エダムチーズとは?歴史・味・栄養・おすすめの食べ方を完全ガイド

赤いワックスに包まれたエダムチーズとフルーツの盛り合わせ 乳製品
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エダムチーズ(Edam)はオランダ・エダム町発祥の伝統的なセミハードチーズです。赤いワックスに包まれた見た目から「赤玉チーズ」として日本でも親しまれ、低脂肪でクセが少ないためそのまま食べるのはもちろん、加熱料理やお菓子にも使いやすいのが魅力です。本記事では起源・製造方法・味の特徴・栄養・おすすめの食べ方・選び方まで、実務経験に基づく視点も交えて丁寧に解説します。

エダムチーズとは(起源と歴史)

エダムチーズ(Edam cheese)はオランダ北ホラント州のエダムという町に由来する伝統的なセミハードチーズです。中世から流通し、特に14〜18世紀にかけて世界中で非常に人気を博しました。形が丸く、赤いワックスで覆われた見た目は輸出時の保存性を高めるための工夫として発展しました。日本では戦後に紹介され、「赤玉チーズ」という愛称でも親しまれています。

ポイント:エダムは伝統的に脱脂乳を用いるため比較的低脂肪で、保存性と携行性に優れる点が特徴です。

チーズ売り場に並ぶホールチーズ
売り場に並ぶ多彩なホールチーズ(エダムチーズなど)

製造プロセスと特徴

製造は牛乳を原料に行われ、近年は主に脱脂乳を用いることが多いです。以下が一般的な工程の概要です:

  • 乳の受け入れと低温殺菌
  • スターター(乳酸菌)とレンネットを加えて凝固
  • カードをカットし、ホエーを除去
  • 成形して塩を添加(塩水浴など)
  • 熟成:通常4週間から数か月(製品によっては10ヶ月程度の熟成まで)
  • 輸出用や保存品は赤いパラフィンワックスで被覆

熟成が進むと風味が強まり、食感もより締まっていきます。伝統的な製法ではチーズダニが関与するタイプの熟成方法も存在しますが、現代的な大量生産では管理された熟成が主流です。

味・食感・外観

若いエダムはマイルドでやさしいミルク感があり、ほのかな塩味とナッツのような後味が特徴です。熟成が進むとシャープでコクのある風味に変化しますが、一般的に臭みはそれほど強くありません。

食感

セミハードに分類され、チェダーより柔らかめで口当たりは軽いです。加熱しても溶け方が穏やかで、揚げ物やグラタンなどにも使いやすい性質があります。

外観

内部は淡いクリーム色〜薄い黄色、表面は赤いワックスで覆われた球形や半球形がよく知られています(赤い見た目から「赤玉チーズ」と呼ばれます)。

栄養と健康面

エダムは「低脂肪タイプのチーズ」として知られ、脂肪含量が比較的低め(製品により差あり)で、良質なたんぱく質とカルシウムを供給します。ダイエット中や脂質を抑えたい方にも取り入れやすいチーズです。

成分(100gあたり)目安
脂質約11g(製品差あり)
たんぱく質豊富(製品により約20〜30g前後)
カルシウム良好な供給源(製品差あり)
カロリー製品差あり(おおむね100gあたり約300〜360kcalの範囲が目安)

注意:栄養成分はメーカーや製品によって異なります。パッケージの成分表示を確認してください。

料理での使い方・おすすめレシピ

エダムは加熱やそのまま食べるどちらにも向いています。代表的な使い方とペアリングを紹介します。

そのまま食べる

  • 果物(桃、メロン、りんご、梨)と合わせる:フレッシュな甘味と相性が良い。
  • クラッカーやバゲットにのせて前菜に。

加熱して使う

  • 揚げチーズ(チェコや中欧で親しまれるスタイル)——適度に溶けて外はこんがり。
  • グラタンやオーブン料理のトッピング——均一に溶けて食べやすい。
エメンタールチーズ入りのグラタン
たっぷりチーズが入った熱々グラタン

世界のバリエーション

フィリピンでは「Queso de bola」としてクリスマスに楽しまれ、メキシコや中欧では肉詰めや揚げ物に使われることもあります。日本の最近のトレンドでは、餃子やパンの具材として使われる事例も見られ、親しみやすい味が幅広いアレンジを生みます。

ワインとのペアリング

若いエダムにはピノ・グリやリースリングのような白ワイン、熟成したタイプには軽めの赤(シラーズなど)も合います。甘味のある果実との組み合わせもおすすめです。

ゴーダチーズとの違い

エダムとゴーダはどちらもオランダを代表するセミハードチーズですが、以下の点で違いがあります:

  • 使用乳:エダムは脱脂乳を使うことが多く低脂肪、ゴーダは全乳を使いクリーミー。
  • 風味:エダムは比較的マイルドでナッツ風味、ゴーダはよりリッチでコクがある。
  • 用途:保存性に優れるエダムは携帯食にも向き、ゴーダはデザートや料理での味の深みを出す用途に向く。
オランダ ゴーダチーズの丸いブロックとカット断面
オランダ産ゴーダチーズの全体とカット断面

選び方・保存方法・よくある疑問

買うときのポイント

  • 用途で選ぶ:そのまま食べるなら若いもの、料理に使うなら熟成のあるものを。
  • パッケージ表示をチェック:脂肪分・原材料・保存方法を確認。
  • 切り売りとホールの違い:ホール(丸ごと)は酸化しにくく風味が保ちやすい。

保存方法

冷蔵庫で保存する際はラップで包むか密閉容器に入れ、乾燥を避けるのが基本。ワックスが付いたホールは、ワックスを外して切り分けた後、切り口をラップで包むと良いでしょう。長期保存する場合は冷凍も可能ですが、食感が変わるためおすすめはしません。

よくある疑問(抜粋)

Q. エダムは乳アレルギーの人でも食べられますか?

A. 牛乳由来のたんぱく質が含まれるため、乳アレルギーの方は避けてください。乳糖不耐症の方は熟成度の高いチーズの方が乳糖が少ない場合がありますが、個人差があります。

Q. ベジタリアンは食べられますか?

A. レンネット(動物性または微生物性)を使う場合があります。製品ラベルで「微生物レンネット」や「植物性レンネット」などの表記を確認してください。

Q. エダムは冷凍できますか?

A. 可能ですが食感の劣化が起こりやすいので短期間(数週間程度)に留めるのが良いです。おすすめは冷蔵保存。

まとめ — エダムチーズの魅力

  • エダムはオランダ発のセミハードチーズで、伝統的に脱脂乳を使うため比較的低脂肪。
  • 若いものはマイルドで果物やクラッカーと相性が良く、熟成すると風味が強まる。
  • 調理用途は幅広く、揚げ物やグラタンなど加熱料理にも適している。
  • ゴーダに比べて軽い口当たりで保存性が高く、携行食や贈答にも向く。
  • 購入時は用途に合わせて熟成度と成分表を確認し、切り口は乾燥を避けて冷蔵保存するのがおすすめ。

エダムチーズは、歴史あるオランダの伝統チーズで、マイルドな味わいと低脂肪という特徴から幅広いシーンで使える万能チーズです。食べ方や熟成度次第で表情が変わるので、初心者でも試しやすい一方、熟成タイプはチーズの深みを楽しめます。購入・保存のコツを押さえ、果物やワインとのペアリング、加熱料理などで楽しんでみてください。

参考:伝統的な製法と各国での食文化に基づき、初心者にもわかりやすくまとめました。詳細な栄養成分は製品ラベルをご確認ください。

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この記事を書いた人

神奈川県横浜市の非農家に生まれる。実家では犬を飼っており、犬部のある神奈川県立相原高校畜産科学科に進学。同級生に牛部に誘われ、畜産部牛プロジェクトに入部。牛と出会う。

大学は北海道の酪農学園大学に進学。サークルの乳牛研究会にて会長を務める。ゼミでは草地・飼料生産学研究室に所属。

今年で酪農歴10年!現在は関西の牧場にて乳肉兼業農場の農場長として働いています。

【保有免許・資格・検定】普通自動車免許・大型特殊免許・牽引免許・フォークリフト・建設系機械・家畜商・家畜人工授精師・日本農業技術検定2級・2級認定牛削蹄師

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