2025年度、全国的な学校給食牛乳価格の上昇トレンドが続く中、四国の高知・愛媛・香川でも同様に価格改定が実施されました。本記事では、最新の価格動向から改定の背景、地域ごとの特徴、そして学校給食における牛乳の重要性までをまとめています。保護者や教育関係者、酪農に関心のある方はぜひご一読ください。

学校給食に欠かせない牛乳の価値と価格変動を知ろう
1. 2025年度の価格改定概要
- 改定時期:2025年4月~順次適用
- 価格帯:200mlあたり60円超が主流、一部地域では70円台に到達
- 対象都県:高知・愛媛・香川(ほか全国の多くの県)
- 改定幅の目安:+2~5円前後
全国的には北海道や鹿児島を除くほぼ全県で60円以上、福島・奈良・和歌山・沖縄では70円以上に上昇しています。四国三県も、このトレンドに沿って60円台半ば〜後半の価格帯となっていると推定されます。

2025年4月から四国3県で学校給食牛乳の価格が順次改定!
2. 値上げの主な要因
- 資材費の高騰
- 紙パック容器や包装資材の原材料費上昇
- 輸入パルプ価格の国際的な上昇が影響
- 製造コストの増加
- 乳業工場の維持費・設備更新費用
- エネルギー価格の高騰による稼働コスト上昇
- 輸送費用の上昇
- ドライバー不足による人件費アップ
- 燃料価格高騰、物流網の維持コスト
- 四国など離島・地方部への長距離配送でさらに負担が増大
これら3要因が複合的に作用し、最終的な学校給食納入価格に反映されています。

資材費高騰が牛乳価格値上げの大きな要因に!
3. 高知・愛媛・香川の状況
高知県
- 四国最南端ゆえ、製造拠点から学校までの距離が長く、輸送コストが特に高め
- 推定価格:62~66円/200ml
愛媛県
- 中部には製乳工場が点在するものの、県内西部・東部への配送でコスト差
- 推定価格:61~64円/200ml
香川県
- 比較的製造拠点が近いが、県外からの補完配送が一部必要
- 推定価格:60~63円/200ml
※ 正確な最新価格は各県教育委員会の公示情報をご確認ください。

地域ごとの配送事情が価格差を生み出しています
4. 学校給食における牛乳の役割
- カルシウム源:成長期の骨格形成に欠かせない
- たんぱく質補給:学校給食で不足しがちな良質な動物性たんぱく質を補う
- 食習慣の教育:毎日の摂取で「飲む習慣」を身につける
一方で、残食やアレルギー対応の課題もあり、地域によっては提供方法の見直しや代替飲料の検討が進んでいます。

良質なたんぱく質補給にも最適、学校給食に欠かせません
5. 今後の対応とポイント
- 情報の透明化
- 保護者への価格・給食費負担内訳の説明強化
- 学校・自治体のウェブサイトでの公表を促進
- コスト抑制策の検討
- 地域内共同配送の拡充
- 環境負荷低減パッケージの導入(軽量パックなど)
- 食育活動との連動
- 牛乳の栄養価や地元酪農を学ぶ授業の実施
- 地産地消プロジェクトで地元酪農家との連携
学校給食の牛乳価格改定の背景には、資材費や輸送費の上昇だけでなく、業界全体で牛乳価格の安定化と持続可能性を目指す取り組みもあります。2025年には「飲用牛乳WG(ワーキンググループ)」によるコスト指標作成が本格化しており、今後の価格形成に大きな影響を与えると期待されています。詳しい内容は、こちらの記事で解説していますのでぜひご覧ください。
👉 飲用牛乳WGのコスト指標作成とは?牛乳価格の安定化と持続可能性を模索【2025年版】

食育授業で牛乳の栄養価や地元酪農の重要性を学ぼう
6. まとめ
- 2025年度、全国的に学校給食牛乳価格は60円超えが主流、高知・愛媛・香川も同様の傾向
- 資材費・製造コスト・輸送費の上昇が改定の大きな要因
- 牛乳は骨・筋肉の成長に不可欠だが、残食問題や代替案の検討も必要
- 保護者説明や食育連携で、負担軽減と学びを両立する工夫を
最新情報は各県教育委員会等の公示をご参照ください。

2025年度、学校給食の牛乳価格は全国的に60円超えが主流に!
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