岩手・山間の広大な草地で、通年自然放牧(山地酪農)を実践する中洞牧場(なかほら牧場)

中洞牧場の山地酪農で生まれる草だけで育てた牛の本物の牛乳 酪農
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岩手の山あいで通年放牧を行う中洞牧場(なかほら牧場)は、草だけで育てた牛から搾る“本物の牛乳”で知られています。本記事では、牧場の創業背景と山地酪農の特徴、代表的な製品ラインナップ、見学・購入のポイントまで、中洞牧場で1週間研修をした筆者が解説します。味の特徴や保存・ギフト向けの選び方も合わせて紹介しますので、購入前の判断材料としてお役立てください。

中洞牧場の歴史と取り組み

1984年の創業以来、「自然とともに続ける酪農」を目指して発展してきました。創業者は東京農業大学出身の酪農家で、輸入飼料に頼らない国産の野草中心の飼育を早くから確立。低温殺菌や非均質処理など、風味を大切にした加工法も特徴です。近年はオンライン販売や書籍、講演活動を通じて全国的に注目されています。

岩泉の自然豊かな山地で放牧される酪農牛
岩泉の山地で育つ牛

中洞牧場が実践する「山地酪農」とは

ポイントを簡潔に整理します:

  • 通年自然放牧:牛舎に閉じこめず、昼夜を問わず放牧することでストレスを低減。
  • 草だけで育てる:無農薬・無肥料の野草中心の飼料。穀物中心ではなく、草の自然な味わいを生かす。
  • 動物福祉(アニマルウェルフェア)重視:自然交配・自然分娩・母乳哺育などを尊重。
  • 低温殺菌・非均質処理:脂肪が浮く昔ながらの牛乳の風味を残す加工法。
子牛に授乳する母牛の哺育風景
母牛に育てられる子牛

なぜ山地酪農の牛乳は風味が違うのか

標高の高い山間部で野草を中心に食べる牛は、飼料由来の香りが抑えられ、乳脂肪の風味が際立ちます。さらに低温処理をすることで、酵素や微細な風味成分を破壊せずにボトルに残しやすく、結果として「コクのある味わい」を感じやすくなります。

牛の天然飼料として利用されるクマザサの葉
牛の飼料として利用できるクマザサ

製品ラインナップ(代表例)

中洞牧場の代表的な製品を表でまとめます。※価格は一例です(変動する場合があります)。

製品名特徴価格例販売形態
なかほら牧場牛乳(500ml)低温殺菌・非均質、脂肪が浮く本格派。濃厚な風味。約¥1,100前後(500ml)瓶入り、オンライン・直営店・定期便
なかほら牧場ヨーグルト無添加・プレーン。牛乳の風味を活かす自然な酸味。セット販売あり冷蔵配送
ピュアグラスフェッドバター(100g)草食牛の乳脂肪のみを使用。ギーとしても人気。約¥2,700冷蔵/冷凍配送
カスタードプリン、フィナンシェ等(スイーツ)牛乳とバターの風味を活かした無添加寄りの製法。ギフト向けのセット有り常温・冷蔵での発送(製品により異なる)

製品ごとに賞味・保存方法が異なります。購入時は各商品ページの説明を確認してください。

購入方法と直営店情報

購入は主に以下の方法でできます:

  • 公式オンラインストア(定期便・ギフト対応)
  • 直営店舗・イベント出店(季節限定商品、ソフトクリーム等)
  • 一部百貨店の食料品売場(出店状況は変動)

オンライン購入時は冷蔵配送の扱いに注意し、ギフト配送や定期便の条件を確認してください。

見学・体験情報(訪問前に確認を)

中洞牧場は観光牧場というより体験・教育重視の場です。訪問・宿泊は事前予約が必要で、繁忙期や人員の影響で受付が一時停止される場合があります。以下は一般的な目安です。

  • 予約方法:公式サイトの問い合わせフォームから(希望日の1週間前を目安に)
  • 見学内容:放牧観察、搾乳体験、施設見学、季節の山菜料理など(プランによる)
  • 料金例(目安):日帰り見学 大人¥2,500/宿泊プラン 大人¥7,000(食事込み)
  • アクセス:盛岡方面から車で約1時間~、山間部のため冬季は道路状況に注意

見学時の注意点(現場目線)

  • 動物のストレスを避けるため、見学時は指示に従い大声や急な動きを避ける。
  • 服装は汚れてもよい服、滑りにくい靴で。山道を歩く可能性がある。
  • 写真撮影はOKだが、他の見学者やスタッフの指示に従う。
山地酪農で放牧される健康な牛
山地酪農でのびのび育つ牛

口コミと評価(消費者の声)

多くの購入者が「飲み口はさらっとしているのに、後から深いコクが来る」と評価しています。価格は高めと感じる声もありますが、贈り物や特別な日の一品としてリピートする消費者が目立ちます。ソフトクリームやスイーツは現地でしか味わえない魅力があり、観光客の満足度が高いです。

よくある質問(FAQ)

Q. 中洞牧場の牛乳は一般のスーパーで買えますか?

A. 一部の百貨店や特定店舗で入手できることがありますが、基本は公式オンラインストア・直営販売が中心です。

Q. 牛乳の保存方法は?

A. 低温殺菌のため要冷蔵です。開封後は早めに消費してください。ボトルに記載の賞味期限を参照してください。

Q. アレルギー対応の情報はありますか?

A. 乳製品ですので乳アレルギーの方は摂取を避けてください。製造ラインの混入リスク等、詳細は各商品ページで確認してください。

まとめ:中洞牧場をおすすめする理由

  • 通年放牧の山地酪農で飼育された牛から生まれる、個性のある豊かな風味。
  • 低温殺菌・非均質処理(ノンホモジナイズ)で「牛乳らしい」味わいを残す加工。
  • 見学や体験を通じて、食や生産の背景を直接感じられる点。
  • ギフトや特別な一杯としての価値が高く、リピーターが多い。

この記事は現場経験者の視点も交えてまとめています。製品の価格・販売状況・見学受付は時期により変わるため、購入や訪問の際は公式情報を必ずご確認ください。

※免責事項
本記事は製品情報や見学情報を分かりやすくまとめたもので、具体的な料金・スケジュールは変更される場合があります。購入や見学予約は必ず公式サイトで最終確認を行ってください。

※本サイトで紹介している商品・サービス等の外部リンクには、アフィリエイト広告が含まれる場合があります。

この記事を書いた人

神奈川県横浜市の非農家に生まれる。実家では犬を飼っており、犬部のある神奈川県立相原高校畜産科学科に進学。同級生に牛部に誘われ、畜産部牛プロジェクトに入部。牛と出会う。

大学は北海道の酪農学園大学に進学。サークルの乳牛研究会にて会長を務める。ゼミでは草地・飼料生産学研究室に所属。

今年で酪農歴10年!現在は関西の牧場にて乳肉兼業農場の農場長として働いています。

【保有免許・資格・検定】普通自動車免許・大型特殊免許・牽引免許・フォークリフト・建設系機械・家畜商・家畜人工授精師・日本農業技術検定2級・2級認定牛削蹄師

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