岐阜県関市の老舗乳製品メーカー「関牛乳株式会社」は、消費期限が7月21日・22日の低温殺菌牛乳(180ml/500ml/1000ml)について、消費期限内で凝固するおそれがあるとして自主回収を発表しました。本記事では、回収対象の商品情報から返金手続きの方法、消費者庁リコール情報へのリンクまで解説します。

地域密着の老舗がなぜ?関牛乳の品質トラブル、背景と対応を詳しく解説
関牛乳株式会社の歩み
- 1938年
「吉田牧場」として関市観音前で創業。地元酪農家の新鮮な生乳をその日のうちに製品化するスタイルでスタート。 - 1950年5月
「関牛乳株式会社」として法人化。より多くの家庭へ安全でおいしい牛乳を届ける体制を整備。 - 1955年
低温殺菌牛乳の生産を開始。高温短時間殺菌が主流の中、風味と栄養価を重視するニッチな市場を切り拓く。 - 1970~1980年代
新工場や事務所ビルを順次増設し、生産能力と業務効率を拡大。乳飲料やスイーツ類への展開もスタート。
創業以来「地産地消」を掲げ、関市・各務原市などの酪農家と連携しながら、100%国産生乳を使用。地域とのつながりを大切にし、給食用牛乳の供給や地元イベントへの協賛など、地域貢献活動にも積極的です。

低温殺菌牛乳にこだわり続けて70年超!風味重視の先駆けだったんだ
低温殺菌牛乳のメリットとは
- 風味の良さ
65℃でゆっくり加熱するため、牛乳に含まれるタンパク質や脂肪球が熱変性しにくく、さらりとした後味を楽しめます。 - 栄養素の保持
ビタミンB群やビタミンCなど、熱に弱い成分を多く残すことが可能。毎日の健康維持にも最適です。 - 安心・安全な製造プロセス
衛生管理を徹底した工場で、最新の検査機器を用いながら「加熱殺菌」「微生物検査」「品質評価」を複数工程でクリア。
一般家庭では、コーヒーやシリアルにかけるだけでその違いを実感できますし、料理や製菓素材としてもコクと風味をプラスしてくれます。

低温殺菌牛乳は風味がまろやか!口当たりが優しいのが特徴です
主な製品ラインナップ
カテゴリ | 製品名 | 容量・形態 |
---|---|---|
牛乳 | 低温殺菌関牛乳 | 180ml・500ml・1000ml(紙パック/瓶) |
ミルクコミック | 180ml(紙パック) | |
乳飲料 | 関珈琲 | 200ml(紙パック/瓶) |
関フルーツ | 200ml(紙パック/瓶) | |
関オ・レ | 200ml(紙パック) | |
ソフトドリンク | ビタヨーグル | 180ml・250ml(紙パック/瓶) |
スイーツ | クリームキャラメル | 個包装 |
ミルクサブレ | 個包装 | |
手作りミルクジャム | 110g瓶 | |
牛乳フロランタン | 個包装 | |
アイス各種 | カップ |
オンラインストア(sekimilk.stores.jp)ではギフトセットもあり、贈り物にもぴったり。紙パックだけでなくガラス瓶入りの商品も選べます。

紙パックとレトロな瓶入り、好みやシーンに合わせて選べます
2025年7月の自主回収(リコール)情報
2025年7月21日および22日に販売された以下の「低温殺菌関牛乳」3製品について、消費期限内に製品が凝固するおそれが判明したため、自主回収・返金対応が発表されました。
商品名 | 容量 | JANコード | 対象本数 |
---|---|---|---|
① 低温殺菌関牛乳 | 180ml | 4535193102584 | 103本 |
② 低温殺菌関牛乳 | 500ml | 4535193101303 | 116本 |
③ 低温殺菌関牛乳 | 1000ml | 4535193101402 | 1,319本 |
- 販売地域:岐阜県・愛知県・三重県
- 消費期限:2025年7月21日、7月22日
- 理由:低温殺菌処理後に菌の繁殖が進み、製品内部で凝固が起こる可能性

2025年7月21・22日製造の低温殺菌関牛乳に凝固の可能性が判明!
回収・返金の流れ
- 対象商品を確認
お手元の商品パッケージに記載のJANコードと消費期限をご確認ください。 - 関牛乳へ連絡
フリーダイヤル 0120-065-369(受付9:00~16:00/日祝除く) - 製品を返送 or 店頭へ持参
返金・交換の方法をご案内いたします。 - 返金・交換完了
返金額は購入時の金額を上限とし、送料負担は関牛乳が対応。
消費者庁のリコール情報ページでも詳細を確認できます👉 消費者庁リコール情報(rcl=00000034064)

まずはお手元の関牛乳パッケージのJANコードと消費期限をチェック!
再発防止と今後の取り組み
関牛乳では今回の事態を重く受け止め、次のような品質管理強化策を進めています。
- 殺菌ラインの再検証
プロセスパラメータ(温度・時間)のモニタリングを強化し、品質保証試験を増設。 - 製造ロット追跡システムの導入
原材料から出荷までを一元管理し、問題発生時の迅速な特定と回収を可能に。 - 定期的な外部監査
第三者機関による衛生管理および微生物検査を年2回実施。 - お客様相談窓口の拡充
専用メールフォームとチャットボットを導入し、24時間いつでも相談が可能に。
これらの取り組みにより、信頼回復と地域の安心・安全を守ることを最優先に進めています。

殺菌ラインの温度・時間管理を徹底し、品質試験を強化!
まとめ
- 対象商品:低温殺菌関牛乳 180ml・500ml・1000ml(各JANコード・本数を明記)
- 販売日・消費期限:2025年7月21日/22日、販売地域は岐阜・愛知・三重
- 回収理由:消費期限内に製品が凝固する可能性
- 対応手順:パッケージ確認→フリーダイヤル0120‑065‑369へ連絡→返送または店頭持参→返金・交換
- 信頼回復策:殺菌ライン再検証、ロット管理強化、外部監査、窓口拡充
関牛乳株式会社は、低温殺菌牛乳のパイオニアとして長年にわたり“やさしい味わい”を届けてきました。今回の自主回収を契機に、さらに厳格な品質管理体制を敷き、安心してお召し上がりいただける製品作りを徹底します。地元岐阜の酪農家とともに育んだ風味豊かな牛乳を、ぜひ日々の食卓でお楽しみください。

返金・交換手続きもスムーズ。関牛乳の誠実な対応に注目しましょう!
なお、2025年6月には、同じ東海地方の東海牛乳株式会社でも牛乳の自主回収と本社工場の休止が発表されており、近年、食品メーカーによる品質管理体制への注目が高まっています。
👉 東海牛乳が再び自主回収&本社工場休止を発表|2025年6月10日発表
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