FSHとは?ホルモンを理解して繁殖効率アップ!

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FSHとOPU-IVFを活用した繁殖管理の解説アイキャッチ画像 酪農
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酪農初心者必見!卵胞刺激ホルモン(FSH)を使った超卵巣刺激やOPU-IVFプロトコルを詳しく解説。FSHの基礎から投与タイミング、効果測定、実践ノウハウまで網羅し、遺伝子改良と効率向上を両立させる繁殖管理術を解説します。

牛さん
牛さん

遺伝子改良と繁殖効率の向上を目指して、FSHを使いこなす!

1. FSHとは?基礎知識をサクッと理解

  • FSH(卵胞刺激ホルモン):下垂体前葉から分泌され、卵胞の成長と成熟を促すホルモン。
  • 役割:単一卵胞しか成熟しない自然発情に対し、複数卵胞の同時発育を可能にし、採卵数を増やす。
  • キーワード:卵胞刺激ホルモン、FSH、胚移植、OPU-IVF

ポイント:まずはFSHの「なぜ」「どう働くか」を押さえることで、後のプロトコルが理解しやすくなります。

牛さん
牛さん

FSHは卵胞の成長と成熟を助け、複数の卵胞を一度に育てる役割がある!

FSH卵胞刺激ホルモンの役割と超卵巣刺激技術

2. なぜFSHが必要?超卵巣刺激とOPU-IVFの関係

  1. 超卵巣刺激(Superovulation)
    • 目的:1頭のドナー牛から複数の卵子を回収し、胚移植用の胚を作成。
    • メリット:優良遺伝子を早く広められる、繁殖サイクルの短縮。
  2. OPU-IVF(経膣卵胞採取+体外受精)
    • OPUで卵胞から卵子を採取 → ラボで体外受精 → 胚を凍結・移植。
    • FSH投与により卵胞数を増やすことで、IVFから得られる胚数もアップ。
牛さん
牛さん

FSHを使うことで、優秀な1頭の牛からたくさんの卵子を回収できる!


3. FSH投与プロトコルの基本ステップ

FSH投与プロトコルと卵子採取(OPU)手順

手順内容
CIDR挿入発情期を除く任意の時期にCIDRを膣内に挿入し、8日間留置。
CIDR除去とPG投与8日目にPGを投与し、CIDRを除去。
FSH投与発情後4日目、主席卵胞が確認できない場合に、FSH 10AUを皮下投与。
OPU実施FSH投与約24時間後に卵胞発現が期待されるため、OPU(卵子採取)を実施。
牛さん
牛さん

FSH投与プロトコルで、効率的に卵子を採取!


4. 効果測定&改善ポイント

  • 評価指標:採卵数、成熟卵率、胚数、胚移植妊娠率。
  • データ管理:セッションごとにExcelで管理し、月次レポートで傾向分析。
  • 改善サイクル:「投与量調整」→「タイミング微調整」→「動物ストレス評価」のPDCAを回す。
牛さん
牛さん

採卵数、成熟卵率、胚数などをデータで管理!


5. よくある質問(FAQ)

Q1. FSH投与は何頭から始めるべき?
A. 初めは5~10頭規模で試験的に実施し、データを蓄積してから規模拡大を。

Q2. 高用量FSHは使わないほうがいい?
A. 高用量(1,800 IU以上)は卵巣過剰抑制のリスクがあり、低用量(500 IU前後)がおすすめです。

Q3. 分割投与が難しい場合の代替案は?
A. 長時間作用型のr-bFSHやジェル型製剤で1回注射に集約する方法もあります。


6. まとめ:FSHで繁殖効率を一歩先へ

  • FSHの効果
    • 卵胞の成長と成熟を促すホルモン。
    • 卵子数アップ・胚数増加で遺伝子改良を加速

まずは小規模でトライし、データを蓄積してから本格導入を。FSHを活用した繁殖管理で、あなたの牧場も次世代の優良牛づくりを加速させましょう!

牛さん
牛さん

FSHで卵子数が増加!遺伝子改良が加速!


(当記事は2025年5月更新)

この記事を書いた人

神奈川県横浜市の非農家に生まれる。実家では犬を飼っており、犬部のある神奈川県立相原高校畜産科学科に進学。同級生に牛部に誘われ、畜産部牛プロジェクトに入部。牛と出会う。

大学は北海道の酪農学園大学に進学。サークルの乳牛研究会にて会長を務める。

今年で酪農歴10年!現在は関西の牧場にて乳肉兼業農場の農場長として働いています。

毎日牛乳1L飲んでます!

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