森永乳業が2025年第1四半期(4〜6月)に営業利益30%増を達成しました。成長の背景には国内でのアイスクリーム需要の強さと、ベトナムを中心とした海外事業の拡大があります。本記事では、その業績の詳細と今後の成長戦略を解説します。

森永乳業、2025年第1四半期に営業利益30%増を達成
森永乳業とは
森永乳業は1917年創業の日本を代表する乳製品メーカーです。牛乳、ヨーグルト、チーズ、乳幼児用ミルクなど幅広い商品を展開しており、特に「ピノ」「パルム」「MOW」といったアイスクリームは国内外で高い人気を誇ります。
国内市場での長年の実績に加え、近年は海外事業にも力を入れています。アジアや欧州に子会社を設立し、現地での製造・販売を行うことで、グローバルな市場拡大を目指しています。

森永乳業は1917年創業の老舗乳製品メーカー
2025年第1四半期の業績概要
2025年4月〜6月の決算では、売上高と営業利益の両方で前年同期比プラスを達成しました。
- 売上高:143.68億円(前年同期比+2.2%)
- 営業利益:6.91億円(前年同期比+30.1%)
特に営業利益の伸び率が大きく、収益性の改善が進んでいることがうかがえます。好調の要因は、国内でのアイスクリーム販売の堅調さと、海外市場での販売拡大です。

2025年第1四半期は売上高143.68億円で前年同期比2.2%増
アイスクリーム事業の強さ
森永乳業のアイスクリームは、日本国内で長く愛されてきました。
- ピノ:1976年発売のロングセラー。一口サイズのチョココーティングアイス。
- パルム:なめらかな口どけと上質な味わいを特徴とするプレミアムバーアイス。
- MOW:濃厚なミルクの風味が楽しめるカップアイス。
これらの商品は季節やトレンドに合わせた限定フレーバーを展開し、リピーター層と新規顧客の両方を獲得しています。猛暑の影響もあり、今期は特に販売が伸びたと考えられます。

森永乳業のアイスクリームは国内で圧倒的な支持を誇る
海外事業の拡大戦略
森永乳業は、2029年までに**海外売上比率15%**を目指しています。
主な海外展開の例:
- ベトナム:機能性ヨーグルトやアイスクリームを現地生産・販売
- ドイツ(MILEI GmbH):乳製品原料の製造・輸出
- シンガポール・インドネシア:乳製品の販売拡大
アジア市場では人口増加と経済成長が続いており、中間層の購買力向上が乳製品需要の追い風となっています。

森永乳業、海外売上比率15%を目標に成長戦略を加速
今後の見通し
2025年Q1の好調な決算は、国内外のバランスの取れた成長戦略が成果を上げていることを示しています。
今後は以下のポイントが注目されます。
- 海外売上比率のさらなる拡大
- 健康志向・高付加価値商品の開発
- 為替や原材料価格の変動への対応
森永乳業は、国内市場でのブランド力と、海外市場での成長ポテンシャルを兼ね備えた企業として、今後も安定的な成長が期待できます。

森永乳業、国内外の成長戦略で2025年第1四半期好調
関連記事
雪印メグミルク・森永乳業・明治が北海道に新工場|1,100億円投資!新工場建設・拡張の全貌
乳業大手3社が牛乳・乳製品を値上げ!理由と消費者対策|明治・森永・雪印メグミルク
※本サイトで紹介している商品・サービス等の外部リンクには、アフィリエイト広告が含まれる場合があります。
コメント