2025年10月1日出荷分から、江崎グリコは牛乳や乳飲料、ヨーグルトなど計32品目の乳製品を一斉に**2%~10%**の値上げを実施します。原材料の飼料コスト上昇や電力・燃料費の高騰を背景に、企業努力だけでは吸収が難しい水準に達したための決断です。本記事ではわかりやすく、値上げの背景から具体的な影響、賢い節約術まで徹底解説します。

2025年10月出荷分から、グリコ乳製品32品目が最大10%値上げに!
値上げの概要と対象商品
価格改定のポイント
- 実施時期:2025年10月1日出荷分から
- 対象品目:牛乳、乳飲料、ヨーグルトなど計32品目
- 改定率:商品ごとに2%~10%の幅

値上げ幅は商品によって2%~10%とバラつきあり
主な値上げ商品と参考価格例
商品名 | 容量/内容量 | 改定率 | 改定後価格(店頭参考) |
---|---|---|---|
グリコ牛乳 | 1000ml | 4% | 320円 |
マイルドカフェオーレ | 500ml | 4% | 152円 |
朝食りんごヨーグルト | 70g×3 | 4% | 262円 |
※価格はあくまで参考。実際の販売価格は店舗や地域によって異なります。

※表示価格は参考。地域や店舗で異なるので注意!
値上げの背景:なぜ今、価格改定か
- 原材料コストの高騰
世界的な飼料需給の逼迫や輸送コストの上昇により、乳牛の飼料価格が過去最高水準に達しています。国内の飼料メーカーも値上げを余儀なくされ、最終製品に転嫁せざるを得ない状況です。 - エネルギー価格の急騰
発電用燃料やトラック輸送の燃料代など、製造・物流にかかるエネルギーコストが前年度比で約20%上昇。工場の省エネ化を進めても、一定以上のコスト増は企業単独では吸収困難です。 - 円安の影響
2025年前半の急激な円安進行により、輸入原料(乳酸菌や包装資材など)の調達コストが増大。製造コスト全体の5~8%を占める輸入資材価格の上昇が、価格改定の一因となっています。 - 生乳価格(飲用乳価)の引き上げ
2025年8月1日取引分から、飲用乳価(生乳の取引価格)が約3%引き上げられることが報じられました 。さらに、関東地域では先行してキログラム当たり4円の増加で合意しており、全国的に同様の動きが進む見通しです 。

生乳価格も3%アップ!?酪農現場も厳しい状況なんだ…
消費者への影響分析
家計への負担増
- 毎日牛乳をコップ1杯(200ml)ずつ家族4人が消費した場合、月間で約50円~100円の支出増加が見込まれます。
- ヨーグルトや飲料の間食需要がある家庭では、さらに数百円の追加コストとなる可能性があります。

牛乳・ヨーグルト好き家庭は月々の食費アップを覚悟しよう!
乳製品の代替トレンド
- 植物性ミルク:アーモンドミルクや豆乳などが注目。比較的価格が安定しており、味や栄養バランスも向上しています。
- プライベートブランド(PB):スーパーやドラッグストアのPB商品(系統外生乳)は大手メーカー品に比べて10~20%安く設定されることが多く、コストを抑えたい家庭で人気です。

系統外生乳を使ったPB商品、コスパ重視の家庭におすすめ
飲食店・業務用市場への波及
- カフェやレストランでは、原価率維持のためメニュー価格を数十円単位で値上げするケースが増加。
- 大容量(1L以上)を使用する業務用パックは単価が抑えられるものの、店舗側でも価格改定が避けられず、最終的に利用者への料金に転嫁される可能性があります。

大容量パックでも値上げは避けられず、利用者負担に影響か
メーカー側の今後の対応策
- 生産効率の向上
最新の自動化設備導入やスマートファーミング技術で、1頭当たりの生乳生産量を最大化。 - 商品価値の強化
機能性表示食品の認定や、カルシウム・ビタミンD強化など、消費者が価格上昇を受け入れやすい付加価値訴求を強化。 - サステナビリティ戦略
飼料の一部に食品廃棄物を再利用した「食品製造副産物」を活用し、原料コスト抑制と環境配慮を両立させる動きが進行中です。

食品廃棄物を活用したサステナブルな飼料利用が注目
賢い消費者になるための節約・選択術
- まとめ買い&セール活用
・3本セットやケース買いで単価ダウン。
・スーパーの特売日やドラッグストアのポイントデーを狙いましょう。 - 業務用パックの応用
大容量(2L以上)を小分け保存すれば、1回あたりのコストを抑えつつ廃棄を防止できます。 - ポイント還元・クレジット活用
スーパーの電子マネーやクレジットカード支払いで1~3%のキャッシュバックを享受。 - 代替品のミックス利用
毎日使う分は価格安定のプライベートブランド、特別な日にグリコ製品をチョイスするなど、使い分けも有効です。 - ふるさと納税で返礼品を活用
地方自治体に寄付をして税控除を受けつつ、牛乳・乳製品の返礼品をもらう方法。
▶︎【初めてのふるさと納税|牛乳・乳製品の魅力と選び方、人気返礼品4選を徹底解説】

ふるさと納税で牛乳やヨーグルトの返礼品をゲット!節税も一石二鳥
乳業大手3社も値上げ、グリコだけじゃない!
江崎グリコの乳製品値上げに先立ち、明治・森永乳業・雪印メグミルクの大手3社も、2025年秋にかけて牛乳・乳飲料・ヨーグルトなどの値上げを相次いで発表しています。これにより、乳製品業界全体で価格の引き上げが進む見通しです。
- 明治:牛乳・ヨーグルト計40品目以上で平均3〜8%値上げ(2025年9月出荷分〜)
- 森永乳業:飲用乳や飲料20品目で4〜9%程度の値上げ(2025年9月中旬から)
- 雪印メグミルク:主要ヨーグルト・乳飲料を中心に2〜7%の値上げ(2025年10月1日出荷分から)
▼ 詳細はこちらの記事で詳しく解説しています:
乳業大手3社が牛乳・乳製品を値上げ!理由と消費者対策|明治・森永・雪印メグミルク
これらの値上げは、グリコ単体の問題ではなく、**業界全体の構造的課題(生乳価格・飼料・エネルギー高)**が背景にあることを示しています。

明治・森永・雪印も値上げ発表!グリコだけじゃない業界全体の動き
まとめ:これからの乳製品市場に備える
- 実施時期・改定率:2025年10月1日出荷分から、32品目を2~10%値上げ。
- 背景要因:飼料・包装資材の輸入コスト上昇、電力・燃料費の高騰、円安の影響。
- 家計影響:牛乳・ヨーグルトの毎月の支出が数百円増加する可能性。
- 節約術:まとめ買い・PB活用・業務用パックの小分け、ポイント還元の活用など。
- メーカー対応:生産効率化や付加価値強化、循環型飼料の導入などでコスト抑制を図る。
- 背景要因:飼料・包装資材の輸入コスト上昇、電力・燃料費の高騰、円安、そして2025年8月の飲用乳価約3%引き上げ(関東4円/kg)によるコスト転嫁。
2025年10月のグリコ乳製品値上げは、世界的な飼料・エネルギー価格の高騰、円安の影響などが複合的に重なった結果です。消費者は家計への影響を最小化するため、まとめ買い・PB活用・代替品検討などの節約術を実践しましょう。一方、メーカー側は生産効率化や付加価値強化で、価格上昇を前向きに乗り切る戦略を推進中です。
今後も乳製品メーカーの動向と消費者物価指数(CPI)の発表をチェックし、賢い暮らし方を心がけてください。

2025年10月からグリコ含む乳製品32品目が2~10%値上げ!
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