パンケーキとホットケーキは厳密には同じ系統の料理ですが、日本では「ホットケーキ=甘くて厚い家庭のおやつ」「パンケーキ=カフェ風の薄め/食事系もある」という使い分けが一般的です。この記事では語源からメーカー史、材料差、家庭での作り分けレシピまで、写真・比較表付きでプロ目線で解説します。
1. 語源と歴史:なぜ日本だけ“ホットケーキ”と言うのか
「パンケーキ」は英語圏で古くから用いられる総称で、フライパンで焼いた平たい焼き菓子全般を指します。一方「ホットケーキ」は日本で定着した和製語で、温かいうちに食べる“ケーキ”というニュアンスから名づけられ広まりました。日本でのホットケーキミックス普及は1950年代〜(森永などメーカーの家庭向け商品がヒット)で、これが「家庭の味」として定着した背景です。

2. 材料・作り方の違い(実務的)

基本材料(小麦粉・卵・牛乳・砂糖・ベーキングパウダー)は共通ですが、配合と焼き方で食感が変わります。
| 項目 | ホットケーキ(日本) | パンケーキ(一般) |
|---|---|---|
| 甘さ | やや高め(ミックスに砂糖含むことが多い) | 控えめ〜無糖(食事系あり) |
| 膨らみ | 厚め・ふっくら(ベーキングパウダー多め) | 薄め〜フワ系(調整可) |
| 用途 | おやつ・家庭向け | 朝食・カフェメニュー・食事系可 |
| 代表例 | 森永ホットケーキミックス等(1957年発売) | アメリカンパンケーキ、スフレパンケーキ等 |
参考:メーカー史・プレミックスの普及に関する資料。
3. メーカー/辞書の見解
森永製菓や昭和産業などの歴史資料を見ると、1950年代に「ホットケーキミックス」が家庭用として普及し、それがホットケーキという語の定着に寄与しています。辞書的には両者に明確な区別はないが、商品名・販売上の使い分けは存在します(企業が味・用途で差別化)。
4. 現場のプロが教える:家庭で「ホットケーキ」と「パンケーキ」を作り分ける配合
ホットケーキ(家庭での再現レシピ:厚焼き・甘め/直径12cm × 2枚)
- 薄力粉 140g
- 砂糖 25g
- ベーキングパウダー 8g
- 卵 1個
- 成分無調整牛乳 130〜150ml(生地はややもったり)
- バター(焼き用)適量
ポイント:ベーキングパウダーをやや多めにして生地を柔らかく保ち、中火でじっくり焼くと厚みが出ます。
パンケーキ(カフェ風・薄め/直径12cm × 3枚)
- 薄力粉 160g
- 砂糖 10g(または無糖)
- ベーキングパウダー 6g
- 卵 1個
- 牛乳 200ml(生地はやや緩め)
ポイント:生地をやや緩め、強めの火で短時間に焼き上げると薄めに仕上がり、食事系トッピングに合います。
※配合は目安。お好みで卵白を泡立てて加えると「スフレ系」になります。
よくある質問(FAQ)
Q1: ホットケーキとパンケーキは完全に同じですか?
A1: 厳密な定義は無く「ホットケーキ=パンケーキの一種」と考えるのが現実的です。呼び方は文化・用途で変わります。
Q2: 海外で“ホットケーキ”は通じますか?
A2: 英語圏では一般的に「pancake」。アメリカで「hotcake(s)」という表現を使う場面はありますが、日本語の“ホットケーキ”とはニュアンスが異なります。
Q3: ホットケーキミックスが無い場合の代用は?
A3: 薄力粉+砂糖+BP(ベーキングパウダー)で代用可。糖量やBP量で“おやつ向け”か“食事系”かを調整します。
参考・出典(主要)
- DELISH KITCHEN「パンケーキとホットケーキの違いについて」
- withnews「なぜ日本ではホットケーキと呼ぶ? 」
- macaroni「パンケーキとホットケーキの違い」
- 森永製菓:ホットケーキミックスの歴史(1957年紹介)
- 昭和産業:ホットケーキミックスの歴史解説
この記事の要点
ホットケーキは和製語でパンケーキの一種、家庭では配合と焼き方で使い分ける。まずは本文のレシピを試して、自分好みの厚みと甘さを見つけてください。
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