の副産物(無脂肪牛乳)を活用した背景を踏まえ、実食・成分・購入導線まで酪農家の視点で解説します。まずいかどうかを知りたい方、ギフト選びで迷っている方に実用的な判断材料を提供します。
要点
- 総合評価:万人受けではないが、乳製品好き・濃厚スイーツ好みには非常に満足度が高い。
- 核となる魅力:「ふわっ(ゴーフレット生地)・シャリッ(バタークリーム)・とろっ(無脂肪乳由来のミルクジャム)」という三位一体の食感。
- 注意点:ミルク感・甘さ・重さを「重たい」と感じる人がいるため、贈答用はターゲット選定が重要。

製品概要:バターのいとことは何か
「バターのいとこ」は、株式会社GOOD NEWS(栃木県那須町)が手がけるクラフトスイーツ。牛乳からバターを作る過程で多く残る無脂肪乳(スキムミルク)を価値化するために開発されました。ネーミングは“同じ牛乳由来の「いとこ」”というコンセプトです。
| 項目 | 概要 |
|---|---|
| 主原料 | 那須産などの無脂肪牛乳、バター、砂糖、小麦 |
| 特徴 | 三層構造(ゴーフレット/バタークリーム/ミルクジャム)による独特の食感 |
| カロリー | 1枚あたり 約150〜200kcal(目安) |
| 価格帯 | 3枚入りで約900〜1,200円(製品・販売店により変動) |
| 受賞歴 | 2021年 グッドデザイン賞(パッケージ/コンセプト) |

食感の正体を科学的に分解する(なぜ「ふわっ・シャリッ・とろっ」なのか)

1)「ふわっ」:ゴーフレット生地の設計
ゴーフレット(薄焼きワッフル)生地は乳脂肪の香りを残しつつ軽さを出すために層構造と気泡設計が重要です。薄く焼くことで口内で崩れやすく「ふわっ」と感じさせます。
2)「シャリッ」:バタークリームの物性
バタークリームに含まれる砂糖結晶や小さな気泡が、噛んだ瞬間に“シャリッ”とした感覚を生みます。水分管理(含水率)を調整することでシャリ感が出る設計です。
3)「とろっ」:無脂肪乳を煮詰めたミルクジャム
無脂肪乳を煮詰めると乳タンパクと乳糖が濃縮され、粘性の高いジャム状になります。脂肪分は少ないものの、糖とタンパクの旨味で“とろっ”とした濃厚さを実現します。
→ つまり、脂肪の多寡だけではなく「工程(加熱・濃縮)と糖度設計」が食感と味わいの要です。
実食レビュー(おすすめフレーバーと評価)
実際にプレミアムミルク・チョコ・塩キャラメルの3種を食べ比べました。評価は「ミルク感」「甘さ」「食感(総合)」の3軸で示します(5段階)。
| フレーバー | ミルク感 | 甘さ | 総合食感 |
|---|---|---|---|
| プレミアムミルク | ★★★★★ | ★★★☆☆ | ★★★★★ |
| チョコ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
| 塩キャラメル | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ |
感想:プレミアムミルクは素材の良さが直に出るため初めての人向け。チョコはミルク感を残しつつ万人受けしやすい。塩キャラメルは甘さのバランスが取りやすく贈答向き。
「まずい」と言われる要因と本当のところ
ネット上で見られる「まずい」「重い」といった評の背景は次の要素に集約されます。
- ミルク感の強さ:乳製品の濃厚さを“重い”と感じる人が一定数いる。
- 甘さと油脂感:バタークリーム由来の油脂と砂糖の組合せが好みを分ける。
- 期待値の差:土産菓子に求める「さっぱり」「軽さ」とのギャップ。
対策:初めて買うなら「プレミアムミルク」1枚を試して好みに合えば詰め合わせを買うのが無難です。
どこで買えるか(在庫傾向・購入のコツ)
主な入手経路:
- 那須本店(GOOD NEWS DAIRY) — 直販・限定品あり
- 東京の百貨店・駅ナカ(大丸東京、エキュート、ルミネエストなど) — 期間催事に出ることが多い
- 空港(羽田・新千歳など) — 観光客の即買い向け
- 公式通販(goodnews-shop.com) — 不定期再入荷、ギフトBOXあり
通販のコツ:送料を含めた総額で比較。入荷通知や公式SNSで再入荷情報を確認すると入手確率が上がります。
保存方法・美味しい食べ方
- 開封前:直射日光・高温多湿を避け常温保存(賞味期限は製品表示に従う)。
- 開封後:湿気で食感が変化するため、早めに食べるのが最良。断面の「とろっ」を楽しむには常温で少し置くと柔らかくなります。
- アレンジ:薄くスライスしてトーストにのせると「ふわっ→とろっ」が再現できます(短時間で)。
誰におすすめか/誰には向かないか(購入判断基準)
おすすめな人
- 乳製品が好きでミルクの旨味を楽しみたい人
- 個性的なギフトを探している人(ストーリー訴求が強い)
- 地方土産で差別化を図りたい人
向かない人
- さっぱり系を好む人
- コスパ重視の購入層(量に対する価格を重視)
- 甘さや油脂感が苦手な人
自宅で作る「バターのいとこ風」簡易レシピ
材料(約6個分の目安)
- 無脂肪牛乳 500ml
- 砂糖 100g(好みで減量可)
- 市販ゴーフレット(薄いワッフル)6枚
- バタークリーム 適量(市販のものでも可)
作り方
- 鍋に無脂肪牛乳と砂糖を入れ、弱火で焦がさないように煮詰める。(透明感がなくなり、薄いキャラメル色になるまで)
- 濃度が出たら火を止め、粗熱を取る。これで簡易ミルクジャムが完成。
- ゴーフレットにバタークリームを薄く塗り、中心にミルクジャムを挟んで軽く押さえる。
- 好みで電子レンジで5〜10秒温めると、ミルクジャムがとろけてプロの味に近づく。
調理時は焦げやすいので弱火でゆっくり煮詰めてください。砂糖の量や加熱時間で味わいが変わります。
よくある質問(FAQ)
Q:賞味期限はどのくらいですか?
A:製造日より概ね30日程度が一般的です。製品表示の賞味期限を必ずご確認ください。
Q:温めると本当に美味しいの?
A:はい。電子レンジで5〜10秒ほど温めるとミルクジャムがとろけ、コクと香りが引き立ちます。ただし温めすぎには注意してください。
Q:アレルギー表示は?
A:乳成分を含むため乳アレルギーのある方は避けてください。購入時の製品表示で必ず成分表を確認してください。
Q:那須以外でも買えますか?
A:公式のオンライン販売や一部のポップアップで入手可能な場合があります。限定フレーバーは現地販売のみのことが多いです。
まとめ — 那須土産としての「バターのいとこ」の魅力
- 「バターのいとこ」は那須の酪農資源(無脂肪乳)を活かして生まれた地域発のスイーツで、2018年以降に人気が高まっている。
- 主役は無脂肪乳を煮詰めたミルクジャム。ゴーフレット生地と粗糖入りバタークリームで「ふわっ・シャリッ・とろっ」の三段階食感を実現。
- 定番はミルク・塩キャラメルほか季節限定フレーバーがあり、温めるととろけて風味が増す。ギフト向けには複数フレーバー入りBOXがおすすめ。
- 購入は那須の直売所や取扱店、場合によって公式オンラインで可能。限定品は現地優先のため朝イチ訪問が確実。
- 自宅再現は無脂肪乳を煮詰めて簡易ミルクジャムを作り、市販ゴーフレットと組み合わせるだけで近い味が楽しめる。
「バターのいとこ」は、那須の酪農資源を活かした地域発のスイーツとして、素材の背景・ストーリー・味わいの三拍子が揃った商品です。無脂肪乳を活用するアイデア、ミルクジャムの濃厚さ、ゴーフレットと粗糖の食感が相まって、嗜好性の高い土産物になっています。那須観光のお土産や贈り物にぜひ候補として検討してみてください。
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