スティルトンチーズとは?世界三大ブルーチーズの歴史と食べ方を徹底解説

スティルトンチーズとワインやフルーツの組み合わせ|世界三大ブルーチーズ 乳製品
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スティルトンチーズは、イギリスを代表するブルーチーズであり、フランスのロックフォールやイタリアのゴルゴンゾーラと並んで「世界三大ブルーチーズ」と呼ばれています。クリーミーな食感と青カビの風味が特徴で、「英国のチーズの王様」としても知られています。本記事では、スティルトンチーズの歴史や製造方法、味の特徴、食べ方、レシピ、購入方法まで徹底解説します。

スティルトンチーズの歴史:18世紀イギリスの味

スティルトンは18世紀頃に名前が広まったチーズで、名前の由来はケンブリッジシャー近郊の宿場町「スティルトン」。ただし実際の製造は主にレスターシャー、ダービーシャー、ノッティンガムシャーの限定地域で行われます。長年にわたり英国の伝統チーズとして愛され、20世紀には生産者協会やPDO(原産地名称保護)によってその名前と製法が守られてきました。

豆知識:スティルトンは「英国のチーズの王様」と称されることが多く、格式ある食卓やウィンターシーズンのチーズボードで重宝されます。

スティルトンの基本的な特徴

  • タイプ:ブルーチーズ(青カビ入り)とホワイトスティルトン(青カビなし)のバリエーションあり。
  • 原料:主に殺菌した牛乳(現代は低温殺菌乳が一般的)
  • 形状:しっかりした円筒形、熟成でクリーミーに変化
  • 外見:青い大理石模様(放射状に伸びる青カビ)

スティルトンは強い香りとピリッとした塩味がある一方で、熟成具合によっては非常にマイルドでクリーミーになります。ブルーチーズ初心者でも比較的取り入れやすいのが魅力です。

白かびチーズと青かびチーズが並ぶ海外のチーズ売り場
カマンベールやブルーチーズが並ぶ海外のチーズ売り場

製造方法(伝統を守る工程)

スティルトンの製造は伝統的な工程を踏みます。簡単にポイントをまとめると:

  1. 低温殺菌した牛乳にレンネットを加え凝固
  2. カード(凝固物)を切って水分を抜き、円筒形に成形
  3. 熟成中にステンレス針などで穴を開け、空気を通すことで青カビ(Penicillium roqueforti)が内部で成長し青い筋が形成される
  4. 一般的に8〜15週間で熟成し、熟成温度や湿度の管理が品質に影響する

生産者は長い歴史のなかで品質基準を守っており、スティルトンを名乗れる生産者は限られています。

チーズの熟成過程
熟成中のチーズ

味わいと食感の特徴

スティルトンの味は「豊かなコク」+「青カビのピリッとした刺激」が同居します。熟成が浅いものはカリッとした食感とほのかな塩味、熟成が進むととろりとクリーミーになり、風味に深みが増します。香りは強めですが、フルーツやハチミツ、ナッツと合わせることで風味の相乗効果が楽しめます。

よく使われる表現

  • 香り:鋭さのある青カビ香
  • 味:塩気、ナッツのようなコク、旨味
  • 食感:セミソフト〜クリーミー

おすすめの食べ方・ペアリング

スティルトンは以下の組み合わせが特に相性が良いです。

  • ワイン:甘口のポート、シェリー、甘口デザートワイン(甘さと塩味が良く合う)
  • フルーツ:洋ナシ、リンゴ、ドライフルーツ(特にハチミツとの相性が良い)
  • クラッカー・パン:全粒粉クラッカーやライ麦パンと合わせると風味が引き立つ
  • 肉料理:ステーキやローストビーフにソースとして使うとコクが増す

室温に戻してから食べると香りと食感が最大限に出ます(目安:食べる30分前)。

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家庭でできる!スティルトン簡単レシピ

1. スティルトンのブロッコリースープ(4人分)

  1. ブロッコリー1株、玉ねぎ1/2個、じゃがいも1個を刻む。
  2. 鍋で玉ねぎを炒め、野菜を加えて水またはブイヨンで煮る。
  3. 柔らかくなったら火を止め、ブレンダーで滑らかにする。
  4. 弱火で温めながらスティルトン(約50g)を加えて溶かし、塩で味を整える。

2. スティルトンのステーキソース

生クリーム100mlを弱火で温め、スティルトンを崩しながら溶かして塩・胡椒で調整。ステーキにかけるだけで高級感のある一皿に。

3. 世界三大ブルーチーズのデザートプレート

ロックフォールゴルゴンゾーラ、スティルトンを少量ずつ並べ、ハチミツ、ナッツ、ドライフルーツ、クラッカーを添える。味比べ用に最適。

ポイント:スティルトンは塩味と風味が強いため、少量でも十分に味が出ます。調理では加熱しすぎないのがコツ。

栄養情報と注意点

(100gあたりの概算)

項目値(目安)
エネルギー約400〜420 kcal
脂肪約30〜35 g
たんぱく質約20〜25 g
カルシウム高含有(骨の健康をサポート)

注意点:乳製品なので乳糖不耐症の方は注意。特に生乳由来の製品や未熟成品は避けるべき場合があります。塩分も高めのため摂取量に配慮してください。

購入と保存のコツ

購入:

  • 専門のチーズショップや高級スーパーで買うと鮮度の良いものに出会いやすい。
  • 通販でも入手可能だが、配送の冷蔵状態(クール便)を確認すること。

保存:

  • ラップで包み、さらに密閉容器に入れて冷蔵庫へ。1週間程度を目安に早めに食べ切るのがベスト。
  • 風味を活かすため、食べる前に室温(約20分)に戻す。

「青カビが苦手」という方は、まずホワイト・スティルトンやマイルドなブルーチーズで試してみるのがおすすめです。

まとめ:スティルトンチーズを楽しむために

スティルトンは歴史と伝統を持つイギリスの代表的なブルーチーズです。青カビ特有の刺激的な風味と、熟成により増すクリーミーさが特徴。ワインやフルーツとの相性も良く、料理にも使える汎用性の高いチーズです。初めての方は少量から試し、温度管理とペアリングで最も美味しく楽しめます。

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執筆:みやむー(酪農現場の経験を活かして分かりやすく解説)

この記事を書いた人

神奈川県横浜市の非農家に生まれる。実家では犬を飼っており、犬部のある神奈川県立相原高校畜産科学科に進学。同級生に牛部に誘われ、畜産部牛プロジェクトに入部。牛と出会う。

大学は北海道の酪農学園大学に進学。サークルの乳牛研究会にて会長を務める。ゼミでは草地・飼料生産学研究室に所属。

今年で酪農歴10年!現在は関西の牧場にて乳肉兼業農場の農場長として働いています。

【保有免許・資格・検定】普通自動車免許・大型特殊免許・牽引免許・フォークリフト・建設系機械・家畜商・家畜人工授精師・日本農業技術検定2級・2級認定牛削蹄師

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