島根県クマ出没2025|浜田市下府町・飯南町下赤名ユールニッセ牧場付近の最新目撃と対策

島根県浜田市と飯南町でのツキノワグマ目撃情報と秋季出没対策をまとめた2025年の最新状況 酪農NEWS
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2025年10月23日、島根県内でツキノワグマの目撃が相次ぎました。浜田市下府町(JR山陰本線下府架道橋付近)と飯南町下赤名(ユールニッセ牧場付近)での確認情報をもとに、被害を未然に防ぐための現場対応・通報フロー・牧場向け実務チェックリストをまとめます。地域の最新状況は自治体発表を優先し、随時更新します(最終更新:2025年10月25日)。

今回の目撃概要(要点)

・2025年10月23日 午後5時頃:浜田市下府町・JR山陰本線「下府架道橋」付近の市道沿いの茂みでツキノワグマ1頭が確認され、自治体へ通報されています。被害の報告は現時点でありません。

・2025年10月23日 午前7時頃:飯南町下赤名、ユールニッセ牧場付近でツキノワグマ1頭が目撃されました。こちらも逃走し被害は確認されていません。飯南町では公式LINE等で出没情報を共有する仕組みがあります。

ツキノワグマ|胸の白い三日月模様が特徴の日本の野生熊
胸の白い模様が特徴のツキノワグマ。日本各地の山林に生息する野生動物

なぜこの時期に出没が増えるのか(背景)

島根県を含む山間地域では、9〜11月は「飢餓期」と呼ばれ、ドングリなどの堅果類の豊凶と個体数の影響でクマが里へ降りてくる傾向が強まります。県は毎年の豊凶調査を基に出没予測や注意喚起を行っており、近年は目撃件数の増加が観測されています。

現場別の注意点(浜田市 下府町)

下府架道橋付近は線路・市道に近い山裾で、住宅地と山林の境界が狭くなっています。線路沿いはクマが移動経路にすることがあるため、通行時の注意が必要です。夕方や夜間の外出は極力避け、やむを得ない場合は複数人で行動し、音の出るもの(ラジオ・クマ鈴)を携帯してください。

現場別の注意点(飯南町 下赤名・牧場周辺)

山林に接する牧場や畜舎周辺は、家畜や貯蔵されている飼料、果樹が誘引物となることがあります。牧場関係者は夜間巡回・電柵点検を徹底し、周辺の果実や残飯は放置しないようにしてください。飯南町では、出没情報を自治体LINEで即時共有できる体制が整備されています。

今すぐ実行できる「住民向け」チェックリスト(短縮版)

  • 外出前:家の周りに落ちた果実や生ゴミがないか確認・回収
  • 散歩や通勤:早朝・夕暮れは単独行動を避け、ラジオやクマ鈴を携帯
  • 通報行動:目撃時は〈安全な場所から〉110番、または自治体の通報窓口へ連絡
  • 子ども・高齢者:通学・外出ルートの見直し、集合場所の一時移動を検討

牧場・農家が取るべき具体策(実務的ポイント)

  • 電柵の点検頻度を上げる:雨天後や雷雨の直後はアース不良が起きやすいため特に注意。
  • 餌・飼料の保管:屋内保管を基本とし、屋外タンクや袋は密閉・高所保管を推奨。
  • 夜間照明と巡回:センサーライトと定期的な夜間巡回で接近を早期発見。
  • 被害時の連絡フローを確立:自治体(農林振興課)・警察・近隣自治会の連絡先を一覧化して見える化。
熊やイノシシの侵入を防ぐ電気柵|農作物被害を防止する獣害対策
害獣の侵入を防ぐために設置された電気柵。農地や牧場を守る効果的な獣害対策。

※電柵の設置や仕様は地形や導入予算で最適解が変わります。自治体の補助制度や専門業者に相談のうえ導入してください。

クマに出会ってしまったら(一般的対応)

  • 距離を取り、決して追い詰めない。子グマを見たら母グマが近くにいる可能性が高いため即座にその場を離れる。
  • 背を向けて走らず、ゆっくり後退する。大声で叫んだり急激な動作は母グマの反応を誘発する恐れあり。
  • 襲われた場合は身を小さくして守る(ただしケースごとに適切な対応が異なるため、自治体のガイドラインに従う)。

詳細な行動指針は自治体発表のとおり従ってください(各市町の防災情報を参照)。

よくある質問(FAQ)

Q. クマを見かけたらどこに連絡すればよい?

A. まずは身の安全を確保したうえで110番、または市町の農林振興課・防災窓口へ通報してください。浜田市の通報窓口番号等は市の公式発表を参照してください。

Q. 観光で島根に来ています。温泉街は危険ですか?

A. 多くの観光地は日常的に多数の人が行き交うため過度に心配する必要はありませんが、郊外の山林近接エリアでは注意が必要です。宿泊先や観光案内所の注意情報に従ってください。

地域でできる情報共有と拡散のコツ(行政・住民向け)

地域コミュニティでは、自治体公式アカウントや地域の防災メール・LINEを活用して一次情報を確実に共有することが重要です。SNSに投稿する際は日時・場所(できる範囲で)・被害の有無を簡潔に記載し、誤情報を避けるために公式発表のリンクを添付しましょう。

まとめ

島根県では秋季に入りツキノワグマの里出が増加しており、浜田市下府町と飯南町下赤名での目撃が確認されています。被害を防ぐには家庭や牧場での具体的な対策(果実・ゴミの管理、電柵点検、夜間巡回)と、目撃時の正しい通報行動が不可欠です。自治体の公式情報(浜田市、島根県)や地元メディアの目撃マップを確認し、地域で連携して情報共有・予防を徹底してください。

参考データ・出典(主要)

  • 浜田市 公式「クマの目撃情報について」(2025年10月23日付) — 浜田市役所。
  • 山陰中央新報「島根県・鳥取県のクマ目撃マップ」(2025年10月24日更新)。
  • 島根県「クマの出没・被害状況と出没予測」(県公式の解説ページ)。
  • 浜田市 防災・SNSによる速報投稿(自治体公式X等)。

重要:命に関わる危険がある場合は、自ら追い払おうとせず、すぐに110番または自治体窓口へ連絡してください。

参考:主な通報先(例)
浜田市 農林振興課 TEL:(0855)25-9510
(金城支所産業建設課)TEL:(0855)42-1233
(※最新の連絡先は各自治体公式サイトでご確認ください)

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この記事を書いた人

神奈川県横浜市の非農家に生まれる。実家では犬を飼っており、犬部のある神奈川県立相原高校畜産科学科に進学。同級生に牛部に誘われ、畜産部牛プロジェクトに入部。牛と出会う。

大学は北海道の酪農学園大学に進学。サークルの乳牛研究会にて会長を務める。ゼミでは草地・飼料生産学研究室に所属。

今年で酪農歴10年!現在は関西の牧場にて乳肉兼業農場の農場長として働いています。

【保有免許・資格・検定】普通自動車免許・大型特殊免許・牽引免許・フォークリフト・建設系機械・家畜商・家畜人工授精師・日本農業技術検定2級・2級認定牛削蹄師

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