トリプルクリームチーズとは?|濃厚で贅沢な白カビチーズの魅力とレシピ

トリプルクリームチーズの断面とおすすめブランド 乳製品
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トリプルクリームチーズは、脂肪分75%以上のとろけるような口当たりが特徴の白カビチーズです。本記事では、基本的な定義から歴史、選び方、代表的なブランド、ワインなどとのペアリング、家庭で簡単にできるレシピまで、分かりやすく丁寧に解説します。濃厚な味わいを最大限に楽しむためのコツも紹介するので、チーズ初心者から愛好家まで役立つ一冊です。

トリプルクリームチーズとは?(定義と特徴)

トリプルクリームチーズは、チーズの乾燥重量に対する乳脂肪(バター脂)比率が少なくとも75%である白カビ系チーズを指します。生乳にクリーム(クレーム)をたっぷり加えて作るため、非常にリッチで滑らかな口当たりが特徴です。

  • 食感:外皮は白カビでふんわり、中身はスプーンで掬えるほどクリーミー。
  • 風味:ミルキーでバターのようなコク、熟成が進むとわずかなアミノ酸系の旨みが立つ。
  • 適切な食べ頃:室温に戻して、外皮が柔らかく中がとろりとした状態がベスト。

補足:日本では「ダブルクリーム(60〜75%)」と「トリプルクリーム(75%以上)」という区別が使われます。脂肪分の表記は製造表示や専門店で確認しましょう。

白かびチーズと青かびチーズが並ぶ海外のチーズ売り場
カマンベールやブルーチーズが並ぶ海外のチーズ売り場

トリプルクリームチーズの歴史と起源

トリプルクリーム型のチーズは20世紀にフランスで発展しました。代表的なものに「Brillat-Savarin(ブリア・サヴァラン」があり、1930年代に現在の名が定着したとされます(もともとは別名で作られていたものを改良・命名)。これらはノルマンディーやブルゴーニュなどの地域で生産されることが多いです。

近年はフランス以外(アメリカ、ニュージーランド、日本の一部生産者)でもトリプルクリームが作られ、ローカルなミルクを使った個性的な製品が登場しています。たとえば国内では北海道産のトリプルクリームタイプの白カビチーズが話題になっています。

おすすめブランドと選び方(比較表)

初心者におすすめの代表ブランドを選び方のポイントと一緒にまとめました。価格は目安、入手は通販やチーズ専門店が便利です。

ブランド名産地特徴ポイント
Brillat-Savarin(ブリア・サヴァラン)フランス(ノルマンディー等)トリプルクリームの代表格、バターのような濃厚さ。熟成短めでとろける食感が魅力。ワインと相性◎。
Délice de Bourgogne(デリス・ド・ブルゴーニュ)フランス(ブルゴーニュ)1975年に創作された比較的新しいトリプルクリームで、非常にリッチ。デザート寄りの甘みとコク。シャンパンやフルーツと好相性。
Saint André / Boursault 等フランス手頃で安定した品質のトリプルクリーム。初心者にも食べやすく、スーパーやオンラインで入手可能。
パヴェ・北海道(国内例)日本(北海道)北海道産のグラスフェッド(放牧)ミルクを使用した白カビタイプのトリプル仕様例。地産地消で新鮮。国内産を試したい人におすすめ。和素材との組合せが映える。

※ ブランド・製品のスペック(脂肪分・熟成期間等)は製造ロットやメーカーごとに異なるため、購入前に商品ページやラベルで確認してください。

食べ方・ペアリング・保存法

基本の食べ方

  • 室温に30分〜1時間戻してから食べる(中身が柔らかくなり風味が開く)。
  • 外皮(白カビ)ごと食べられる製品が多い。外皮は風味を補う役割がある。
  • スプーンですくってクラッカーやバゲットにのせるのが王道。

おすすめペアリング

  • ワイン:シャンパーニュ、シャルドネ系、軽やかな白。甘口ワインやフルーツワインも合う。
  • パン・クラッカー:バゲット、プレーンなクラッカー。ナッツやハチミツとも好相性。
  • フルーツ:いちじく、りんご、梨、ベリー類。

保存法

未開封なら冷蔵で保存。開封後はラップで表面を軽く覆い、密閉容器で冷蔵(目安1〜2週間)。急速に風味が変わるので、長期保存よりも早めに楽しむのがおすすめです。

家庭で楽しむ簡単レシピ3選

トリプルクリームチーズは素材の良さが活かせるので、手軽で満足度の高いメニューに向きます。ここでは再現しやすい3つのレシピを紹介します。

1. トリプルチーズのむすびすし(おつまみ・10分)

  1. すし飯80gに粉チーズ小さじ1と黒胡椒少々を混ぜる。
  2. 丸く小さめに握り、上にトリプルクリームチーズをスプーンでのせる。
  3. くるみ・レーズンをトッピングして完成。ビールやスパークリングと相性◎。

2. トリプル・ナッツのメープルクリーム(デザート・5分)

  1. トリプルクリームチーズ80gを室温で柔らかくする。
  2. メープルシロップ大さじ1を混ぜ、粗く刻んだナッツ(30g)を加える。
  3. パンやフルーツに塗って食べる。朝食にもおすすめ。

3. トリプルチーズパン(ベーキング・約1時間)

  1. 強力粉150g、砂糖小さじ1、ドライイースト小さじ1、塩小さじ1/2、牛乳80cc、トリプルクリームチーズ大さじ2を混ぜて生地を作る。
  2. 一次発酵させ、コルビージャック等を包んで形作る。
  3. 上にパルメザンを振って200℃で12〜15分焼く。濃厚なチーズの味わいが楽しめます。

ワンポイント:トリプルクリームは風味が強いので、レシピでは「アクセント的に使う」か「主役にしてシンプルに味わう」のどちらかが満足度高めです。

まとめ

  • トリプルクリームチーズは「脂肪分75%以上」が目安で、非常にリッチでクリーミーな白カビチーズ
  • 代表ブランド(Brillat-Savarin、Délice de Bourgogne、Saint André など)と国内の注目作を比較して選ぶ。
  • 食べるときは室温に戻すのが基本。バゲット・いちじく・スパークリングワインと好相性。
  • 保存は冷蔵で開封後は早めに消費(目安1〜2週間)。風味が変わりやすいので小分けも有効。
  • 家庭向けレシピでは「少量でアクセントに使う」「デザート寄りに活用する」のどちらかが満足度高め。

トリプルクリームチーズは脂肪分75%以上のリッチな白カビチーズで、外皮ごと楽しめるとろける食感が魅力です。代表格のBrillat-SavarinやDélice de Bourgogneなどのブランドは、ワインや果物との相性が抜群で、デザート寄りの使い方もできます。国内では北海道産のトリプル仕様白カビチーズも注目されています。:contentReference[oaicite:7]{index=7}

参考(主要ソース)

  1. トリプルクリームの定義・概要(Cheesemaking / Cheese Professor 等)。
  2. Brillat-Savarin の歴史(Wikipedia / Academy of Cheese 等)。
  3. Délice de Bourgogne の解説(Wikipedia / Serious Eats)。
  4. 国内の北海道産トリプルクリーム例(商品ページ・販売ページ)。

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この記事を書いた人

神奈川県横浜市の非農家に生まれる。実家では犬を飼っており、犬部のある神奈川県立相原高校畜産科学科に進学。同級生に牛部に誘われ、畜産部牛プロジェクトに入部。牛と出会う。

大学は北海道の酪農学園大学に進学。サークルの乳牛研究会にて会長を務める。ゼミでは草地・飼料生産学研究室に所属。

今年で酪農歴10年!現在は関西の牧場にて乳肉兼業農場の農場長として働いています。

【保有免許・資格・検定】普通自動車免許・大型特殊免許・牽引免許・フォークリフト・建設系機械・家畜商・家畜人工授精師・日本農業技術検定2級・2級認定牛削蹄師

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