2025年2月1日の農林水産省「畜産統計」を基に、日本全国の乳用牛(乳牛)飼養頭数を都道府県別にランキング形式でまとめました。全国合計は約129.3万頭で、北海道が約63%を占める圧倒的なシェアとなっています。本記事ではトップ10の詳しい数値、近年の推移、地域別の特徴や背景要因をでわかりやすく解説します。
要点
- 全国の乳用牛飼養頭数は約1,293,000頭(2025年2月1日)。
- 北海道が圧倒的で、全国の約63%を占める(1位:816,800頭)。北海道の大規模化が鮮明。
- 全国的には飼養戸数は減少しているが、1戸当たり頭数は増加(大規模化)。今後も「頭数減+規模拡大」の流れが続く見込み
2025年最新:乳用牛 飼養頭数 都道府県ランキング(トップ10)
以下は農林水産省の「都道府県ベスト10」表(乳用牛)を基に作成した表です。数値は「飼養頭数(頭)」と参考の「飼養戸数(戸)」を併記しています。出典:農林水産省。

| 順位 | 都道府県 | 飼養頭数(頭) | 全国シェア | 飼養戸数(戸) | 1戸当たり頭数(頭) | 前年比 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 北海道 | 816,800 | 63.2% | 4,970 | 164.3 | 99.4% |
| 2 | 栃木県 | 51,400 | 4.0% | 531 | 96.8 | 97.3% |
| 3 | 熊本県 | 41,900 | 3.2% | 438 | 95.7 | 97.4% |
| 4 | 岩手県 | 37,600 | 2.9% | 650 | 57.8 | 97.2% |
| 5 | 群馬県 | 31,000 | 2.4% | 342 | 90.6 | 97.2% |
| 6 | 千葉県 | 25,200 | 1.9% | 342 | 73.7 | 98.1% |
| 7 | 茨城県 | 22,900 | 1.8% | 236 | 97.0 | 98.7% |
| 8 | 愛知県 | 17,800 | 1.4% | 186 | 95.7 | 96.2% |
| 9 | 岡山県 | 15,100 | 1.2% | 170 | 88.8 | 98.1% |
| 10 | 宮城県 | 14,900 | 1.2% | 349 | 42.7 | 94.3% |
※表は農林水産省の公表データを基に編集しています。正確な原表はPDFで確認してください。原表(農林水産省PDF)を表示
データから読み取れるポイント(酪農家の視点)
1)北海道の圧倒的シェア:なぜ続くのか

北海道が全国の約6割を占める背景には、広大な土地・牧草地、冷涼な気候、大規模経営が成立しやすい産業構造があります。1戸当たり頭数も160頭台と高く、効率的な生産体制が整備されています。政令指定の支援策や生産基盤が長年にわたり蓄積されている点も見逃せません。

肉牛の生産量も北海道が一位だよ!
2)戸数減少と規模拡大の同時進行(構造変化)
全国的には飼養戸数が減少する一方、1戸当たりの頭数は増加しています。これは後継者不足や経営の効率化を背景に、規模拡大・集約化が進んでいるためです。統計上、戸数減少は年率数%で継続しているとの報告があります。

3)生乳生産量との関係(頭数だけでなく生産性も重要)
乳牛頭数は生乳生産量と強く相関しますが、飼養技術(品種改良、繁殖管理、飼料改善)により「頭数あたりの乳量」は増加可能です。地域別の生乳見通しでは、北海道は増産傾向、都府県部は減少傾向となっており、地域ごとの生産性差が将来の供給に影響します。
4)本州の地域別の所感
- 栃木県:酪農協の集積と餌供給の利便性で継続的な飼養が見られる(生乳生産量は本州1位)。
- 熊本県:草地を活かした酪農と肉用牛との併用が多い。
- 宮城県:戸数が比較的多く分散型の経営が見られるが、1戸当たり頭数は低め。
よくある質問(FAQ)
Q. 乳牛頭数と生乳生産量は同じ意味ですか?
A. 厳密には異なります。頭数は飼育している牛の数で、生乳生産量は一定期間に生産された牛乳の量です。品種改良や飼養管理で「1頭あたりの生乳量」は増加可能です。
Q. データの出典は?どこで確認できますか?
A. 本記事の表は農林水産省「畜産統計(令和7年2月1日現在)」の都道府県ベスト10表を基に作成しています(PDF原表へのリンクをページ内に掲載)。
まとめ
- 2025年時点での全国乳用牛飼養頭数は約1,293,000頭。北海道が圧倒的な比率を占める。
- 飼養戸数は減る一方で1戸当たりの規模は増加しており、酪農の大規模化が進んでいる。
- 今後は「地域特性に応じた生産性向上」と「経営の効率化・人材確保」が重要な課題。
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