タテバラはバラ肉の下部にあたる希少部位で、豊かな脂の甘みとしっかりした食感が特徴です。焼肉で短時間に香ばしく仕上げても、じっくり煮込んでコクを引き出しても美味しく、家庭でも扱いやすい肉です。本記事では部位の位置と英語名、100gあたりの栄養目安、プロが教える下処理・切り方、実践的な焼き方(目安の秒数)と失敗しないレシピをわかりやすく解説します。
タテバラとはどの部位?(部位図)
タテバラは牛の腹部(バラ肉)の下側にあたる部位で、英語では Short Plate / Plate(ナヴェル・ショートプレート) と呼ばれることがあります。トモバラ(腹全体)の前脚側に位置し、脂身が多く、筋や膜が混在するため食感はしっかりしています。焼くと脂が溶け出して強いうま味を生み、カルビとして人気の高い原料になります。

タテバラの特徴と栄養(100g当たり目安)
タテバラは脂質が豊富でカロリーが高め。赤身に対して脂が多く入るため、少量でも満足感があります。以下は目安の栄養値です(概算)。詳細は「日本食品標準成分表」などの一次データを参照してください。

栄養(目安・100gあたり)
| 栄養素 | 目安量 |
|---|---|
| 熱量 | 450〜500 kcal |
| たんぱく質 | 12〜18 g |
| 脂質 | 40〜45 g |
| 鉄 | 1.5〜2.5 mg |
| ビタミンB群(総量) | 種類により含有 |
※上は目安です。正確な数値は部位の切り出し方・脂の入り具合、牛種によって変動します。

買い方・選び方・保存方法
購入時は脂の色が白く透明感があるもの、肉色が鮮やかで変色のないものを選びましょう。業務用・通販では「タテバラ」「ショートプレート」と表記されることがあります。価格は牛種(黒毛・和牛・輸入牛)で大きく異なります。
保存のコツ
- 冷蔵保存:購入当日〜2日以内に使う。ラップを密着させて酸化を防ぐ。
- 冷凍保存:薄切りにして1回分ごとラップで包み、金属トレー上で素早く凍らせる。保存は1ヶ月目安。

下処理と切り方:プロの手順(写真推奨)
タテバラは筋膜や太めのサシ(霜降り)を含むため、下処理が味と食感に直結します。
下処理の手順(4ステップ)
- 余分な筋膜を丁寧に剥がす(包丁は刃先を使い、筋に沿って浅く切り進める)。
- 大きな脂身は適量残して、噛み切りにくい部分は取り除く。
- 用途に合わせてスライス:焼肉なら薄切り(約2〜3mm)、ステーキ風なら厚切り(約15〜25mm)。
- 薄切りは冷蔵で少し硬くした状態(軽く半冷凍)でスライスすると切りやすい。
包丁の使い方を動画で示すと、初心者の離脱を防げます。短尺動画(30〜60秒)を記事に埋め込むのがおすすめです。
焼き方ガイド:薄切り/厚切りの秒数と火加減
タテバラは脂が溶けやすいため、火加減と時間が重要です。下は目安の焼き方です(グリル/フライパン/炭火共通の指標)。
| 切り方 | 火力 | 目安時間(片面) | ポイント |
|---|---|---|---|
| 薄切り(2〜3mm) | 中火〜やや強め | 7〜15秒(片面) | 表面をサッと炙り、脂を落としすぎない。返す回数は少なく。 |
| 中厚切り(5〜10mm) | 中火 | 30〜45秒(片面) | 一度蓋をして内部をじんわり温めると柔らかくなる。 |
| 厚切り(ステーキ風 15〜25mm) | 強火で表面を焼き、弱火で中まで通す | 表面30〜60秒+弱火2〜4分 | 焼き過ぎない。休ませてから切ると肉汁が落ち着く。 |
※家庭用のガス火やIH、炭火で熱の入り方は異なります。目安時間はあくまで参考として、表面の色・弾力で判断しましょう(中心がまだ柔らかく弾力がある状態がベスト)。
人気レシピ3選(家庭で簡単)
1. タテバラの焼肉風炒め(所要時間:約15分)
材料(2人分):タテバラ薄切り200g、玉ねぎ1/2個、ピーマン1個、にんにく1片、醤油大さじ2、みりん大さじ1、砂糖小さじ1、ごま油小さじ1
作り方:
- タテバラは筋膜を取り、薄切りのまま軽く塩を振る。
- フライパンにごま油を温め、にんにくを炒め香りを出す。
- 玉ねぎ・ピーマンを炒め、半透明になったらタテバラを加える(中火)。
- 肉の色が変わったら合わせ調味料を入れ、強火で30秒ほど煮詰めて絡める。
- 皿に盛り、お好みで白ごまを振って完成。
薄切りを短時間で仕上げることで脂の甘みを楽しめます。ご飯が進む一品。
2. タテバラの煮込みスープ(所要時間:約60〜90分)
材料(4人分):タテバラ塊400〜600g、玉ねぎ1個、にんじん1本、セロリ1本、水800ml、塩小さじ1、黒こしょう適量
作り方:
- タテバラを大きめの塊に切り、表面を強火で焼き色を付ける(旨味を閉じ込める)。
- 鍋に水と野菜を入れ、弱火で60分〜90分ゆっくり煮込む。
- 味を見て塩・こしょうで整え、好みでパセリやレモンを添える。
長時間の煮込みで結合組織がほぐれ、脂がスープに溶け出して深いコクになります。スープを冷やすと表面に脂が固まるため、脂を取り除けばさっぱり派も楽しめます。
3. タテバラカルビ丼(所要時間:約20分)
材料(2人分):タテバラ薄切り250g、ご飯2膳、焼肉のタレ(市販)適量、白ごま、万能ねぎ
作り方:
- フライパンを温め薄切りのタテバラを中火でサッと焼く(片面10〜15秒目安)。
- タレを回しかけ、絡めながら焦げつかせないように仕上げる。
- 丼にご飯を盛り、肉をのせてごま・万能ねぎを散らして完成。
よくある質問(FAQ)
Q1: タテバラはどの調理法が合いますか?
A: 脂の甘みを活かす短時間の焼き物(焼肉)や、長時間煮込んでコクを出す料理どちらも相性が良いです。用途に応じて切り方を変えましょう。
Q2: タテバラとナカバラの違いは?
A: タテバラはバラ下部で脂が多く筋が入りやすいのに対し、ナカバラ(上部)は比較的赤身寄りで食感が異なります。用途によって使い分けます。
Q3: ダイエット中でも食べていいですか?
A: 高脂質なので頻度と量に注意すれば問題ありません。野菜や豆腐等と組み合わせると満足感を得やすいです。
まとめ
- タテバラとは:牛の腹部(バラ)の下側、脂が多くサシが太い希少部位(英語:Short Plate / Plate)。
- 味・食感:脂の甘みが強くジューシー。筋膜や膜があるため下処理で食感が大きく変わる。
- 栄養(目安・100g):高カロリー(約450〜500kcal)、タンパク質・鉄分を含む。量に注意して楽しむのが◎。
- 下処理のコツ:筋膜は包丁で丁寧に取り除き、薄切りは半冷凍で切ると安定してスライスできる。
- 焼き方の目安:薄切り(2–3mm)→片面7–15秒、中厚(5–10mm)→片面30–45秒、厚切り→表面強火+弱火でじっくり。火加減と秒数でジューシーさを保つ。
- おすすめ料理:短時間の焼肉炒め、長時間煮込みスープ、カルビ丼など用途が広い。用途に合わせて切り方を変えると失敗しにくい。
- 購入・保存:鮮やかな肉色と白い脂を選び、薄切りは冷凍保存で小分けに。通販表記は「タテバラ/ショートプレート」を確認。
タテバラは「脂の旨味」を楽しむための優れた部位です。下処理と切り方、火加減を押さえれば家庭でも格別の一皿に仕上がります。当記事では部位図・栄養の目安・プロの下処理・秒数を含む焼き方ガイド、簡単レシピを紹介しました。
参考:食品成分は部位や牛種・切り方により変動します。正確な栄養値は日本食品標準成分表等の一次情報を参照してください。
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