牛肉 赤ワイン 煮込み:簡単90分で作る絶品ビーフボルドネーズ

牛肉 赤ワイン 煮込み(ビーフボルドネーズ)完成写真 肉牛
赤ワインでとろける牛肉の煮込み — ほろほろ食感の定番レシピ
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赤ワインのコクが染みた牛肉の煮込みは、ご家庭の定番を一歩上の味に引き上げる一皿です。本記事では、初心者でも失敗しない下処理・部位選び・時短テクニック(圧力鍋対応)に加え、ワインの選び方や栄養ポイントまで写真付きで丁寧に解説します。90分で作れる基本レシピから、クリスマスなどの特別メニューまで、すぐに役立つコツをまとめました。

材料(4人分)

黒毛和牛の赤ワイン煮込み|柔らかく煮込んだ和牛と濃厚ソースの料理写真
黒毛和牛を赤ワインでじっくり煮込んだ濃厚なビーフ料理。
  • 牛すね肉(または肩ロース) 500g — 筋が溶けてホロホロに
  • 玉ねぎ 1個(くし切り)
  • にんじん 1本(乱切り)
  • にんにく 1片(つぶす)
  • 赤ワイン 400ml(飲める品質のミディアムボディ推奨)
  • トマトペースト 大さじ2
  • コンソメ(顆粒) 小さじ2
  • 薄力粉 大さじ1
  • オリーブオイル 大さじ2
  • 塩・黒こしょう 適量
  • バター 10g(仕上げ用、任意)
  • 生クリーム 小さじ1(仕上げ用、任意)

プロの一言:部位は「すね」か「肩ロース」がおすすめ。赤身と筋がバランスよく、長時間煮込むことでコラーゲンが溶けて旨味になります。

牛肉の部位イラスト|ステーキや焼肉向けの主要部位を分かりやすく図解
牛肉の主要部位を示したイラスト。

作り方(手順)

下準備(約10分)

  1. 牛肉は余分な脂を取り除き、3〜4cm角に切る。塩・黒こしょうで下味をつけ、薄力粉をまぶす。
  2. 玉ねぎはくし切り、にんじんは乱切りにする。にんにくは包丁の腹でつぶす。

焼き付け(約10分)

  1. 深めの鍋にオリーブオイルを熱し、にんにくを入れて香りを出す(焦がさない)。
  2. 中火で牛肉を加え、全体にしっかり焼き色を付ける(メイラード反応で旨味アップ)。焼けたら一旦取り出す。

煮込み(約70分)

  1. 同じ鍋で玉ねぎを中火でじっくり炒め、透き通ったらにんじんを加える。
  2. 肉を鍋に戻し、トマトペースト・コンソメを加える。赤ワイン400mlを注ぎ、強火で軽く煮立たせてアルコールを飛ばす(約3〜5分)。
  3. アクを取り、弱火にして蓋をし、約1時間煮込む(時々かき混ぜる)。
  4. 蓋を外して中火にし、ソースを好みの濃度になるまで煮詰める。塩で味を整える。仕上げにバターと生クリームを少量加えるとコクが増す。

圧力鍋で時短(30分)

  1. 焼き付け→玉ねぎ炒めまで同様。
  2. 全材料を入れ、圧力調理で20〜25分加圧(器具の指示に従う)。自然放置で圧を抜き、必要に応じてソースを煮詰める。

専門家のコツ(下処理・火入れ)

  • 薄力粉をまぶす理由:焼き色を均一にし、ソースに旨味と自然なとろみを与えます。粉ははたき落とし過ぎないでください。
  • 焼き色をしっかり付ける:表面を高温で素早く焼くことで香りと旨味が出ます。鍋を詰め込み過ぎないこと。
  • 筋とコラーゲンの扱い:すね肉の筋は長時間でゼラチン化するため、弱火でじっくり煮るとホロホロに。
  • 脂の処理:仕上げ前に冷まして冷蔵庫で脂を固め取り除くと翌日の味がスッキリします(作り置きテク)。
  • 塩のタイミング:煮込み開始時は控えめに。最後に塩で整えると塩味のブレを防げます。
牛すね肉のワイン煮|赤ワインで柔らかく煮込んだ牛肉料理のイメージ画像
牛すね肉を赤ワインで煮込んだコク深い定番料理。

ワインの選び方と代替案

ミディアム〜フルボディの赤ワイン(ボルドーやカベルネ・ソーヴィニヨン主体)を推奨。料理に使うなら「飲める品質」を使うと風味が格段に良くなります。予算を抑えたい場合は、酸味と果実味がバランス良いミディアムボディを選ぶと失敗が少ないです。

代替案:飲める赤ワインがない場合は、赤ワイン200ml+ブイヨン200mlで代替できます(風味はやや控えめ)。

栄養とカロリー(目安)

1人分の目安
約480 kcal

たんぱく質
約20 g

鉄分・ビタミンB12
牛肉由来で補給可能

※数値は目安です。ダイエットや医療目的で正確な栄養管理が必要な場合は専門家にご相談ください。

アレンジ例(すぐ使える)

  • デミグラス風:煮込み終盤に市販デミグラスソース少量を加えコクをプラス。
  • 和風アレンジ:赤ワインにみりんを少量加えてまろやかさを出す。
  • 牛すじ使用:牛すじは下茹で→長時間煮込みで強い旨味を出す。付け合わせは大根やこんにゃくが合う。

よくある質問(FAQ)

Q. ワインのアルコールは完全に飛びますか?

A. 通常の煮込みでほとんどのアルコールは揮発しますが、完全除去を求める場合は長めに加熱してください。

ワインとぶどうのイラスト|赤ワインや白ワインの原料となる葡萄のイメージ

Q. どの部位が一番コスパ良いですか?

A. すね肉は安価でコラーゲンが多く、ホロホロに仕上がるためコスパが高いです。

Q. ルーや小麦不使用でとろみを出す方法は?

A. すねのコラーゲンを溶かし込むことで自然なとろみが出ます。必要なら仕上げにコーンスターチを少量で調整。

まとめ

  • 部位選び(すね・肩ロース)と焼き色が味を決める。
  • 赤ワインは1本使うと風味が強く出るが、代替案も可能。
  • 圧力鍋で時短可、だが風味重視なら弱火でじっくりが最良。
  • 作り置きや翌日が味が馴染んで美味しくなるので、時間があれば前日に仕込むのがおすすめ。

免責:調理器具や加熱時間は機器の性能により変わります。安全に配慮して調理してください。

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この記事を書いた人

神奈川県横浜市の非農家に生まれる。実家では犬を飼っており、犬部のある神奈川県立相原高校畜産科学科に進学。同級生に牛部に誘われ、畜産部牛プロジェクトに入部。牛と出会う。

大学は北海道の酪農学園大学に進学。サークルの乳牛研究会にて会長を務める。ゼミでは草地・飼料生産学研究室に所属。

今年で酪農歴10年!現在は関西の牧場にて乳肉兼業農場の農場長として働いています。

【保有免許・資格・検定】普通自動車免許・大型特殊免許・牽引免許・フォークリフト・建設系機械・家畜商・家畜人工授精師・日本農業技術検定2級・2級認定牛削蹄師

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