加工原料乳補給金2026年(令和8年度):7万トン追加で合計12.03円/kgに 

加工原料乳補給金2026年、12.03円/kgに引き上げと支援数量350万トン拡大を示す酪農イメージ 乳製品
加工原料乳補給金が2026年度に12.03円/kgへ、支援数量は350万トンに拡大
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農林水産省は、令和8年度(2026年度)の畜産・酪農対策として、加工原料乳生産者補給金等の支援強化を決定しました。補給金と集送乳調整金、ALIC関連対策を合わせた合計単価は1kg当たり12.03円となり、実質的な支援対象数量は350万トン(基本325万トン+関連対策)に拡大します。本記事では、決定内容の要点、牧場規模別の影響試算、申請に必要な手続き(年間販売計画の提出期限は2026年2月27日)を分かりやすく解説します。

決定された主な数値(要点)

項目2026年度(令和8年度)前年度との差
加工原料乳生産者補給金単価9.11円/kg+0.02円
集送乳調整金単価2.83円/kg+0.10円
ALIC等を含む合計単価12.03円/kg+0.13円相当(対前年度)
総交付対象数量(合計)350万トン(実質)+7万トン(ALIC関連含む)

出典:農林水産省の令和8年度畜産物価格決定資料および関連報道。詳細は農水省案内をご確認ください。

この決定の意図と背景(専門家の視点)

背景には「飲用乳の消費低迷」と「加工原料乳(バター・チーズ・脱脂粉乳等)への供給増」があります。 補給金制度は飲用向けと加工向けの価格差を埋め、酪農家の収入安定を目的とします。今回の措置は単価の微増に加え、ALIC事業等による数量拡大(7万トン)を組み合わせることで、需給悪化局面での緩衝機能を強める狙いがあります。

政策上の特徴(短くまとめ)

  • 単価は段階的に引き上げられたが大幅増ではない → 継続的支援の姿勢。
  • ALIC事業で不足分を補う形で数量を実質拡大 → 事務的対応が鍵。
  • 畜産全体(肉用子牛対策等)も同時に手当てされており、縦断的な支援パッケージ。

牧場別の影響試算(具体例・前提を明示)

<前提>以下の試算は「補給金等合計の前年差(12.03円 – 11.82円 = 0.21円/kg)」を用いた簡易試算です。1kg=1L換算、1頭当たりの年産乳量を8,000kg/年と仮定しています。実際の影響は「出荷比率(飲用/加工)」「交付対象数量に対する割当」等で変わります。

増額(差分):12.03円/kg − 11.82円/kg = 0.21円/kg

牧場規模(頭数)年産出荷量(kg)年間での増収(概算)
小規模:10頭10×8,000 = 80,000 kg80,000 × 0.21 = 約¥16,800/年
中規模:50頭50×8,000 = 400,000 kg400,000 × 0.21 = 約¥84,000/年
大規模:200頭200×8,000 = 1,600,000 kg1,600,000 × 0.21 = 約¥336,000/年

※あくまで「補給金等合計の前年差」による概算増収です。実際の交付額は「交付対象となる出荷量(加工向けに振り分けた分)」「事業者別の割当」等の条件で変動します。申請前に自牧場の出荷比率を確認してください。

申請手続きと重要期限(今すぐ確認すべきこと)

令和8年度の補給金交付を希望する事業者は、年間販売計画の提出が必須です。提出期限は令和8年2月27日(必着)、新規申請者は事前登録期限(例:2026-01-30)が設定されています。手続き詳細・提出先は農林水産省の案内ページで確認してください。

現場チェックリスト(すぐ使える)

  • 年間販売計画の作成:加工向け出荷量(トン)を精査する
  • 事前登録の有無:新規の場合は所定期日までに登録
  • 帳票の整備:出荷記録・契約書(加工業者との合意)を準備
  • ALIC事業の公募条件確認:追加分の対象となるか確認

現場へのアドバイス(短期〜中期)

  1. 出荷比率を見直す:飲用向けと加工向けの配分を改めて確認し、補給金の恩恵を受けやすい出荷戦略を検討する。
  2. 申請手続きを優先:年間販売計画の期限を逃すと対象外となる可能性があるため、早めに準備・提出する。
  3. コスト管理を並行:補給金は支援だが飼料価格等のコスト変動対策を継続して行う。

よくある質問(Q&A)

Q. すべての生乳が補給金の対象になりますか?

A. いいえ。補給金は基準に合致した「加工原料乳」として扱われる出荷分が対象です。出荷先・用途の確認が必要です。

Q. 7万トンの追加はどのように配分されますか?

A. ALIC事業等の関連対策による追加で、実務的には事業者ごとの割当等で調整されます。詳細は農水省・ALICの公表資料を参照してください。

記事のまとめ

  • 2026年度の合計単価は12.03円/kgに引き上げ(補給金9.11円+集送乳調整金等)。農林水産省+1
  • 総交付対象は実質350万トン(基本325万トン+関連対策等で7万トン増)。農林水産省
  • 申請関連:年間販売計画は2026年2月27日必着(新規事業者は事前登録要)。

参考(主要一次情報)

  • 農林水産省「令和8年度畜産物価格の決定について」(プレスリリース) — 基本的な決定内容。
  • 農林水産省「加工原料乳生産者補給金制度について」(手続き案内) — 年間販売計画の提出期限等。
  • 業界分析(Jacom等) — ALIC分や子牛補給金など畜産全体の補助パッケージ解説。:

免責:本記事は公開情報に基づく解説であり、最終的な手続きや交付の可否は農林水産省・ALIC等の公表資料および関係機関の案内を優先してください。

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この記事を書いた人

神奈川県横浜市の非農家に生まれる。実家では犬を飼っており、犬部のある神奈川県立相原高校畜産科学科に進学。同級生に牛部に誘われ、畜産部牛プロジェクトに入部。牛と出会う。

大学は北海道の酪農学園大学に進学。サークルの乳牛研究会にて会長を務める。ゼミでは草地・飼料生産学研究室に所属。

今年で酪農歴10年!現在は関西の牧場にて乳肉兼業農場の農場長として働いています。

【保有免許・資格・検定】普通自動車免許・大型特殊免許・牽引免許・フォークリフト・建設系機械・家畜商・家畜人工授精師・日本農業技術検定2級・2級認定牛削蹄師

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