カマンベールチーズとは?歴史・作り方・栄養・おすすめの食べ方を徹底解説

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カマンベールはフランス・ノルマンディ発祥の白カビタイプの軟質チーズ。クリーミーでとろける食感と優しいミルクの風味から「チーズの女王」と称されます。本記事では歴史・製法・栄養・保存・おいしい食べ方まで、分かりやすく解説します。

カマンベールチーズの歴史

カマンベールは18世紀末、フランス・ノルマンディ地方のカマンベール村で生まれたと伝わります。伝承では1791年ごろ、農婦マリー・アレルがブリーの製法を参考に改良して作ったのが始まりとされ、19世紀に入ると鉄道網の整備でパリをはじめ都市部へ流通が急速に広がりました。

近代では産地保護の流れの中でAOCやAOP(保護原産地呼称)の規格が制定され、本来のノルマンディ産カマンベール(AOP)は生乳や製法が厳しく規定されています。ただし「カマンベール」という名称自体は世界的に全面的に保護されているわけではなく、各地で独自生産されたカマンベール風チーズが流通しています。

豆知識:ナポレオンが好んだという逸話もありますが、確証は限定的。地域の伝説として親しまれています。

カマンベールチーズ
白かびチーズの代表、カマンベール

カマンベールチーズの作り方(基本工程)

カマンベールは白カビPenicillium camemberti)を表面に付けて熟成させるのが特徴。家庭向け・小規模向けにも再現可能な基本的な流れを紹介します。

  1. 原料準備:新鮮な牛乳(伝統は生乳、一般市販は低温殺菌乳)を用意。
  2. 乳酸菌とレンネット添加:乳酸発酵と凝固を促します。
  3. カードカットとホエイ排出:固まったカード(乳の固形分)を型に入れる。
  4. 塩漬けと白カビ接種:表面に塩を振り、白カビを噴霧または塗布。
  5. 熟成:温度約10〜14℃、湿度90%前後で3週間〜。外側から内側へ柔らかくなるのを待つ。

ポイント:温度と湿度の管理が風味の決め手。AOP製品は生乳や熟成期間などが規定されるため、味に安定感があります。

白かびチーズと青かびチーズが並ぶ海外のチーズ売り場
カマンベールやブルーチーズが並ぶ海外のチーズ売り場

栄養と期待できる健康効果

カマンベールは牛乳由来の栄養がギュッと詰まった食品です。下表は100gあたりの代表的な栄養量(目安)です。

栄養素量(100gあたり)主な働き
エネルギー約290kcalエネルギー源
タンパク質約20g筋肉維持・代謝
脂質約25gホルモン合成・満足感
カルシウム約400mg骨・歯の健康
ビタミンB群適量代謝サポート

研究からは、白カビに由来する成分が腸内環境の改善や神経保護に寄与する可能性が示唆されていますが、効果は摂取量や個人差によって異なります。過度な期待は避け、バランスの良い食事を。

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4種類のチーズを食べ比べ(青かび・ウォッシュ・白かび・セミハード・モッツァレラ)

おすすめの食べ方・簡単レシピ

カマンベールは常温で戻すと香りと食感が一層引き立ちます。以下は家庭で試しやすいレシピです。

そのまま派(ベーシック)

食べる30分前に冷蔵庫から出してクラッカーや薄切りバゲットと。蜂蜜+ナッツを添えると甘じょっぱさがワインに合います。

カマンベールチーズ|白カビタイプの濃厚でまろやかなチーズ
まろやかでコクのあるカマンベールチーズ

焼きカマンベール(簡単フォンデュ)

  1. 丸ごとのカマンベール上面に十字の切れ込みを入れる。
  2. 黒胡椒とオリーブオイル少々をかけ、トースターまたはオーブンで約8〜10分加熱。
  3. 溶けたチーズにパンや蒸し野菜をディップして食べる。
焼きカマンベールチーズ|とろける濃厚チーズの簡単おつまみ
焼きカマンベールチーズの濃厚な味わい

カマンベールのアヒージョ風

小鍋にオリーブオイル、ニンニク、ベーコンやマッシュルームと一緒にカマンベールを加え、弱火で温めれば簡単におつまみの完成。

初心者向けアドバイス:初めて買うなら「賞味期限ぎりぎり」のものは避け、外側の白カビが均一で中心がまだ固めのものを選ぶと失敗しにくいです。

ブリーチーズとの違い・カマンベールの選び方

よく比較されるブリーとカマンベールの主な違い:

  • サイズ:カマンベールは直径約10cmの小型、ブリーは大きめ(直径20〜30cm)。
  • 味わい:カマンベールはやや濃く、熟成が進むと個性的になる傾向。ブリーはマイルドでクリーミー。
  • 用途:どちらも加熱に向きますが、カマンベールは丸ごと焼いて提供するのが人気。

選び方のポイント:外皮が均一に白く、カビの生えムラが少ないこと。香りが強すぎる場合は熟成が進みすぎている可能性があるので、用途に応じて選びましょう。

保存方法とおすすめ商品

保存の基本:元の包装またはワックスペーパーに包み、冷蔵庫のチルド室で保存。冷凍は風味が落ちるので推奨しません。

目安:熟成タイプは開封前で数週間〜1か月程度、ロングライフタイプは加熱殺菌で保存性を高めているため長めですが、風味は異なります。

おすすめ商品(例)

  • 手軽に試したい:雪印メグミルク「北海道100 カマンベール」
  • 本格派を味わう:フランス産「カマンベール・ド・ノルマンディ AOP」

(※商品名は参考例。購入時は表示ラベル(生乳かどうか、製造日)を確認してください。)

よくある質問(FAQ)

Q. カマンベールのベストな食べ頃は?

A. 外側が白く発達していて中心がまだ少し弾力がある状態。とろけ始める直前のタイミングが香り・食感のバランス良好です。

Q. アレルギーが心配です。どれくらい気をつけるべき?

A. 牛乳由来の乳タンパク質・乳糖が含まれます。乳アレルギーや重度の乳糖不耐症の人は避けてください。

Q. 自宅で作れますか?

A. 小規模・趣味レベルで作ることは可能ですが、温度・衛生管理が重要です。生乳を使う場合は特に注意してください。

この記事のまとめ

  • カマンベールはノルマンディ発祥の白カビ軟質チーズで、AOP規格品は生乳や製法が厳格に規定される。
  • 製法は乳酸発酵→レンネット凝固→型詰め→塩漬け→白カビ付与→熟成(温湿度管理が鍵)。
  • 栄養は高エネルギー・高脂質だがタンパク質・カルシウムも豊富。1日当たり適量(例:2切れ)を目安に。
  • 食べ方は常温でのそのまま、丸ごと焼き、炙り、サラダやパスタへのアレンジが定番で相性の良い組合せ(蜂蜜・ナッツ・ワイン)を紹介。
  • 保存は元包装やワックスペーパーで包みチルド保存。ロングライフ品は風味が異なる点に注意。

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この記事を書いた人

神奈川県横浜市の非農家に生まれる。実家では犬を飼っており、犬部のある神奈川県立相原高校畜産科学科に進学。同級生に牛部に誘われ、畜産部牛プロジェクトに入部。牛と出会う。

大学は北海道の酪農学園大学に進学。サークルの乳牛研究会にて会長を務める。ゼミでは草地・飼料生産学研究室に所属。

今年で酪農歴10年!現在は関西の牧場にて乳肉兼業農場の農場長として働いています。

【保有免許・資格・検定】普通自動車免許・大型特殊免許・牽引免許・フォークリフト・建設系機械・家畜商・家畜人工授精師・日本農業技術検定2級・2級認定牛削蹄師

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