世界の牛乳生産は2024年に約9.8億トン規模に達しました。本記事では、スタティスタ(独・統計データプラットフォーム)・国際連合食糧農業機関(FAO)・米国農務省(USDA)などの公的データを基に、世界の牛乳生産量ランキングTOP10を分かりやすく図解します。インドが首位に立つ背景やEU・米国の生産特性、日本の現状と今後のトレンドまで、酪農現場の視点を交えて解説します。
2024年 世界牛乳生産量ランキング トップ10
(単位:百万トン)

| 順位 | 国・地域 | 生産量(百万トン) | 備考 |
|---|---|---|---|
| 1位 | インド | 211.7 | 水牛乳を含む総乳量で世界最大 |
| 2位 | EU(欧州連合) | 150.2 | ドイツ・フランスが中心 |
| 3位 | アメリカ | 102.5 | 大規模・高効率の酪農 |
| 4位 | 中国 | 41.6 | 国内需要で成長 |
| 5位 | ロシア | 34.1 | 安定した生産基盤 |
| 6位 | ブラジル | 28.0 | 南米最大の生産国 |
| 7位 | ニュージーランド | 21.6 | 乳製品輸出で存在感 |
| 8位 | イギリス | 15.7 | EU離脱後も安定 |
| 9位 | メキシコ | 13.7 | 北米市場向け供給が強み |
| 10位 | アルゼンチン | 10.9 | 南米の重要輸出国 |
筆者メモ(現場視点)
インドの数値は水牛(バッファロー)乳を多く含むため、厳密なランキングとは差が出ます。総乳量ベースでの比較であればインドが圧倒的ですが、牛乳に限定するとEUや米国の比重が高くなります。
なぜインドが1位なのか(背景・解説)
インドが首位に立つ主因は下記です。
- 水牛乳の生産量が非常に多い(乳脂肪率が高く、国内消費が旺盛)
- 小規模酪農家が多数存在し、地域ベースでの生産が分散している
- 政府の酪農振興政策や協同組合(例:アムール)などの組織化が進む
統計上は「milk(総量)」として計上されることが多く、これがインドの優位性を際立たせています。
EUとアメリカの違い(量と輸出力)
EU(欧州連合)は生産総量が大きく、チーズやバターなど加工品向けの原料乳が中心です。品質規格や環境規制が厳しく、生産の安定性と付加価値化が進んでいます。
アメリカは大規模経営が主流で、飼料管理・搾乳効率が高いのが特徴。国内消費は大きいものの、輸出面ではニュージーランドなどの競合が強い分野もあります。
日本の位置付け:量よりも品質で戦う
日本の牛乳生産量は約7.5〜8百万トン前後で、世界では約20位前後に相当します。北海道が国内生産の主力であり、国内消費は高品質志向。輸出は限定的ですが、ブランド化・高付加価値化が今後の鍵です。
今後の注目トレンド(酪農現場の視点)
- 気候変動に伴う飼料コスト・生産変動リスクの増加
- 新興国需要の拡大(アジア諸国の消費増)
- 植物性代替ミルクとの市場競合と差別化
- 低炭素・持続可能な酪農への投資増
現場としては「収益性の維持」と「環境対応」の両立が最大の課題です。
FAQ(よくある質問)
Q1: 世界一の牛乳生産国は?
A1: 総milk(牛乳+水牛乳等)ベースではインドです。牛乳のみだと順位が変わる場合があります。
Q2: 世界総生産はどれくらい?
A2: 2024年は約9.8〜9.85億トン規模と推定されています(FAO等の年次報告に基づく)。
記事のまとめ
- 世界1位はインド:水牛乳を含む総milk生産で圧倒的。
- EU(ブロック)と米国が数量・輸出力で上位に位置する。
- 日本は量では上位に入らないが「品質・高付加価値」で差別化可能。
主な出典(公開データ)
- FAO — Dairy Market Review / Annual statistics
- USDA Foreign Agricultural Service — Dairy & Products Annual
- 各国の基本畜産統計(例:India BAHS)
- Our World in Data(FAOデータの可視化)
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