クロミエチーズとは?特徴・歴史・おすすめの食べ方を解説

クロミエチーズの特徴と食べ方|フランス産白カビチーズ 乳製品
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クロミエチーズ(Coulommiers)は、ブリの仲間に数えられるフランスの白カビソフトチーズ。小ぶりで厚みがあり、熟成によってとろけるようなクリーミーさとナッツのような深い風味が特徴です。本記事ではクロミエの歴史と産地、製法の基本、家庭で楽しむための食べ方や簡単レシピ、購入・保存のポイントまで、わかりやすくまとめます。

クロミエチーズの歴史と産地

クロミエは元来イル・ド・フランス地方(セーヌ・エ・マルヌ)に由来するチーズで、町の名前がそのままチーズ名になっています。ブリよりも古くから作られていたとも言われ、かつては地元に多くの小規模生産者が存在しました。現在はノルマンディーや他地域で作られることも多く、A.O.P.(原産地呼称)の指定がないため、農家製(無殺菌乳)と工場製(殺菌乳)の両方が流通しています。

白かびチーズと青かびチーズが並ぶ海外のチーズ売り場
カマンベールやブルーチーズが並ぶ海外のチーズ売り場

ポイント:無殺菌乳(生乳)で作る農家製のクロミエは風味が豊かで、無殺菌由来の複雑さが出やすい一方、工場製は安定した風味で入手しやすいです。

クロミエチーズの特徴と風味

クロミエは白カビPenicillium candidum)に覆われた円盤状のソフトチーズで、直径は13〜15cm、厚さは3〜4cm、重さはおおむね400〜500gのものが一般的です。外皮は白く、熟成が進むと内部はバターのように黄色味を帯び、とろける食感に変わります。

味わいの変化

  • 若いもの:程よい酸味としっかりしたミルク感。
  • 熟成したもの:ナッツのような香りとクリーミーな甘み、舌触りはねっとり。

栄養的特徴(目安)

項目目安
乳脂肪分約45%(種類によって差あり)
固形分中乳脂肪約40%程度

「ブリ3兄弟」との位置づけ

ブリ・ド・モー、ブリ・ド・ムランと並んで「ブリ3兄弟」に数えられることがあり、クロミエはその末っ子的存在。ブリより小ぶりで厚みがあるため、同じ白カビでも異なる食感と風味の厚みが楽しめます。

クロミエチーズの製造方法(簡単な流れ)

  1. 牛乳を温め、乳酸菌を加えて発酵させる。
  2. レンネットで凝固させ、カード(凝固物)を作る。
  3. カードをすくって型に入れ、適度に水切り。
  4. 塩漬け(または塩水)を行い、表面に白カビを付着させる。
  5. 温度・湿度を管理した熟成庫で4〜8週間程度熟成。

農家製は無殺菌乳を使うため微生物相が複雑で個性が濃く、工場製は殺菌乳を用いることで味のムラが少なく安定した味わいになります。

クロミエチーズの美味しい食べ方とペアリング

クロミエはそのまま切って食べるのが基本ですが、合わせるものによって風味が一層引き立ちます。

おすすめの組み合わせ

  • パン:バゲット、くるみパン、レーズンブレッド
  • 果物:りんご、洋梨、ぶどう、ベリー類
  • ナッツ:くるみやアーモンド
  • はちみつやジャム:甘みでコントラストを付ける
  • ワイン/酒類:軽めの赤ワイン、辛口白、シードル、シャンパン

加熱して楽しむ

クロミエは加熱するととろっと溶けるので、ベイクド・チーズ(丸ごとオーブンで焼く)、グラタン、サンドイッチのチーズとしても非常に相性が良いです。

初心者におすすめの簡単レシピ(材料と手順)

1) ベイクド・クロミエ(丸ごと焼き)

材料(2〜3人分)

  • クロミエチーズ:1個(約400g)
  • にんにく:1片(薄切り)
  • オリーブオイル:大さじ1
  • はちみつ(お好みで):少々
  • バゲット:適量

作り方

  1. オーブンを180℃に予熱する。
  2. チーズの表面に数か所切れ目を入れ、にんにくとオリーブオイルをのせる。
  3. アルミホイルに包むか、耐熱容器に入れて180℃で10〜15分焼く。
  4. とろけたらバゲットではちみつを少し垂らして召し上がれ。

2) クロミエとハムのホットサンド(クロックムッシュ風)

材料(1人分)

  • 食パン(厚切り)2枚
  • クロミエ:スライス2〜3枚
  • ハム:適量
  • ベシャメルソース(市販可)またはバター少々

作り方

  1. パンにベシャメルまたはバターを塗り、ハムとクロミエを挟む。
  2. ホットサンドメーカーまたはフライパンで両面をこんがり焼く。
  3. チーズが溶けたら完成。

保存方法と購入時のチェックポイント

保存方法

  • 開封前:冷蔵庫(5℃前後)、包装のまま。
  • 開封後:ラップで包むか、チーズ用紙で包んで保存。乾燥しないよう注意。
  • 食べる30分前に冷蔵庫から出すと、風味がより立ちます。

購入時のチェックポイント

  • 表面の白カビが均一であること(過度な変色や不快な匂いがないか)。
  • パッケージに「生乳製」「殺菌乳」などの表記を確認(風味の好みで選ぶ)。
  • 製造日/賞味期限を確認し、熟成具合を想像して選ぶ。

似たチーズとの比較(簡易表)

チーズサイズ食感風味の特徴
クロミエ小〜中(13〜15cm)厚みあり、とろけやすいナッツ、クリームの甘み
ブリ・ド・モー大きめ柔らかい豊かなミルク感、しっかりめ
カマンベール小ぶり(約250g)比較的締まっている強めの芳香、個性的

まとめ:クロミエチーズは「使いやすくて深い」フランスの白カビチーズ

  • 特徴:白カビに覆われた円盤型で厚みがあり、熟成でねっとりとしたクリーミーさが増す。ナッツやクリームの風味が魅力。
  • 歴史・産地:イル・ド・フランス(クロミエ町)発祥。A.O.P.指定は無く、農家製(生乳)と工場製(殺菌乳)が存在する。
  • 製法の違い:生乳を使う農家製は風味が複雑、殺菌乳の工場製は味が安定して流通しやすい。
  • 食べ方・ペアリング:そのまま、果物やナッツ、はちみつと相性良し。軽めの赤・辛口白・シードルやシャンパンと好相性。加熱(ベイクド、グラタン、ホットサンド)もおすすめ。
  • 購入・保存のコツ:表面の白カビが均一で不快な匂いがないものを選ぶ。開封後はチーズ用紙やラップで包み冷蔵保存し、食べる30分前に常温に戻すと香りが立つ。
  • 実践アドバイス:まずは「生乳製」と「殺菌乳製」を食べ比べて自分の好みを見つけ、ベイクドやサンドで気軽に試してみると失敗が少ない。

クロミエチーズは、日常的に楽しめる汎用性と、熟成による深い味わいを兼ね備えた白カビチーズです。生乳由来の農家製ならではの個性、工場製の安定感、どちらも魅力があります。まずは食べ比べで好みを見つけ、加熱レシピや果物との組み合わせでも楽しんでみてください。

最後に(実践アドバイス):チーズは「香り」と「食感」が大事。食べる前に常温に戻す、果物やナッツと合わせてコントラストを作る、試してみてください。

※この記事内の情報は筆者の経験と業界知見に基づいています。商品情報や栄養値はメーカー・種類によって異なるため、詳細は購入元の表記をご確認ください。

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この記事を書いた人

神奈川県横浜市の非農家に生まれる。実家では犬を飼っており、犬部のある神奈川県立相原高校畜産科学科に進学。同級生に牛部に誘われ、畜産部牛プロジェクトに入部。牛と出会う。

大学は北海道の酪農学園大学に進学。サークルの乳牛研究会にて会長を務める。ゼミでは草地・飼料生産学研究室に所属。

今年で酪農歴10年!現在は関西の牧場にて乳肉兼業農場の農場長として働いています。

【保有免許・資格・検定】普通自動車免許・大型特殊免許・牽引免許・フォークリフト・建設系機械・家畜商・家畜人工授精師・日本農業技術検定2級・2級認定牛削蹄師

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