高市解散で4月から物価高?牛肉・チーズの関税上昇リスクと家計への影響【2026年】

高市解散で関税上昇リスク、牛肉とチーズ価格への影響を解説する2026年の物価高イメージ 酪農NEWS
解散総選挙で税制改正が遅れた場合、輸入牛肉やチーズの価格上昇が家計を直撃する可能性
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2026年1月、高市早苗首相が衆議院を解散する方針を示したことで、税制改正法案の年度内成立が危ぶまれています。もし3月末までに法案が成立しなければ、輸入品に適用されている優遇関税(暫定措置)が失効し、4月1日から基本税率に戻る可能性があります。本記事では、特に家計に直結しやすい「牛肉」「チーズ」「飼料」を中心に、品目別の税率差と想定される価格影響、業界視点での実務的な影響を一次資料とともに整理します。

1. なぜ「解散」が関税に関係するのか

日本では、暫定税率(暫定措置)は年度ごとの延長が前提になっている品目が多数あります。税制改正の法案審議が年度末までにまとまらないと、暫定措置が失効して 基本税率に戻るため、輸入品の関税負担が急に高まる可能性があります(出典:政府・財務省資料)。

2. 影響が大きい代表的な品目(概要)

下は主要品目の「影響イメージ」です。詳細は次節の表を参照してください。

牛肉

輸入依存度の高い牛肉は関税が高い品目のひとつ。暫定措置が外れると関税負担が上昇し、輸入牛肉の小売価格や外食チェーンの原価に影響します。

牛肉パック スーパーマーケットで販売される新鮮な国産牛肉

チーズ

ナチュラルチーズなどは無税扱いや低率が適用されている場合があり、基本税率(例:約35%程度)が適用されると加工食品や家庭用チーズの原価が上がる恐れがあります。

さまざまな種類のチーズが並ぶ売り場

飼料(トウモロコシ等)

飼料価格の上昇は生乳・肉用牛の生産コストを押し上げ、数ヶ月遅れで畜産物価格に波及します。

Concentrate feed for beef cattle to improve weight gain and feed efficiency
肉牛の増体に使われる高栄養な濃厚飼料

3. 品目別・関税の“Before / After”(代表例)

以下は公的資料や政府検討資料で示された代表的な税率例を整理したものです(出典は記事下)。

品目暫定税率(現行運用)基本税率(戻る場合の目安)想定される影響
牛肉(輸入牛肉)38.5%(代表値)50.0%前後(WTO譲許税率等の上限例)輸入牛肉価格の上昇→家庭用・外食メニューの値上げ圧力
ナチュラルチーズ(原料用)一部品目は無税または低税約29.8%~35%(品目により異なる)ピザ・加工食品・家庭用チーズの原価上昇
トウモロコシ(飼料)選択税(例:50%または単位当たりの従量税)選択税の該当税率維持または上昇飼料コスト増→肉・乳価の中期的上昇

4. 畜産・酪農の現場で起きる「流れ」——短期〜中期の想定シナリオ

  1. 短期(即時〜1ヶ月):輸入業者が在庫で対応するため、直ちに店頭価格が跳ね上がるとは限らないが、不確実性で先買い・値段改定が起きやすい。
  2. 中期(1〜6ヶ月):飼料コストや原料チーズの上昇が加工品や畜産物価格に反映される。畜産事業者はコスト転嫁や経営調整を迫られる。
  3. 長期(6ヶ月〜):供給構造の変化(国産への回帰・代替品の採用)や外食メニュー改訂などで実需が再調整される。

5. 家計側の注意点と事前にできること

  • 価格変動が大きい品目(牛肉・加工チーズ・缶詰)を把握しておく。
  • 特売や国産代替品の活用、外食のメニュー選択で影響を緩和。
  • 業務用利用者や中小食品事業者は仕入先との条件協議・在庫管理を見直す。
  • ふるさと納税の活用

6. よくある質問(FAQ)

Q1:暫定措置が失効するのはいつわかる?

A:暫定措置は年度ごとの延長が前提です。法案成立が間に合わない場合、次の会計年度開始(4月1日)に基本税率へ戻る可能性があります。政府・財務省の動きを注視してください。

Q2:牛肉やチーズはどれくらい上がるのか?

A:品目や輸入比率によって差があります。参考として牛肉は暫定で約38.5%の例がある一方、基本税率は高めに設定される場合があり、加工段階を含めて小売へ波及しやすいです(公的資料参照)。

Q3:国産品は有利になる?

A:一時的に輸入品が割高になれば国産品の相対的優位性が上がる可能性がありますが、生産コストや供給量の問題で即座に代替できるとは限りません。

まとめ

  • 高市解散により2026年度税制改正の審議が遅延し、優遇関税(暫定措置)の失効リスクがある。
  • 税率が失効すると牛肉・チーズなど一部農林水産品で関税が大幅に上がる可能性があり、食卓の物価上昇圧力となる。(税率は税関の実行関税率表で確認可能)。
  • 飼料(トウモロコシ等)の関税上昇は畜産コストを押し上げ、数か月遅れで畜産物全体に波及する。

出典・参照(主要)

  1. 内閣記者会見(高市総理の発言):政府公式サイト。※解散方針の公的表明を確認してください。
  2. 財務省・税関の実行関税率表および暫定税率に関する資料(品目別税率データ)。
  3. 農林水産省「我が国の農林水産物の関税制度について」解説資料(暫定税率の仕組みと代表例)。
  4. 税制・関税に関する政府検討資料(暫定税率等の適用期限に関する検討資料)。

※本記事は公的資料を基に酪農・畜産の視点で解説しています。具体的な税率や該当HSコードは税関(実行関税率表)や財務省の最新公表をご確認ください。

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この記事を書いた人

神奈川県横浜市の非農家に生まれる。実家では犬を飼っており、犬部のある神奈川県立相原高校畜産科学科に進学。同級生に牛部に誘われ、畜産部牛プロジェクトに入部。牛と出会う。

大学は北海道の酪農学園大学に進学。サークルの乳牛研究会にて会長を務める。ゼミでは草地・飼料生産学研究室に所属。

今年で酪農歴10年!現在は関西の牧場にて乳肉兼業農場の農場長として働いています。

【保有免許・資格・検定】普通自動車免許・大型特殊免許・牽引免許・フォークリフト・建設系機械・家畜商・家畜人工授精師・日本農業技術検定2級・2級認定牛削蹄師

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