生クリームが必要なのに買い忘れた、または手元に在庫がない──そんなときに役立つのが牛乳をベースにした代用生クリームです。本記事では、家庭の身近な材料で再現できる代表的なレシピを3つ(牛乳+バター、牛乳+ゼラチン、ノンホモ牛乳の分離法)に分け、作り方、失敗しないポイント、保存や使い方のコツまで専門的な視点でわかりやすく解説します。
なぜ牛乳から生クリームが作れるの?
生クリームは牛乳中の脂肪分を濃縮したものです。工場では遠心分離機で乳脂肪を取り出しますが、家庭では「脂肪分を補う」「ゼラチンなどでテクスチャーを調整する」「非均質化(ノンホモ)牛乳の上澄みを利用する」などの方法で似た食感や風味を再現できます。目的により、コク重視・低カロリー・軽い口当たりなど使い分けると良いでしょう。
基本レシピ1:牛乳とバターで作る代用生クリーム(コク重視)
材料(約200ml分)
- 牛乳:150ml
- 無塩バター:100g(室温で柔らかく)
- 砂糖:お好みで20g(ホイップ状にするなら少量)
調理時間
下ごしらえ含め約10分〜15分(冷やす時間は除く)
作り方
- バターを小鍋または耐熱ボウルで溶かし、沸騰させないようにする。
- 牛乳を少しずつ加え、ヘラかブレンダーでよく混ぜて乳化させる(30秒〜1分程度)。
- 好みで砂糖を加え、全体が均一になったらボウルに移して冷蔵庫でよく冷やす。
- 冷えたら泡立て器かハンドミキサーで好みの固さになるまで泡立てる(お菓子用の生クリームとして使用可)。
ポイント: バターの量を増やすとコクが増します。バターは焦がさないように注意。乳化が不十分だと分離するのでブレンダーでしっかり混ぜること。
使い方の例
ケーキのデコレーション、パンケーキやフルーツ添え、パスタのクリームソースのコク出しに最適です。
基本レシピ2:牛乳とゼラチンで作るホイップクリーム(軽やか重視)
材料(約200ml分)
- 牛乳:200ml(A: 30ml、B: 170mlに分ける)
- 粉ゼラチン:4g
- 砂糖:20g(お好みで調整)
- 水:ゼラチン用に少量
調理時間
準備と冷やし時間を含め約1時間〜1時間30分
作り方
- 耐熱容器に粉ゼラチンと少量の水を入れてふやかす(5分程度)。
- レンジで短時間(目安:600Wで20〜30秒)加熱してゼラチンを溶かす。
- 牛乳A(30ml)をレンジで温め、砂糖を溶かしてから溶かしたゼラチンを混ぜる。
- 残りの牛乳B(170ml)を加え、よく混ぜてから冷蔵庫で約1時間冷やす(軽く固まる程度)。
- 冷えたら泡立て器でふんわりとホイップ。
ポイント: ゼラチンは溶け残りがないようにしっかり溶かすこと。温度が低すぎると膨らまないので、冷やし時間はレシピ通りに調整してください。
使い方の例
軽い食感が欲しいムースやデザートのトッピング、低カロリー志向のホイップ代替に向いています。
伝統的な方法:ノンホモ牛乳を振ってクリームを分離する(本格志向)
ノンホモ(非均質化)牛乳は脂肪球がそのまま残っているため、時間を置いたり振ったりすることで上澄みのクリームが得られます。市販で手に入る場合はこの方法が最も本物に近い食感です。
材料と準備
- ノンホモ牛乳:500ml以上(低温殺菌が望ましい)
- 清潔なペットボトルや広口容器
作り方
- 牛乳を容器に入れ、冷蔵庫で一晩(8時間以上)静置して脂肪分を上に分離させる。
- 上澄みの白い部分(クリーム)をスプーンで丁寧にすくう。
- 必要に応じて冷やしてから軽くホイップする。さらに振るとバターに近い状態に変化します。
ポイント: ノンホモ牛乳は全ての地域で入手できないため、入手可能ならぜひ試してみてください。ホモジナイズド牛乳ではほとんど分離しません。
失敗しないコツ(トラブルシューティング)
- 分離する: 乳化が不充分か、温度差が激しいことが原因。ブレンダーで再乳化し、冷やしてから再度泡立てる。
- 膨らまない(ゼラチン法): ゼラチンの溶け残りや冷やしすぎが原因。再加熱で溶かして温度を調整。
- 味が薄い: バターを少量足すか、練乳でコクと甘みを調整。
- 保存中に水っぽくなる: 分離の兆候。使う前に軽く泡立てて乳化させると改善する場合あり。
保存と使用期限
牛乳ベースの代用生クリームは市販の生クリームより日持ちしません。冷蔵で保存し、目安は3〜4日以内に使い切るのが安全です。冷凍はテクスチャーが変わるためおすすめしません(ソース用途には使える場合あり)。
使い方・アレンジ例
- デコレーション: バター法で作ったものはケーキやパンケーキのデコに向く。
- ソース: クリームパスタやグラタンのコク出しに。温めて使う場合は分離に注意。
- ムース・デザート: ゼラチン法はムースのベースやフルーツソースと相性良し。
- アイデア: 練乳+牛乳+ゼラチンで甘めのホイップ、抹茶やココアを混ぜてフレーバー追加。
栄養とカロリーの目安
代用の方法によりカロリーや脂肪分は大きく変わります。バター法は脂肪分・カロリーが高くコクが出ます。ゼラチン法は比較的低カロリーで軽い口当たりになります。カロリー管理が必要な場合は使用量と材料を調整してください。
よくある質問(FAQ)
Q. 牛乳だけでホイップできますか?
A. ホモジナイズド(均質化)された市販牛乳だけでは一般的に十分なホイップにはなりません。ゼラチンやバターなどを加える方法をおすすめします。
Q. 代用生クリームはケーキのデコレーションに使えますか?
A. はい。バター法で作ったものはケーキやフルーツのデコレーションに使用可能ですが、純粋な植物性や乳脂肪100%の風味とは多少異なります。
Q. アレルギー対応はできますか?
A. 乳アレルギーの場合は牛乳由来の代用は不可です。代替として豆乳クリームやココナッツクリームを検討してください。
まとめ(短く確認ポイント)
- 牛乳から作る代用生クリームは目的に合わせて材料を選ぶ(コク重視→バター、軽さ→ゼラチン、本格→ノンホモ)。
- 保存は冷蔵で3〜4日、温度管理と乳化が成功のカギ。
- ケーキ、パスタ、デザートなど幅広く応用できるため、家庭での応急対応に最適。
試してみるヒント: 初めての方は少量(分量半分)で試作して、質感や味を確認してから本番に使うと失敗が減ります。
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