横浜森永乳業が学乳事業から撤退へ|横浜市「全員給食」直前の供給リスクと今後の対策

横浜森永乳業が学乳事業から撤退し、横浜市の中学校全員給食に影響する学校給食用牛乳の供給リスクを示すイメージ 酪農NEWS
横浜森永乳業の学乳撤退で揺れる、横浜市の学校給食用牛乳供給
スポンサーリンク

横浜森永乳業が、学校給食用牛乳(学乳)事業を2026年3月末で撤退する意向を業界紙が報じました。撤退の理由は製造設備の老朽化とされ、横浜市が2026年4月に開始する「中学校全員給食」と供給需要が重なるタイミングです。本記事では撤退の事実と背景、横浜市の調達体制への影響、保護者と学校が知るべきポイントを横浜市出身の筆者が酪農・乳業の視点でわかりやすく解説します。

この記事でわかること(要点)

  • 横浜森永乳業の撤退事実とその理由(設備老朽化)
  • 横浜市の「中学校全員給食」と学乳の調達スキーム
  • 現場(学校・保護者)と行政が取るべき具体的対応案

撤退の事実と確認できている点

業界専門紙の報道によれば、横浜森永乳業は2025年度末(2026年3月末)で学乳事業から撤退する予定とされています。報道は撤退の主因を製造設備の老朽化と伝えています。

森永のおいしい牛乳 1000ml パッケージ 紙パック 牛乳
森永のおいしい牛乳 1000ml パッケージ

出典:日刊酪農乳業速報(2026年1月21日報道)。出典は現時点で最新の業界報道です。公式の会社発表や横浜市の追加発表が出た場合は本文を更新します。

なぜ今、影響が大きいのか ― 横浜市「全員給食」と需要構造

横浜市は2026年度(令和8年度)から中学校給食を「選択制」から「全員給食」へと移行します。この新スキームでは、横浜市内の中学校約143校・約81,000食規模の給食を公益財団法人よこはま学校食育財団が一括調達する仕組みになっており、牛乳は学校への直接納入物資として位置づけられています。

学校給食のイラスト|栄養バランスと食育

つまり、短期間で必要本数が大幅に増えるタイミングで主要供給者の一つが撤退することは、供給計画に対して即時の調整と代替手配が必要な事態です。

学乳供給の現場で想定される影響とリスク

森永牛乳 LL牛乳(ロングライフ)パッケージ外観
常温保存できる森永のLL牛乳
  • 供給業者の再割当・配達ルート変更による遅延リスク
  • 欠品発生時の再納品手続き(調達スケジュール上の制約)
  • 価格交渉や品質基準の調整(行政契約での縛りがある)

よこはま学校食育財団が示す物資納入規程では、欠品・不良品時の再納品手順や中継配送センターの運用方法が定められており、「牛乳は学校納入」である点が明確です。これに基づくと、代替業者の配送能力や中継センター運用が鍵になります。

撤退理由(設備老朽化)と業界構造の背景

学乳は専用パック・規格・納品頻度等の特殊要件があり、老朽化した製造ラインの更新には多額の設備投資が必要です。近年、国内乳業各社では工場集約やライン再編が進んでおり、採算性の課題から学乳事業の縮小や見直しが起こりやすい状況にあります。業界レポートも老朽設備と生産体制再編の必要性を指摘しています。東北森永乳業 仙台工場も今年度で生産終了が決まっています。

現場(学校・保護者)が取るべき対策(短期〜中期)

  1. 自治体の公式発表を注視:横浜市・よこはま学校食育財団の調達方針・代替業者決定を最優先で確認してください。
  2. 学校への確認(保護者):給食での牛乳提供方法、代替飲料の可否、アレルギー対応など具体的な運用を学校に確認しましょう。
  3. 行政に対する要望・意見提出:地域の声がまとまれば、迅速な代替体制構築の後押しになります。

自治体・財団が取るべき運営上の実務対応(提言)

  • 代替業者の配送能力(納品時間・冷蔵管理)を優先評価すること。
  • 欠品時の暫定措置(代替飲料・予備在庫の確保)を契約条項に入れること。
  • 保護者向けの情報発信(Q&A、連絡フロー)を早期に公開すること。

短期で使えるテンプレ:保護者向けFAQ(抜粋)

Q1:給食で牛乳が出なくなる可能性はありますか?

A:現時点では横浜市・よこはま学校食育財団が調達責任を持ち、代替業者手配が進む見込みです。公式発表を確認してください。筆者が中学生の時は給食はありませんでした。小学校ではタカナシ牛乳を飲んでいたので、タカナシ乳業が手配する可能性もあります。

Q2:代替飲料になる可能性は?

A:欠品時の暫定措置として代替飲料が使用される運用は仕様書に想定されていますが、実施は自治体方針によります。

まとめ

  1. 事実:横浜森永乳業は学乳事業から撤退(2026年3月末予定)と報道。
  2. 影響:横浜市の中学校全員給食(2026年4月開始)と重なり、学乳の必要本数増加に対する供給安定性が懸念される。
  3. 今後の着目点:①横浜市・よこはま学校食育財団の調達先決定、②代替メーカーの配送能力、③学校・保護者向けの欠品時対応方針。

結論:横浜森永乳業の学乳事業撤退は事実であり、タイミング的に横浜市の中学校全員給食開始と重なるため、短期的に供給調整が必要になります。自治体(よこはま学校食育財団)による代替業者選定と配送計画の確定が落としどころです。

当メディアの推奨アクション:

  1. 保護者:学校・自治体の公式発表をチェックし、不安点を学校へ相談する。
  2. 学校・自治体:代替業者の配送能力・欠品対応を契約に明記する。
  3. 酪農業・乳業事業者:中長期的な設備投資計画と地域供給協調を検討する。

※本記事は業界報道及び横浜市公開資料(よこはま学校食育財団の調達資料等)を基に作成しています。公式発表が出た場合は内容を更新します。


参考・出典

  • 日刊酪農乳業速報「横浜森永乳業、今年度で学乳事業から撤退へ」(2026-01-21)。
  • 公益財団法人よこはま学校食育財団「2026年度開始の横浜市中学校全員給食 物資納入業者募集要項/概要」等(PDF)。
  • 業界レポート・乳業ニュース(生産体制再編・老朽設備問題)。

※本サイトで紹介している商品・サービス等の外部リンクには、アフィリエイト広告が含まれる場合があります。

© 2026 らくする|酪農専門メディア.

この記事を書いた人

神奈川県横浜市の非農家に生まれる。実家では犬を飼っており、犬部のある神奈川県立相原高校畜産科学科に進学。同級生に牛部に誘われ、畜産部牛プロジェクトに入部。牛と出会う。

大学は北海道の酪農学園大学に進学。サークルの乳牛研究会にて会長を務める。ゼミでは草地・飼料生産学研究室に所属。

今年で酪農歴10年!現在は関西の牧場にて乳肉兼業農場の農場長として働いています。

【保有免許・資格・検定】普通自動車免許・大型特殊免許・牽引免許・フォークリフト・建設系機械・家畜商・家畜人工授精師・日本農業技術検定2級・2級認定牛削蹄師

みやむーをフォローする
スポンサーリンク
酪農NEWS
みやむーをフォローする
タイトルとURLをコピーしました