世界の牛は何頭いるのか――FAO(国連食糧農業機関)の2023年確定データを基に、国別の飼育頭数ランキングを図表でわかりやすく紹介します。ブラジルが首位、インドが多い理由、さらに「頭数」と「牛肉生産量」がなぜ一致しないのかを酪農・肉牛の現場目線で解説。一次データへのリンクと更新注記付きで、研究・学校レポート・業界分析にも使える信頼あるまとめです。
この記事のポイント(要点)
- 世界の牛の総飼育頭数は約10億頭(2023年FAOベース)
- 頭数TOP3はブラジル(約2億3,863万頭)、インド(約1億9,448万頭)、アメリカ(約8,884万頭)
- 「頭数」と「牛肉生産量」は一致しない(飼育目的・文化・流通の違いによる)

世界の牛の頭数ランキングTOP10(FAO 2023)
注:以下の数値はFAO 2023 確定データを万頭単位で整理した概数です。

| 順位 | 国名 | 飼育頭数(万頭) |
|---|---|---|
| 1 | ブラジル | 23,863 |
| 2 | インド | 19,448 |
| 3 | アメリカ合衆国 | 8,884 |
| 4 | 中国 | 7,356 |
| 5 | エチオピア | 7,090 |
| 6 | パキスタン | 5,545 |
| 7 | アルゼンチン | 5,424 |
| 8 | タンザニア | 3,791 |
| 9 | チャド | 3,765 |
| 10 | メキシコ | 3,662 |
出典:FAO(2023年確定データ)に基づき集計(単位換算は万頭→頭)。
上位国はなぜ多いのか?(短評)
ブラジル(1位)

大規模放牧と牛肉輸出のための肥育が主要。広大な放牧地と穀物飼料の供給基盤があり、頭数・輸出量の双方で影響力が大きい。
インド(2位)
頭数は多いが多くは乳用牛。宗教的背景で屠殺が制限される地域が多く、牛肉生産量は頭数に比して限定的。乳製品市場の大きさが要因。
アメリカ(3位)
頭数は3位でも「生産性(牛肉生産量)」は世界1位。飼育密度・育成効率・加工流通の確立により、少ない頭数で多く生産する効率型モデル。
「頭数」と「牛肉生産量」はなぜ一致しないのか
- 飼育目的の違い:乳用中心か肉用中心かで頭数と生産量の関係性が変わる。
- 宗教・文化:屠殺制限や食習慣が生産量に大きく影響する(インドが典型)。
- 生産性:品種・肥育方法(放牧 vs 舎飼)、飼料効率で同じ頭数でも生産量は異なる。
- 統計方法の違い:国際統計は集計方法に差があり、特に小規模牧家が多い国では過少報告の懸念がある。

日本の位置づけ
日本の牛頭数は約400万頭前後で、60位前後と言われています。国土・飼料事情から高付加価値型(ブランド牛・乳製品)に特化する傾向が強いのが特徴です。
最近のトレンド(2020〜2025 観察)
概観としては、ブラジルが安定した増加、インドは緩やかな増加、米国は干ばつや飼料高騰の影響で一部減少の局面が見られます。アフリカ地域は人口増加に伴い頭数が増える傾向にあります。
注:ここでの傾向は統計データと報道の総合観察に基づきます。国別の短期変動は気候・政策に左右されやすい点に留意してください。
よくある質問(FAQ)
Q1:世界の牛は本当に約10億頭ですか?
A:FAOベースの概算で約10億頭とされています。水牛などを含めるとさらに増えます。
Q2:インドは牛を多く飼っているのに牛肉生産が少ないのはなぜ?
A:宗教的理由による屠殺制限、乳用中心の飼育などが主な理由です。
Q3:統計の信頼性はどう判断すればいいですか?
A:一次出典(FAO等)と複数年の時系列を照合し、国別集計方法を確認することが重要です。
記事のまとめ
- 世界の牛飼育頭数はFAO 2023データで把握でき、上位はブラジル→インド→米国の順。
- 頭数=生産量ではない(宗教・流通・品種・飼育目的の違いが原因)。
※データはFAO(2023)を参照。現場視点での独自注釈を加えていますが、統計数値自体は公的データに基づきます。
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出典:FAO(Food and Agriculture Organization) 2023年確定データを基に筆者が集計・注釈を追加して作成。
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