グリュイエールチーズ完全ガイド:特徴・歴史・製法・おすすめレシピ

グリュイエールチーズと料理の紹介 乳製品
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グリュイエール(Gruyère)はスイスを代表するセミハードタイプのチーズで、ナッツのようなコクとまろやかな甘味が特徴です。料理に使うとよく溶け、フォンデュやグラタン、オニオングラタンスープなどの定番に使われます。本記事では歴史、製法、味の特徴、保存方法、そして家庭で作れるおすすめレシピまでを網羅して解説します。

グリュイエールの歴史 — 12世紀に始まった伝統

グリュイエールの起源は中世、12世紀ごろのスイス西部グリュイエール地方に遡ります。山岳地帯の農家が牛乳を保存する目的で作り始め、保存性と栄養価の高さから地域の重要な食糧となりました。現在はAOP(原産地呼称保護)などにより伝統的な製法や産地が保護されています。

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製法:生乳を活かす伝統的工程

グリュイエールは基本的に生牛乳(非加熱)を使って作られます。主な工程は以下の通りです。

  • 牛乳を適温にして凝乳酵素(レンネット)を加え、凝固させる。
  • 凝乳を切って加熱(約52〜55℃程度)し、水分を押し出す(スカルディング→圧搾)。
  • 塩水に漬けて味付けの後、地下室などで5〜12か月以上熟成。

熟成が長いものほど複雑な香りとしっかりした味わいになります。特徴的なのは「穴が少ない」こと。エメンタールのような大きな穴(アイ)はあまりありません。

味の特徴と栄養価

若いグリュイエールはクリーミーで柔らかく、熟成が進むとナッツやキャラメルに似たコクと旨みが出ます。匂いは比較的穏やかで、親しみやすいタイプです。

栄養の目安(100gあたり)
カロリー:約400kcal、タンパク質:約27g、カルシウム豊富、糖質は低め。

料理での使い方:溶ける特性を活かして

グリュイエールは溶けやすく、加熱して美味しくなるため料理用途が豊富です。代表的な使い方:

  • チーズフォンデュ(エメンタールとブレンド)
  • オニオングラタンスープのトッピング
  • グラタンやラザニアのチーズ層
  • グリルドチーズサンドやピザのトッピング
  • そのままカットしてワインやフルーツと合わせる
チーズフォンデュにトマトとブロッコリー
チーズフォンデュと野菜のディップ

ペアリングのコツ

相性の良い飲み物・食材:

  • 白ワイン(シャルドネ、リースリングなど)
  • フルーツ(リンゴ、洋梨、ぶどう)やドライフルーツ
  • ナッツや蜂蜜を添えてデザート風にも

おすすめレシピ(すぐ作れる定番3選)

1. オニオングラタンスープ(2人分・簡単)

材料
玉ねぎ 2個 / バター 20g / ビーフコンソメ 500ml / バゲット 適量 / グリュイエールチーズ 100g

作り方

  1. 玉ねぎを薄切りにして弱火でじっくり炒め、飴色にする。
  2. コンソメを加えて軽く煮る。
  3. 耐熱容器にスープを注ぎ、バゲットとスライスしたグリュイエールを乗せる。
  4. オーブンでチーズがこんがりするまで焼いて完成。

2. チーズフォンデュ(4人分・パーティー向け)

材料
グリュイエール200g / エメンタール200g / 白ワイン200ml / にんにく1片 / コーンスターチ 小さじ1

作り方

  1. 鍋ににんにくを擦り付け、ワインを温める。
  2. チーズを少しずつ加えて溶かし、コーンスターチでとろみを調整。
  3. パンや野菜を串に刺してディップして楽しむ。
チーズフォンデュとフランスパン・ブロッコリー・にんじん・じゃがいも/ソーセージ
チーズフォンデュとディップ用の具材

3. グリュイエールとトマトのタルト(タルト型1台)

材料
冷凍パイシートまたは自家製生地 / グリュイエール150g / トマト3個 / マッシュルーム100g / ディジョンマスタード 大さじ1

作り方

  1. タルト生地に薄くディジョンマスタードを塗る。
  2. スライスしたトマト・マッシュルーム・チーズを並べる。
  3. オーブンで表面がこんがりするまで焼く。

保存方法と買い方のコツ

未開封であれば冷蔵保存で数週間持ちますが、切ったらラップで空気に触れないように包み、チーズ専用の紙や密閉容器で保存すると風味が保ちやすいです。熟成の強さ(若い〜熟成長め)を確認して用途に合わせて買い分けましょう。

よくある質問(FAQ)

Q. グリュイエールとエメンタールの違いは?

A. エメンタールは穴が多く、味もよりマイルド。グリュイエールは穴が少なく、ナッティでコクのある味わいが特徴です。

Q. フォンデュにはグリュイエールだけでいい?

A. 伝統的にはエメンタールとブレンドすることが多いですが、単独で使ってもしっかり美味しく作れます。

Q. ダイエット中でも食べられる?

A. 高カロリー(目安:100gあたり約400kcal)なので量には注意が必要ですが、タンパク質・カルシウムが豊富なため適量を楽しむ分には問題ありません。

まとめ

  • 起源と地位:12世紀頃にスイス・グリュイエール地方で生まれ、現在は原産地保護(AOP)で伝統が守られている。
  • 製法の特徴生乳を使った伝統的工程(凝乳→加熱・圧搾→塩漬け→熟成)。穴が少なく、熟成で風味が深まる。
  • 味と用途:ナッツやキャラメルに似たコク。溶けやすいのでフォンデュ、グラタン、スープ、サンドイッチなどに最適。
  • 買い方・保存:熟成度(若い〜長熟)を用途で選ぶ。切ったらラップやチーズペーパーで密閉保存し、冷蔵庫で管理。
  • おすすめレシピ:オニオングラタンスープ、チーズフォンデュ、トマトタルトなど。家庭でも簡単に美味しく作れる。
  • ペアリング:白ワイン(シャルドネ・リースリング)、リンゴや洋梨、ナッツ、蜂蜜と好相性。

グリュイエールはスイス伝統のセミハードチーズで、料理に使うとその溶けやすさと深いコクが料理全体の味を引き立てます。用途は幅広く、家庭の定番メニューからパーティー料理まで使える万能チーズです。まずはオニオングラタンスープやフォンデュでその違いを体験してみてください。

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この記事を書いた人

神奈川県横浜市の非農家に生まれる。実家では犬を飼っており、犬部のある神奈川県立相原高校畜産科学科に進学。同級生に牛部に誘われ、畜産部牛プロジェクトに入部。牛と出会う。

大学は北海道の酪農学園大学に進学。サークルの乳牛研究会にて会長を務める。ゼミでは草地・飼料生産学研究室に所属。

今年で酪農歴10年!現在は関西の牧場にて乳肉兼業農場の農場長として働いています。

【保有免許・資格・検定】普通自動車免許・大型特殊免許・牽引免許・フォークリフト・建設系機械・家畜商・家畜人工授精師・日本農業技術検定2級・2級認定牛削蹄師

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