福岡県福津市、2025年度から給食牛乳を選択制に|年間5万本の廃棄削減へ?

福津市が2025年度から導入する学校給食の飲用牛乳選択制を伝えるアイキャッチ画像(牛乳パック・飲用牛乳辞退届・給食を食べる児童のイラスト) 乳製品
スポンサーリンク

福津市は2025年度から、保護者の申出により学校給食の飲用牛乳を停止できる制度を導入しました。申請は学校提出の「飲用牛乳辞退届」で行い、診断書不要で手続き可能です(公式案内参照)。

制度の全体像

福津市では2025年度(2025年4月〜)にかけて、市立小中学校の学校給食における飲用牛乳について、保護者の申出で停止(=選択制)できる運用を導入しています。診断書の提出は原則不要とされ、学校側は申出の受理日から翌月または翌々月に対応を開始する仕組みです。公式の手続き詳細は教育委員会の案内文書で公開されています。

対象/開始時期/申請の要点

  • 対象:福津市立全小中学校(給食実施校)。
  • 開始:2025年度(各校の受付タイミングに応じて実施)。
  • 申請:学校に相談の上、所定の「飲用牛乳辞退届」を提出(診断書不要)。提出日によって停止開始が翌月または翌々月となる。

導入の背景 — なぜ福津市は「選択制」を選んだのか

導入理由は複合的です。市側の説明や採択された請願の議事録を見ると(請願は2024年10月に教育委員会で採択)、主に「食品ロス削減」「健康配慮(乳糖不耐症やアレルギー)」「多様な価値観への対応」が挙げられています。

食品ロスと行政コストの観点

報道では、従来は学校給食で飲まれずに廃棄される牛乳が多く、年間で数万本規模のロスが指摘されています。自治体側はこの無駄を減らす目的を明確にしています(報道・市資料による)。

健康・多様性の配慮

乳糖不耐症や牛乳アレルギー、宗教的理由、ビーガンなど、牛乳を飲まない選択をしたい家庭は全国的に増えています。診断書不要化は、医療機関受診の負担や心理的ハードルを下げる実務的措置です。

保護者向け:申請の流れを実務的にまとめる(短く、確実に)

  1. まず学校に相談 — 担任または学校栄養教諭に相談し、手続きの説明を受ける。
  2. 様式を受け取る — 学校から「飲用牛乳辞退届」を受け取り、必要事項を記入する。様式は学校ページや教育委員会で配布されている場合がある。
  3. 提出と受理 — 学校が毎月5日までに受理した場合は翌月から適用、6日以降は翌々月から適用になる等の運用ルールが示されているため、提出時期に注意。
  4. 給食費の取扱い — 牛乳分の差額調整(減額)が検討されているが、具体的運用は各校の案内に従う。公開情報の最新版を必ず確認すること。

※「飲用牛乳辞退届」の記入例や配布様式は、学校の広報や教育委員会のPDFで確認できます。

栄養面の実務アドバイス(管理栄養士の視点)

牛乳を停止する家庭が心配する代表的な点は「カルシウムやタンパクの不足」です。給食は一食単位で栄養設計されているため、牛乳を抜いた場合は献立全体で不足が出ないように配慮する必要があります。

即効で使える補完食品の例

  • 小魚・しらす・骨ごと食べられる缶詰(カルシウム)
  • ごま(すりごまは吸収向上)
  • 濃い緑黄色野菜(ブロッコリー・小松菜等)
  • 大豆加工品(豆腐・納豆などの植物性たんぱく)

学校栄養士は、牛乳を飲まない児童がいる場合の献立調整や必要な保護者への案内を行うことが期待されます。栄養面で大きな懸念がある家庭は、学校栄養士やかかりつけ医と相談してください。

請願と採択の経緯

制度化の背景には市民請願の採択があります。公開された教育委員会の会議記録によれば、請願は2024年に再提出され、2024年10月の教育委員会定例会で採択された記録が確認できます。議事録の要旨と採決の経緯を記事内で整理しておくと、読者の信頼感が高まります。

よくある懸念と現実的な回答(Q&Aで端的に)

Q:診断書がなくても本当に停止できますか?

A:はい。福津市の案内では保護者の申出(飲用牛乳辞退届)により停止可能と明記されています。ただし初回は学校と協議する旨の運用があります。

Q:代替飲料(豆乳など)は出ますか?

A:現時点では代替飲料の提供は原則なく、牛乳の提供を停止する運用です。代替飲料のニーズが高まれば今後の議論で検討される余地があります。

Q:酪農や地域経済に悪影響は出ますか?

A:学校給食で消費される牛乳は酪農生産全体の一部にすぎないため、直ちに深刻な打撃になる可能性は相対的に小さいと見られます。ただし、需要構造の変化には長期的な配慮が必要で、自治体と生産者の連携が重要です。

他自治体の先行事例(参考:多摩市、志布志市)

東京都多摩市は先行して診断書不要で飲用牛乳の停止を認める運用に改めており、運用ルールや申請様式に関するノウハウが蓄積されています。福津市は多摩市など先行事例を参照しつつ、地域実情に合わせた運用を進めています。

志布志市は2025年の保護者意向調査を受け、学校給食の飲用牛乳について停止届やラクトースフリー等の個別対応を導入する方針を示しています。

行動喚起(保護者向け・何をすべきか)

  1. まずはお子さんの担任や学校栄養教諭に相談。
  2. 学校から「飲用牛乳辞退届」を受け取り、提出期限と適用開始月を確認。
  3. 必要なら学校栄養士に栄養面での補完方法を相談。

重要:制度の細部(給食費の減額額や窓口の電話番号等)は各校で異なる可能性があります。必ず学校・教育委員会の最新の案内を確認してください。

まとめ(この記事のポイント)

  • 何が変わるか:福津市は2025年度から給食の飲用牛乳を「保護者申出で停止」できる選択制を導入(診断書不要)。
  • 申請方法:学校に相談のうえ「飲用牛乳辞退届」を提出。提出時期により適用開始月が変わるため注意。
  • 期待される効果:学校給食で発生していた牛乳の大量廃棄(報道値で数万本規模)の削減、乳糖不耐症や価値観に配慮した選択肢の拡大。
  • 栄養面の対応:牛乳を抜く場合は小魚・ごま・緑黄色野菜・大豆食品などでカルシウム・タンパクを補う工夫が必要。学校栄養士と連携することを推奨。

福津市は2025年度から、保護者申出により学校給食の飲用牛乳を停止できる「選択制」を導入しました(診断書不要)。導入の背景には食品ロス削減や健康・多様性への配慮があり、申請は「飲用牛乳辞退届」の提出で行います。栄養面の補完は学校栄養士と連携して行うのが安全です。

出典(一次資料・報道)

  • 福津市「学校給食における飲用牛乳を停止する場合の手続きについて(教育委員会)」。
  • 福津市教育委員会会議録(請願採択の議事録)。
  • 飲用牛乳辞退届(様式PDF)。
  • 各種報道(導入報道・背景解説)。
  • 多摩市:学校給食における飲用牛乳の対応(先行事例)。

※本記事は2025年11月23日時点の公開情報に基づき作成しています。最新の手続きや運用は福津市教育委員会、各学校の案内をご確認ください。

※本サイトで紹介している商品・サービス等の外部リンクには、アフィリエイト広告が含まれる場合があります。

この記事を書いた人

神奈川県横浜市の非農家に生まれる。実家では犬を飼っており、犬部のある神奈川県立相原高校畜産科学科に進学。同級生に牛部に誘われ、畜産部牛プロジェクトに入部。牛と出会う。

大学は北海道の酪農学園大学に進学。サークルの乳牛研究会にて会長を務める。ゼミでは草地・飼料生産学研究室に所属。

今年で酪農歴10年!現在は関西の牧場にて乳肉兼業農場の農場長として働いています。

【保有免許・資格・検定】普通自動車免許・大型特殊免許・牽引免許・フォークリフト・建設系機械・家畜商・家畜人工授精師・日本農業技術検定2級・2級認定牛削蹄師

みやむーをフォローする
スポンサーリンク
乳製品酪農NEWS
みやむーをフォローする
タイトルとURLをコピーしました