2025年12月、フタバ食品が創業80周年を迎え、栃木県鹿沼市に総額約168億円を投じる新工場(鹿沼工場)計画を発表しました。式典では従業員による「サクレ」の一斉完食がギネス世界記録に認定されるなど話題も多数。本稿では、式典のハイライトと新工場の具体的な設備・投資計画、地域や業界への影響をわかりやすく整理します。
1. フタバ食品の現状と80年の歩み
フタバ食品株式会社は1945年12月19日に創業(旧:栃木食糧品工業)以来、アイス・氷菓を中心に事業を拡大してきた。代表的な主力商品は「サクレ」シリーズで、特に「サクレレモン」は発売以来の定番となり、年間販売数量は数千万個規模に達するロングセラーである。
2. 80周年記念式典のハイライト(2025年12月19日)
式典は宇都宮市内で開催され、取引先・従業員・OBら多数が参加した。主なハイライトは以下の通り。
- 基調講演:桑田真澄氏(来賓)による講演。
- 特別出演:伊原六花さんが登壇。
- ギネス世界記録:従業員357名が15分以内に「サクレ」を一斉完食し、ギネス認定を取得。
3. 鹿沼工場計画の中身(投資・スケジュール・能力)
新工場(鹿沼工場)は鹿沼インター産業団地に建設予定で、計画の主要ポイントは次の通りです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 投資額 | 約168億円 |
| 所在地 | 栃木県鹿沼市深津(鹿沼インター産業団地) |
| 着工予定 | 2026年6月 |
| 操業開始予定 | 2028年1月 |
| 計画品目 | 氷菓(サクレ)、アイスクリーム、中華まん など計4品目の生産強化 |
| 生産能力 | 全体で約1.5倍の増強を見込む |
| 付帯計画 | 見学コース・ショールーム等を検討 |
専門家コメント(設備面の観点)
168億円という投資規模は、最新のライン自動化や品質管理設備(HACCP/高度温度管理・自動充填ライン・省エネ凍結設備等)を導入する余地が大きい。これにより歩留まり改善・変動対応力の向上が期待でき、流通停滞や季節変動に対する供給安定化が図られる。
4. ブランド戦略とマーケティングの連動
式典でのギネス認定やCM・イベント(サクレ新フレーバー、全国無料配布など)は短期的な話題化施策である一方、鹿沼工場の稼働は中長期の供給基盤を強化する施策だ。商品力(サクレの味・食感)と供給力(安定した生産)の両輪がそろうことで、国内シェアの維持・拡大、輸出時の供給信頼性向上につながる。
5. 地域経済・雇用への影響
新工場の稼働は直接雇用だけでなく、物流・包装資材・食品機器の下請け需要を生む。見学施設やショールームは観光波及効果を持ち、地域の観光資源と連携することで二次的な経済効果が期待される。地域密着型の採用・人材育成計画が成功の鍵だ。
6. リスクと検討すべきポイント
- 設備投資回収計画:消費変動・原料価格上昇リスクに対するシナリオ検討が必要。
- 人材確保:自動化で抑えつつも、品質管理やメンテナンス要員の育成が重要。
- サプライチェーン:原料(乳製品・砂糖等)の安定調達計画と代替ルート準備。
7. 今後の注目ポイント(タイムライン)
- 2026年6月:鹿沼工場着工予定(設計・入札・建設開始)
- 2027年:機器据付・試運転フェーズ。新ラインの能力検証。
- 2028年1月:商業稼働開始予定(初期の出荷計画と市場投入)
8. 専門家としての推奨アクション(経営・取材・地域連携)
以下は企業側およびメディア・地域関係者が検討すべき実務的アクションです。
- 企業側:投資回収シナリオの多段階検証(ベース/悲観/楽観)と、原料変動時の対策ルールを整備する。
- 広報/編集者:一次情報(公式コメント/補助金資料/現地写真)を確保し、数値を図解で示して信頼性を担保する。
- 地域/自治体:雇用創出プログラムと工場見学導線を産学官で協働し、観光資源化を進める。
9. 主要データの早見表(要点再掲)
| 項目 | 数値/要旨 |
|---|---|
| 創業 | 1945年12月19日 |
| 80周年記念日 | 2025年12月19日(式典開催・ギネス認定など) |
| 投資額 | 約168億円(鹿沼工場) |
| 着工 | 2026年6月予定 |
| 稼働 | 2028年1月予定 |
| 想定生産増 | 約1.5倍(全体) |
発信上の注意:公式発表・業界報道・公的資料を基に整理しています。数値やスケジュールは公式発表の更新に合わせて必ず最新の情報を反映してください。
まとめ
- フタバ食品は2025年に創業80周年を迎え、記念式典を開催し話題を喚起した。
- 式典では従業員による「サクレ」の一斉完食がギネス世界記録に認定された。
- 鹿沼工場計画は敷地約4.36ha、延床約20,000㎡、総投資約168億円、着工は2026年6月、稼働は2028年1月を見込む。
- 新工場はサクレをはじめアイス・中華まん等4品目の生産強化を想定し、現行比約1.5倍の生産能力を見込む。
フタバ食品の創業80周年は、単なる節目ではなく供給基盤の強化(鹿沼工場)とブランド強化(ギネス認定などの話題化)を同時に進める戦略の始まりと見えます。今後は設備投資の実行力、原料調達の柔軟性、人材育成と地域連携が成功の分かれ目となるでしょう。事業・地域双方の視点で動向を追っていく価値があります。
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参考:フタバ食品公式発表、業界紙報道、地域紙報道、公式補助資料等(各一次情報に基づき要約)
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