ルブロション・ド・サヴォワ(Reblochon de Savoie)|歴史・味・使い方・タルティフレット完全レシピ

ルブロション・ド・サヴォワの丸ごとチーズとカット断面、クリーミーで柔らかなテクスチャー 乳製品
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ルブロション・ド・サヴォワ(Reblochon de Savoie)は、フランス・アルプス生まれのAOP認定クリーミーソフトチーズです。本記事ではその起源や伝統的な生産方法、香りや味の特徴、購入・保存のコツ、さらに家庭で簡単に作れる郷土料理「タルティフレット」の詳しい作り方まで、分かりやすく丁寧に解説します。日常の食卓で本場の味を楽しみたい方はぜひご覧ください。

サヴォワの味、家庭に取り入れる理由

ルブロションは山岳地帯の自然が育んだ「やさしいコク」が特徴。ワインやパンだけでなく、日常の料理にも合わせやすく、家庭料理を格上げしてくれます。AOP(原産地呼称保護)により伝統的な生産が守られている点も安心です。

ルブロション・ド・サヴォワの歴史(ルブロション・ド・サヴォワの歴史)

ルブロションの起源は中世にさかのぼり、特に14世紀〜16世紀のサヴォワ地方で発展しました。名前の由来は地元語の「reblocher(再搾り)」に由来します。地主への課税を避けるため、農家が一度目の搾乳を抑えたあとで再び搾った濃厚なミルクで作られたことが始まりです。

1958年にAOP認定を受け、品質と伝統が保護されました。現代でも主にフランスのサヴォワ地域で生産され、伝統製法を守る小規模生産者と、より大規模に加工する工場生産者が混在しています。

生産方法と見た目の特徴(生産方法と特徴)

ルブロションは生乳から作るウォッシュド・リンド(洗った外皮)の軟質チーズです。主に使われる牛種はアボンダンス、タレンテーズ、モンベリアルドなどで、放牧による季節性が味に反映されます。

  • 熟成期間:通常6〜8週間
  • 形:直径13〜14cm、厚さ3〜4cm、重さ約250〜450gが一般的
  • 外皮:サフランイエローに白カビや表面の菌叢(ウォッシュにより形成)
  • 内部:なめらかでとろけるようなクリーミーな質感
  • ラベル:農家製(グリーンラベル)と工場製(赤ラベル)の区別

生乳使用のため、国によっては輸入規制がある場合があります(例:一部の地域で生乳チーズが流通制限されるケース)。購入時は表示を確認しましょう。

味の特徴(フランス山岳チーズ 味)

若いルブロションはミルクの甘みとクリーミーさが前面に出ます。熟成が進むとナッツやヘーゼルナッツのような香ばしさ、わずかな動物的ニュアンスが現れ、余韻は滑らか。塩味は控えめで、多くの食材と調和します。

季節による違い

春〜夏の放牧期は花や草の風味がミルクに反映され、より複雑で香りが豊かになります。冬期は干し草を中心にした飼料でやや穏やかな味わいになります。

食べ方・ペアリング(チーズのペアリング)

ルブロションはそのままパンにのせるだけで美味しいですが、料理に取り入れると幅が広がります。おすすめの組み合わせ:

  • パン:ウォールナッツブレッド、シリアル系パン、バゲット
  • ワイン:サヴォワ産の白(アプサン等)、辛口のシャルドネ、軽めの赤ワイン
  • その他:軽めのビール、ピート香少なめのウィスキー
  • 果物・ジャム:洋梨、ブルーベリージャム、アプリコット、栗のジャム

ハーブやスパイス(ローズマリーやクミン)と合わせると、香りのアクセントが立ちます。

家庭で作る代表料理:タルティフレット(Tartiflette)レシピ(ルブロション・ド・サヴォワ レシピ)

タルティフレットはサヴォワ地方の定番。ルブロションのとろけ具合がポイントです。

材料(4人分)

  • じゃがいも(中) 1kg
  • ベーコン(ブロックまたは薄切り) 200g
  • 玉ねぎ 1個
  • 白ワイン 100ml
  • ルブロション 1個(約250〜450g)
  • 生クリーム 150〜200ml
  • 塩・黒胡椒 適量

作り方

  1. じゃがいもは皮をむいて茹で、食べやすい厚さにスライスする(5〜7mm程度)。
  2. フライパンでベーコンを炒め、脂が出てきたら薄切りにした玉ねぎを加えてしんなりするまで炒める。
  3. 白ワインを加えてアルコールを飛ばし、味を整える(塩は控えめに)。
  4. 耐熱皿にじゃがいも→ベーコン玉ねぎ→生クリームの順に重ね、最後にルブロションを半分に切って皮を上にしてのせる。
  5. 200℃に予熱したオーブンで20〜30分、表面がこんがりしてチーズがとろけるまで焼く。

仕上げのコツ

  • ルブロションは食べる直前に室温に戻すと風味が立ちます。
  • 白ワインは辛口のものを使うとバランスが良くなります。
  • お好みで黒胡椒やチャイブを振るとアクセントになります。

購入先と保存方法(ルブロション・ド・サヴォワはどこで買える? 保存方法は?)

日本では専門チーズ店や一部の輸入食材店、オンラインショップで見つけやすいです。購入時はAOP表示や生産者ラベル(農家製/工場製)をチェックすると品質の違いがわかります。

保存のポイント

  • 冷蔵(チーズ用の野菜室が理想)で保存し、長期保存はしない。
  • 乾燥を防ぐためにラップで包むか、ワックスペーパーで包んでから軽くラップする。
  • 食べる直前に30分〜1時間程度室温に戻すと香りと味が引き立ちます。

入手できない場合の代替品(代替品は?)

ルブロションが入手困難な場合は、風味や溶け具合の近いDelice du Jura(デリス・デュ・ジュラ)や、溶けるタイプのラクレットチーズを使うと良い結果が得られます。ただし、風味は厳密には異なります。

FAQ(よくある質問)

Q1: ルブロション・ド・サヴォワは生乳チーズですか?

A: 伝統的には生乳を使うAOPチーズです。表示を確認して生乳(raw milk)かどうか確認してください。

Q2: 子どもや妊婦でも食べられますか?

A: 一部の国や地域では生乳チーズは妊婦に推奨されない場合があります。妊婦さんや免疫が弱い方は、パスチャライズ(加熱処理)された製品を選ぶか、医師に相談してください。

Q3: タルティフレット以外の使い方は?

A: じゃがいも以外に、きのこグラタンやベーコンと玉ねぎのタルト、オープンサンドにも合います。

まとめ

  • ルブロション・ド・サヴォワは「reblocher(二度搾り)」に由来する歴史あるAOPチーズで、クリーミーでマイルドな味が特徴。
  • 生乳を使う伝統的な製法や季節による風味の変化が味わいに直結するため、購入時はラベル(農家製/工場製)をチェック。
  • ペアリングは白ワインやナッツ系パン、ジャム類と相性抜群。家庭料理ではタルティフレットが代表的で、簡単に本場の味を再現できる。
  • 保存は冷蔵で乾燥を防ぎ、食べる直前に室温に戻すと香りが立つ。妊婦や免疫が弱い方は生乳表示を確認して安全な選択を。

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免責:本記事は情報提供を目的としています。特定の健康状態や食事制限のある方は医師や専門家に相談してください。

この記事を書いた人

神奈川県横浜市の非農家に生まれる。実家では犬を飼っており、犬部のある神奈川県立相原高校畜産科学科に進学。同級生に牛部に誘われ、畜産部牛プロジェクトに入部。牛と出会う。

大学は北海道の酪農学園大学に進学。サークルの乳牛研究会にて会長を務める。ゼミでは草地・飼料生産学研究室に所属。

今年で酪農歴10年!現在は関西の牧場にて乳肉兼業農場の農場長として働いています。

【保有免許・資格・検定】普通自動車免許・大型特殊免許・牽引免許・フォークリフト・建設系機械・家畜商・家畜人工授精師・日本農業技術検定2級・2級認定牛削蹄師

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