クリミは肩甲骨付近にある希少な赤身部位で、ほどよいサシと力強い旨味が魅力です。一頭から取れる量が限られるため流通は少なめですが、焼肉やステーキ、ローストビーフなど幅広い調理に向きます。この記事では、クリミの部位解説、味の特徴、栄養目安に加え、失敗しない焼き方・レシピ・購入時のチェックポイントまで、写真・表を交えながらわかりやすくまとめました。
クリミとは — 牛のどの部位か
クリミは肩(ウデ)側、肩甲骨の下あたりに位置する三角形に近い筋肉の塊です。英語圏では肩周りのトライセプス(triceps)に相当することが多く、ミスジの近くに位置します。見た目が栗(クリ)のように丸みを帯びていることから「クリ」「クリミ」と呼ばれ、関西圏では特に馴染みのある名称です。

主な特徴
- 一頭から取れる量が少なく、流通量は限られる(約6〜8kg程度が目安)。
- 運動量の多い部位のため赤身が主体で脂肪は控えめ。
- 細かいサシ(霜降り)が入る個体では柔らかさがあり、加熱しても硬くなりにくい。
味わい・食感の解説
クリミの魅力は、赤身特有の力強い旨味とさっぱりした後味のバランスです。噛むと肉汁とともに甘みが広がり、しつこさがないため脂が苦手な人でも食べやすいのが特徴。特にあか毛和牛や赤身が売りの品種でのクリミは、繊細な肉質が際立ちます。
栄養成分(目安:100gあたり)
| 栄養素 | 目安量 |
|---|---|
| エネルギー | 約160 kcal |
| タンパク質 | 約20.7 g |
| 脂質 | 約8.7 g |
| 鉄分 | 約2 mg |
| ビタミンB12 | 約2 μg |
※数値は部位や品種、カット方法によって変動します。参考値としてご利用ください。

おすすめの調理法(失敗しないポイント付き)
クリミは脂が少ないため「加熱しすぎない」ことが最大のポイント。部位の旨味を活かすため、表面を強火で焼いて香ばしさを作り、内部はレア〜ミディアムレアで留めるのが基本です。
1. 焼肉(薄切り) — 基本の焼き方
薄切りにしたクリミを塩で下味をつけ、中火~強火のグリルで片面30〜60秒ずつ。表面を炙る程度に焼き、中心は赤みを残すとジューシーさが出ます。わさび醤油やレモンポン酢がおすすめ。
2. ステーキ(厚切り) — 中心温度の目安
厚さ2.0〜3.0cmのカットなら、強火で片面1分半ずつ焼き、アルミで5分ほど休ませて中心温度を測ると良い結果に。目安の中心温度は下記の通りですp。
| 仕上がり | 中心温度(目安) |
|---|---|
| レア | 約48〜52°C |
| ミディアムレア | 約53〜57°C |
| ミディアム | 約58〜62°C |
中心温度は調理器具により前後します。火加減を見ながら短時間で仕上げるのがコツ。

3. ローストビーフ・低温調理
全体を塩・胡椒で下味し、フライパンで表面を焼き固めた後、真空低温調理やオーブンの低温調理(60〜65°Cで30〜60分)でじっくり火を入れると柔らかく仕上がります。焼き上げ後は必ず休ませてからカット。

4. カルパッチョ・タンパク質を活かす
新鮮なクリミを薄くスライスし、表面だけを軽く炙るか、そのまま生に近い状態でオリーブオイルと塩、レモンをかけて提供すると、赤身の風味が楽しめます。
簡単レシピ:クリミの塩焼き(焼肉風)
- クリミを5mm程度に薄切りにし、軽く塩を振って常温に戻す(10分)。
- 中火で熱したフライパンに油をひき、両面を30〜60秒ずつ焼く。
- 皿に盛り、わさび醤油またはレモンでさっぱりと提供。
どこで買える?購入時のチェックポイント
クリミは精肉店の希少部位コーナーや、希少部位セットを扱うオンラインショップで入手できます。購入時のポイントは以下。
- 鮮度:冷蔵で届くものを選ぶと、カルパッチョなど生に近い調理にも向きます。
- カットの状態:塊で届く場合は家庭でのスライスが必要。薄切り希望は注文時に指定できるショップもあります。
- 品種と等級:あか牛や黒毛和牛など品種により風味や価格が変わります。
よくある質問(FAQ)
Q. クリミとミスジの違いは?
A. 位置的には近く、どちらも肩周りの部位ですが、ミスジは特に肩甲骨の下の希少部位で霜降りが入りやすく柔らかさが強いのに対し、クリミは赤身の力強さと程よいサシが特徴です。
Q. 焼きすぎて硬くなってしまった場合は?
A. 薄切りならスライスして煮込みやカレーにする、厚切りならスライスしてソースやグラタン等に再利用すると食感が落ち着きます。
まとめ
クリミは赤身の旨味と程よい柔らかさを兼ね備えた希少部位。加熱しすぎず、短時間で火を入れる調理が向いています。焼肉・ステーキ・ローストビーフ・カルパッチョと幅広く楽しめるため、赤身好きにはぜひ一度試してほしい部位です。購入時は鮮度・カット状態・品種をチェックすると調理の幅が広がります。
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