大田原チーズステーション|金賞受賞「大田原」を徹底解説(製法・購入・訪問ガイド)

大田原チーズステーションの金賞受賞チーズ「大田原」と工房外観|那須の生乳を使った職人製チーズ 乳製品
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栃木県大田原市にある大田原チーズステーションは、那須地域の新鮮な生乳を活かしたナチュラルチーズ工房です。職人歴21年の高橋雄幸さん・ゆかりさん夫妻が手がける製品は、地域素材を取り入れた個性派ぞろい。 その代表作「大田原」は国際大会での金賞や、人気製品「昌(しょう)」は列車や航空機で採用されるなど、実力派として注目を浴びています。本記事では製品の特徴、製法のポイント、食べ方・レシピ、購入・訪問の実用情報までを現場視点でまとめます。

工房の成り立ちとコンセプト

もともと酪農関連施設だった場所を活用して2024年に開業した工房は、「チーズの出発駅」という意味合いを込めて名付けられました。那須の良質な生乳を活かしつつ、地元の牧草や米ぬか、地酒の酒粕、ビール粕など地域資源を取り入れることでテロワール(産地らしさ)を表現しています。

主要製品と特徴(食べ方つき)

以下は工房の代表的なラインナップと、現場から見たおすすめの食べ方です。

商品名タイプ特徴おすすめの食べ方・ペアリング
大田原ウォッシュタイプ(熟成)ミルク感が豊かで余韻の長い味わい、柔らかい食感。赤ワインと好相性。クリーミーさを生かしてグラタンや加熱料理にも向く。
昌(しょう)酸凝固の熟成チーズ酵母香が立ち、滑らかで上品な酸味。洗練された風味。ジャムや白ワイン、日本酒のアペリティフに。薄切りでフルーツと。
飛雲(ひうん)フレッシュ(ヨーグルト風)軽やかな食感でデザートや朝食向け。ジャムやハチミツと合わせてデザートに。パンに塗っても◎。
荻滝(おだき)料理向けチーズ加熱で伸びる性質があり、調理用途に最適。ピザ、リゾット、アリゴ(マッシュポテトと混ぜて伸ばす)に最適。下記に簡単レシピあり。
チーズ工房のソフトクリームスイーツミルク感豊かでチーズのほのかな風味が香る定番スイーツ。来訪時のデザートに。地元の小学生にも人気。

製品選びのヒント

初めてなら「大田原」を中心に、酸味や発酵香が好きなら「昌」、料理で使いたいなら「荻滝」を選ぶと満足度が高いです。フレッシュタイプの「飛雲」はデイリーで使いやすく、ギフトにも向きます。

「大田原」が評価される理由(ポイント解説)

金賞クラスのウォッシュチーズに求められる要素は、原料乳の良さ、熟成管理、テクスチャー(食感)の整い方、バランスの取れた風味です。大田原チーズステーションでは原料乳の鮮度管理と、熟成環境の管理が徹底されており、ミルクの甘みとウォッシュ由来の複雑さが同居する点が高評価につながっています。

チーズの熟成過程
熟成中のチーズ

製造のこだわり(現場から見たポイント)

主に以下の点が工房の特徴です。一般向けに分かりやすくまとめると、良い原料を如何に壊さずにチーズに変えるか、という点に重心があります。

  • 生乳の受け入れと低温管理:鮮度を保ち余計な発酵を抑えることで乳本来の香りを維持。
  • 地元素材の活用:牧草や米ぬか、酒粕などを適宜使い、風味のアクセントにしている。
  • 熟成管理:温湿度をコントロールしつつ、表面のケア(洗浄や刷り込み)でウォッシュ系の個性を整える。
  • 小ロットでの丁寧な作り:手作業の比率が高いため、個体差を管理しやすい。

簡単レシピ:荻滝で作る「アリゴ」風ポテト

材料(2人分)

  • ジャガイモ(中) 3個(約500g)
  • 荻滝(溶けるタイプのチーズ) 120〜150g
  • バター 20g
  • 牛乳 50ml(温めておく)
  • 塩・黒胡椒 適量

作り方

  1. ジャガイモは皮をむいて一口大に切り、水から火にかけて柔らかくなるまで茹でる。
  2. 湯を切り、マッシャーで滑らかに潰す。ここにバターを混ぜて馴染ませる。
  3. 温めた牛乳を少しずつ加えながら好みの硬さに調整する。
  4. 火を弱め、荻滝を少しずつ加えながら木ベラで伸ばすように混ぜる。チーズがとろりと伸びたら塩・胡椒で調味して完成。
じゃがありごを作る様子|じゃがりことチーズで作る簡単アリゴ
伸びるチーズが楽しいアリゴ

ポイント:チーズは加熱しすぎると分離しやすいので、弱火でゆっくり混ぜるのがコツです。

購入方法・流通(通販・直売・返礼品)

工房直売のほか、オンラインショップ(複数プラットフォーム)で全国配送に対応しています。また一部商品は直売所やモール、ふるさと納税の返礼品としても扱われています。ギフト利用や期間限定商品はオンラインでの案内が便利です。

訪問ガイド:住所・営業時間・アクセスのポイント

住所:栃木県大田原市中田原1901(那須赤十字病院近く)
営業時間:11:00〜17:00(水・木定休)
駐車場:無料あり
工房周辺は観光地と密接しているため、訪問ついでに周辺観光を組み合わせるのもおすすめです。見学や来訪時間は変動する場合があるため、訪問前に電話またはSNSでの確認を推奨します。

よくある質問(FAQ)

Q. 工房見学はできますか?

A. 見学の可否は工房の運営状況によります。事前に連絡して確かめましょう。

Q. アレルギー表示はどうなっていますか?

A. 基本的に乳製品を主原料としています。詳細は商品ページや工房で確認してください。

Q. 冷凍配送は可能ですか?

A. 商品により対応が異なります。生チーズ系は冷蔵での配送が基本です。

まとめとおすすめの楽しみ方

  • 大田原チーズステーションは那須生乳を活かすローカル工房で、職人の技と地元素材の融合が特徴。
  • 代表作「大田原」はウォッシュタイプでミルクの余韻が長く、加熱調理にも向くため料理用途でも重宝する。
  • 「昌」は酸凝固の滑らかな熟成系、料理向けの「荻滝」は加熱で伸びる特性があり、用途別に選べる。
  • 製造の要点は「原料乳の鮮度管理」「熟成環境のコントロール」「地元素材の活用」にあり、これが品質評価につながっている。
  • 購入は工房直売・複数のオンラインショップ・直売所やふるさと納税などで可能。訪問前はSNSや電話で最新情報を確認するのが安心。

大田原チーズステーションは、那須の恵みを活かすローカルなチーズ工房としての魅力が詰まっています。まずは金賞受賞の「大田原」を試し、料理やワインと合わせてその余韻を楽しんでください。職人の技と地元素材が生む個性は、ギフトにも最適です。

工房情報(クイック)

工房名:大田原チーズステーション

住所:栃木県大田原市中田原1901

営業時間:11:00〜17:00(水・木休)

電話:0287-53-7941

メール:ushitoyagimilk@gmail.com

注目の受賞・実績

  • 金賞:「大田原」 — 国際大会での金賞受賞
  • 審査員特別賞:「昌(しょう)」
  • 列車・機内採用実績(選定採用例あり)
  • とちぎHACCP認証取得

入手場所(主な窓口)

  • 工房直売(店頭)
  • 公式オンラインショップ(複数)
  • 直売所・百貨店出店の可能性あり
  • ふるさと納税の返礼品(期間により取扱いあり)

注意:記事内の営業時間・在庫・価格などの情報は変動する場合があります。最新情報は公式オンラインショップや工房のSNSでご確認ください。

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この記事を書いた人

神奈川県横浜市の非農家に生まれる。実家では犬を飼っており、犬部のある神奈川県立相原高校畜産科学科に進学。同級生に牛部に誘われ、畜産部牛プロジェクトに入部。牛と出会う。

大学は北海道の酪農学園大学に進学。サークルの乳牛研究会にて会長を務める。ゼミでは草地・飼料生産学研究室に所属。

今年で酪農歴10年!現在は関西の牧場にて乳肉兼業農場の農場長として働いています。

【保有免許・資格・検定】普通自動車免許・大型特殊免許・牽引免許・フォークリフト・建設系機械・家畜商・家畜人工授精師・日本農業技術検定2級・2級認定牛削蹄師

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